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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784065376812
作品紹介・あらすじ
「びっくりするほどよくわかる山形翻訳(+訳者解説)の秘訣が、すっきりくっきりよくわかる。意外と正論です」
ー大森望(『三体』翻訳者)
「確信した。もっと山形浩生は報われていい」
ー読書猿(『独学大全』著者)
異才の翻訳者はいかに本を読み、訳しているのか
ピケティ『21世紀の資本』をはじめ、経済から文学、ITにまで及ぶ多彩な領域で累計200冊以上(共訳含む)を手がけ、個性的かつわかりやすすぎる訳文に定評のある翻訳者が、圧倒的なアウトプットを生む読書と翻訳の秘密を完全公開。「読書は大雑把でもいい加減でもいい」という読書のコツから積ん読の是非、率直すぎて時に物議をかもす訳者解説にこめた思い、アマチュアの生存戦略やフィールドワークの面白さ、本業であるコンサルティングの本質まで縦横無尽に論じた、翻訳者・山形浩生の読書論にして勉強論、人生論。
*本書目次
はじめに
第1章 翻訳の技術
なぜ翻訳をするのか
出発点
翻訳の技術
原文通りに訳すということ
訳者解説の書き方
翻訳の基礎体力
英語について
翻訳の道具
記憶に残る翻訳家
翻訳者になるまで
第2章 読書と発想の技術
読書は大雑把でもいい加減でもいい
読書の意義
本の読み方
積ん読について
本の敷居の高さと期待効用
読まない本の危険性:積ん読の有毒性について
積ん読の時代変化
積ん読の解消
余談:山野浩一のことなど
行きがけの駄賃で:橋本治について
積ん読の先へ
勉強は小間切れでやる
わかったつもりが一番よくない
1週間なら誰でも世界一になれる
アマチュアの強みと弱み
好奇心の広げ方
オカルト雑誌とフェイクニュース
コンサルタントについて思うこと
第3章 好奇心を広げる技術
知らない世界を旅する
旅行をするなら
開発援助の現場に行くこと
社会主義国キューバの衝撃
モンゴルのノマドは自由ではない
変なものが好きだった
あとがき
みんなの感想まとめ
翻訳者がどのように本を読み、訳しているのかを深く掘り下げた本書は、読書や翻訳に対する新たな視点を提供します。著者の独自のアプローチや好奇心の広げ方は、日常生活に変化をもたらすヒントを与え、読者に挑戦を...
感想・レビュー・書評
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とっても楽しくよみました! それにしても「トリッキーなタイトル」ですよね。わたしは「翻訳のテクニック本」かとおもっていましたが、違うようです。
タイトルをよくみれば「者」と「全」がついています。著者の山形浩生さんは、100冊以上翻訳されている翻訳家さん。つまりタイトルの「翻訳者」さんです。そして「全技術」は、ほぼ「人生」の意味でしょう。つまり、このタイトルは「山形浩生読本」と同等なのです。山形さんの放談を、インタビュアーさんがまとめられています。
YouTubeの「ゆる民俗学ラジオ」を検索しようと、めんどうなので「ゆる」で調べたら「積読チャンネル」がでてきました。「ゆる」仲間みたい。なにげに視聴したら、この本が紹介されていました。このチャンネル、面白いんだけどちょっと長いし中身をどんどんしゃべるので、はじめの部分だけ視聴して、そこで出た「おもしろおじさん」∑(゚Д゚;) 「積読」!?(〃゜口゜)!? のワードで選書しました。
山形さんの翻訳本は、読んだことないけど「ピケティ」とか翻訳されてる有名なかただそうです。しかし、本業はコンサルタントだそうです。翻訳は、基本的に自分の興味や理解のためで、副業というか趣味みたいなものだとか。だから、既存の翻訳本が気にいらないからって、同じ本を勝手に翻訳することもままあるようです。
タイトルに「翻訳」ってはいってるし、翻訳についてもあれこれ語られています。わたしは「言葉選び」のはなしがおもしろかったです!
読みたかった「積ん読」(文中の表記法です)については、全体の約10%ほどです。「読書と発想の技術」の章で展開されています。おもしろかったです!
