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本 ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784065375822
作品紹介・あらすじ
江戸随一の人気絵師、葛飾北斎と北斎漫画に関連ある皿をメインに題材の絵解きを試みる。
江戸時代中期を過ぎ、町人文化が発展し、絵皿も大量生産されて、庶民の手に渡るようになった。そこに描かれた絵の手本は、将軍家のお抱え画家集団、狩野派の絵師の影響が大きいと言われてているが、その絵手本が北斎にも大きな影響を与えていたことを実際の図柄をもとに言及する。
狩野派の絵手本から北斎漫画という系譜から、実用品としての皿が生まれ、今に残るという歴史ロマンを題材の解説でつづる文章と、著者が収集した豊富な画と皿の図版で構成する。
洗象
北斎翁の源流 橘守国
牡丹に飛獅子
北斎漫画三編風景画
二見の浦 夫婦岩
奈良・春日神社
加茂
北野天神
飛梅 文雅のこころざし
追記・老梅
関の一里塚
三輪明神 大神神社
はね釣瓶
花柳
御所車
近江八景 石山秋月
近江八景 堅田の落雁
近江富士 三上山 百足退治
住之江(住吉)反橋
北斎漫画の初編・人物
郭氏儀
東方朔
西王母
猩々
浦島太郎
唐子遊び
草刈
唐子 牧笛・北斎の絵の源流
司馬温公の瓶割り
感想・レビュー・書評
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1. 北斎漫画の概要
- 葛飾北斎の作品である「北斎漫画」は、江戸時代の絵手本として重要な位置を占めている。
- 初編は文化年間(1804年)に発行され、その後も複数の編が続けられた。
- 北斎は多様なテーマを描き、庶民の文化を反映した作品が多い。
2. 絵手本とその影響
- 北斎は若い頃から絵手本を用いて独自の技術を磨いた。
- 橘守国の絵手本が北斎に与えた影響は大きく、彼の作品に見られる技法やスタイルに反映されている。
- 絵手本は、当時の絵師たちにとって重要な学習資料であった。
3. 旅行と風景画
- 北斎は旅行を通じて多くの風景画を描き、その中には「お伊勢参り」の旅も含まれる。
- 彼の旅は、名所や文化を描写することで、江戸時代の人々の旅行文化を記録している。
- 各地の風景や名所は、北斎の作品において重要なテーマであり、地域の文化や歴史を反映している。
4. 技法とスタイル
- 北斎の絵には、浮世絵の技法や構図が巧妙に取り入れられている。
- 彼は色彩や線の使い方において革新をもたらし、後の絵師たちに多大な影響を与えた。
- 作品には動的な表現やユーモアが含まれ、観る者の興味を引く工夫がされている。
5. 文化的背景
- 「北斎漫画」は、江戸時代の庶民文化や風俗を描写しており、その価値は歴史的な資料としても高い。
- 北斎の作品は、当時の社会や人々の生活を反映しており、視覚的な文化の一部となっている。
- 彼の描く人物像や風景は、当時の価値観や流行を示すものである。
6. 北斎の影響と遺産
- 北斎の影響は日本国内に留まらず、海外にも広がり、彼のスタイルは多くの西洋のアーティストにも影響を与えた。
- 現在においても、北斎の作品は美術教育や研究の重要な題材となっている。
- 彼の技術や表現方法は、現代のアートやデザインにも生かされている。詳細をみるコメント0件をすべて表示
著者プロフィール
河村通夫の作品