物理的なものとしての本の「流れ」であり、心理的な「期待」でもある「積ん読」をどう認識するかは、ひとそれぞれだなと思いました。
例えるなら、よけいな体の脂肪を「怠惰」とみるか、「美と富」の象徴とみるか、みたいな感じ? (笑)
いえいえ、『ロード・オブ・ザ・リング』のヘルムズ・ディープの戦いを例に、自由への道を示してくれます。
「積ん読」に思わず反応してしまうひとなら、読むことをおすすめします。
なつかしい本が登場したりで、なんかむしょうに本を買いたくなりす!
山形さんの興味の幅が広く、SF、パソコン、旅行、工作などから、もちろん本業のコンサルおもしろ話まで、盛りだくさんでした。ジェネラリストを自認されている通り、まさに「山形浩生読本」ですね。
ちょっとグチっぽいところがあったりして、わたしも歳の近いおじさん、共感し、応援する気持ちになりました。\(^o^)/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
翻訳者の全技術
星海社新書 326
著:山形 浩生
出版社:星海社
山形翻訳のすごさ という帯につられて購入したはいいものを自分の語彙力なさ、いや、語学力のなさに泣いた
特長
①読書とあまり変わらないスピードで翻訳ができる
②わかりやすすぎて、「無理やり理解を押し付ける」と言われる
③専門用語や定訳はあえてあまり意識しない
④時に訳者解説で本の内容にダメ出しする ……
言語が違えば、まったく同一の意味ではあり得ないというのは理解ができます。だからといって、それをできるだけ、母国語に近づけようとしようたって、それもどうやってもやり方すらわからない。
でも、翻訳の神様のもっているスキルを1つでも盗みたくで前に進む
翻訳教祖の辛辣なお言葉
・みんな、本をちゃんと読まないんだ
・翻訳自体が、そこで主張されていることが読めておらず、なんとなく単語を並べて訳文をでっちあげている
・いやいやそうじゃない、君たちが思っているよりずっと単純なことを言っているんだよ、とつっこみたくなる
・翻訳をするとき、よっぽど古いとかすさまじく専門用語を使っているとかでもない限り、ぼくはほとんどの本の言っていることはすぐわかる
・翻訳家のスキルというのは、ただ外国語を翻訳する語学力だけでなく、読書の経験値や想定読者の理解なども含まれる
・ある程度数をこなさなきゃいけない、とにかく乱読しましょう、自分が知りたいことに関してはむずかしくても挫折しなからでも繰り返し読み込もう
・本は気軽に読め、世間で言われているほど古典はすごくない、気負わず読めばよい、いい加減に読み散らかしてもいい
・本を死蔵することは、本に対する裏切りだ(とりあえずの積ん読はOK)
・なんか全集で買ったものでも、次第に全集にこだわらずにほんとうに必要な巻だけ残しておけるようになる
・自分に残るその最後の30冊こそが、己にとって、真の積ん読になるだろう
・勉強は小間切れでやる
・わかったつもりが一番よくない
・やはり「なぜ」と考える意識が大切だとぼくは思う。
目次
はじめに
第1章 翻訳の技術
第2章 読書と発想の技術
第3章 好奇心を広げる技術
あとがき
ISBN:9784065376812
出版社:星海社
判型:新書
ページ数:208ページ
定価:1300円(本体)
2025年02月17日 第1刷発行 -
山形の翻訳は多数読んできたが、単著?は初めてかもしれない。その時の興味のつながりで、どの方位にもつまみ食いしてみればいいじゃん、というのは、共感。
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山形浩生訳とみると書籍の信頼度が増すまるでミシュラン、モンドセレクションのよう。(嫌味な含みはありません)
読み進めるうちに超人ぶりがこれでもかと沸き立つが、個人的な付言は「好奇心の広げ方」。何気ない日常生活がルーティン化している私、食事に行く店が固定化している等々、には胸が痛いお話です。今後は少しの挑戦と変化を意識しながら暮らしていこうと誓う。
読書についても自分の好奇心が惹かれるものに固執せず、全くの他分野にあえて飛び込む意識をもち自分の知識や見解を広げていかねば。
これは常々不足しているなと感じることではあるが、知識を実生活や実体験にコネクトさせることに注意を向けること。これってなかなか難しい。実生活へのコネクトという面では、他人に話すネタにしようとか、得た知識を発信してみようという心意気でいいと解釈。他人を意識した読書を試みていこうと思う。
最終章のコンサルタント話も具体的な体験からの気づきを率直に共有してくれているしおもろい。昔のベトナム気骨あるな。ただ、著者が通ってきた翻訳家や著者への批評話は前提知識がなくスーッと読み飛ばし気味になってもうた。これは個人の力量次第なのでご勘弁。そうはいっても山形浩生という稀有な存在の魅力の一端に触れられた気がした。 -
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山形浩生の翻訳家としての考え方というか思っていることの語り書き。食いつまみで翻訳書がどんどんできてしまう英語力の高さは簡単に真似できる技ではないけれど、二流の技術を組み合わせると一流になるとか、先行者利益で一瞬だけトップの世界に入るとか色々と学びが多い。なんといっても彼の本はわかりやすいことが最大の利点。クルーグマンとか彼の翻訳がなかったら読んでなかったと思うだけにだいぶ助けられた。バロウズやレッシグとかも同様。とはいえ、彼ももう若くはないので次代はどうなるのか、という感じもする。
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とにかく雑にたくさんやる
たくさんふれる
細切れに毎日やる -
流石の山形節。おもしろかった。この人の考えかた好きやわー。
分かりやすすぎてクレームが入るってなんなん。どんだけ世の中ひねくれてん。
しかし最終章なんかは、もう翻訳の本ではなく、コンサルタントの話やん。
取りあえず山形浩生訳ってなってたら、まず購入ってなってるわー。
でも作者曰く積読は本に対する裏切りらしい。
裏切りまくりのわたくしには耳の痛い話です。 -
澁澤龍彦の言うスーパーインテリが想起された。全方位版。
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作者の考え方などが書いてある。
非常に頭の良い人と思っていたが、やはり凄いと思う。
訳者解説から読んでしまうものなあ。
また、再読する。 -
2026-02-11
まあ、予想していた通りの内容ではあった。間違いなく頭がいい人だし、ある程度以上に成果を出しているのも確か。選書のセンスも信頼出来る。
でもなあ。どうにもリスペクトに欠けるんだよね。言葉の選び方とか。さらに、手のひらの返し方にも違和感を感じる。
ということで、読んだからといって何かが変わる訳ではない本でした。自分にとってはほぼ確認作業。 -
なんでもいいから始める。百個並行してやってもいい。そのうちどれかが実を付ける。
誰もいない場所に乗り込んで行くのはアマチュアの特権。できたばかりの新しい世界にはまだプロがいないので全員アマチュア。多くのプロは既存のものを少しずつ広げていくのが仕事。ある世界にどっぷりつかると、新しく起きていることが面白さに、逆に気がつけなくなってしまうこともある。
行動の人だなー。 -
☆4.5 山形浩生の率直さは翻訳に活かされてゐる
これはよい本だ。専門家よりジェネラリストでないと、広範にまたがった分野の翻訳はつとまらない。山形は自身をジェネラリストと自称する。
世のなかの多くの訳者が専門的でないために、原書とシンクロできてゐない。そのため、ユーモアやジョーク・わざと不鮮明にした原文の意図を読み取れないで、わかりやすくなったり、堅苦しくなったり、仰々しかったりするといふのだ。そのとほりである。
哲学やポモなど、わからないことをありがたがる読者すら斬り捨ててゐるが、これも科学的な姿勢としては正しい。わからないことをありがたがる・楽しむ、それはただの娯楽であって、学問の態度としては不健全だらう。わからないことはわからない。それだけだ。
なかではキューバの社会主義の話や、ノマドがあまり動いてゐない話、バロウズなどのSFや海外文学の批評も載ってゐるので、おもしろくて必見だった。 -
積読チャンネルをきっかけに、本書にたどり着きました。
IT分野の末端に関わる立場として、「伽藍とバザール」をはじめ、これまで多くの知見や考え方の恩恵を受けてきたことを実感しました。
個人的には、本書を手がけた翻訳者の姿勢を好ましく感じています。ただし、その率直さや割り切りの良さから、読み手によって評価が分かれる可能性はあると思います。
著者プロフィール
山形浩生の作品
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