だから捨ててと言ったのに

  • 講談社 (2025年1月16日発売)
3.12
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784065378755

作品紹介・あらすじ

こんなことになるなんて!
1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。

早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。

『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。

著者一覧(掲載順)
潮谷 験
真下みこと
須藤古都離
黒澤いづみ
岡崎隼人
砥上裕將
河村拓哉
五十嵐律人
荒木あかね
似鳥 鶏
皆川博子
清志まれ
金子玲介
舞城王太郎
高田崇史
伊吹亜門
背筋
芦沢 央
にゃるら
多崎 礼
柾木政宗
谷絹茉優
夕木春央
最果タヒ
麻耶雄嵩

みんなの感想まとめ

多様な作家による25編のショートショートが織りなすこの作品は、同じテーマ「だから捨ててと言ったのに」を基に、さまざまな物語が展開されるオムニバス形式です。各作品は短く、隙間時間に気軽に楽しめるのが魅力...

感想・レビュー・書評

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  • 「だから捨ててと言ったのに」から始まる25のショートショート。1編が5ページ程なので、隙間時間にサクッと読める。
    ちょっと不穏なものから、クスッと笑えるものまで、同じお題でこんなに色々な広がり方をするんだなと楽しめた。
    一番好きだったのは夕木春央さんの「擲たれた手紙」。「だから捨ててと言ったのに」の言葉が切ない。

  • 色々な作家さんの話が読めるオムニバス方式で
    楽しめた
    自分も目当ての作家さんが何人かいたのでそこから読んだが、順番もバラバラで読み始めても良いので気楽でした

  • 「だから捨ててと言ったのに」
    という冒頭しばりの掌編アンソロジー。

    「捨てる」とは、その対象との別れを意味するわけで。25編ある物語の多くに「別れ」から連想させる「死」が漂っています。
    掌編でありながらスッキリ終わらせているものもあれば、これは序章なのかな?続きが欲しいな、なものも。
    いずれの作品もツマラン!な印象は無く、そつなく書かれているかと。

    お気に入りは
    『パルス、またたき、脳挫傷』岡崎隼人
    『重政の電池』荒木あかね
    『恋文』金子玲介
    『こわくてキモくてかわいい、それ』背筋
    『探偵ですから』麻耶雄嵩

  • ショートショート。どの話も「だから捨ててと言ったのに」という文から始まる。
    はずれなし。
    中でも好みだったのが、多崎礼さんの『海に還る』
    悲しく美しい人魚のはなし。
    黒澤いづみさんの『捨てる神と拾う神』もいい。

  • 短編なのでサクサク読めた。
    今回の書き出しテーマは『だから捨ててと言ったのに』…だいたい恋愛絡みか、夫婦関係こじらせ系が多かったように思う。
    誰に対して言っているかで、作者ごとに思い付く話が違い、個性があって面白い。
    アンソロジーは、知らない作家さんを知って、見つける機会にもなる。
    ---------------
    ↓読んだ中で印象に残ったもの。

    ●良い話
    砥上裕將『母の箪笥』
    金子玲介『恋文』

    ●じわじわ来る系
    潮谷験『無理解』
    五十嵐律人『累犯家族』
    背筋『こわくてキモくてかわいい、それ』

    ●設定の世界観が独特
    黒澤いずみ『捨てる神と拾う神』
    舞城王太郎『食パンと右肘』
    多崎礼『海に還る』
    麻耶雄高『探偵ですから』

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    個人的には、金子玲介さんの『恋文』が一番馬鹿っぽく軽いテイストが面白かった。
    また、多崎礼さんの『海に還る』は短編の設定にしては面白い。短いから逆に良かったのかな?

    潮谷験さん『無理解』と、五十嵐律人さん『累犯家族』は、表題テーマらしいイメージ。

  • 「だから捨ててと言ったのに」から始まる短編集。一つの話がほんとに短くて、また別の話かと途中疲れてしまった。
    金子玲佑さんの物語が一番好みでした。

  • 図書館で何となく、ぐるぐる回って見てたら気になって借りた本。「だから捨ててと言ったのに」という文章から始まる短編集。
    私好みの後味が悪い、ちょっとゾワっとする話しが最初にあって、他にも不思議な話しやちょっといい話しなどもあって、字も大きて読みやすく、スラスラ読めました。
    特に好きだったのは「狩妻」、好みだったのは「捨てる神と拾う神」「パルス、またたき、脳挫傷」「お守り代わり」「無理解」かな?「狩妻」の著者の方がバンドのボーカルとの説明書きがあり、ビックリしました。
    シリーズ?なのか、他にもあるみたいなので読んでみたいです!

  • 「だから捨ててと言ったのに」という1文から始まるショートストーリー集。このシリーズは全て読んでいるが、毎回色んな作家さんの作品が読めるので楽しみ。今回のもバラエティに富んでいて面白かった。
    「パルス、またたき、脳挫傷」岡崎隼人
    「海に還る」多崎礼
    「探偵ですから」麻耶雄嵩
    この3編が特に意外性があって良かった。

  • 書き出しが『だから捨ててと言ったのに』から始まる短編集。様々な作家さんがこの一言からそれぞれの物語を紡ぐので、本当にいろんなジャンルの話が読めるのが面白い。

    個人的に印象に残っているのは多崎礼さんの『海に還る』、摩耶雄嵩さんの『探偵ですから』かな。短いからこそ、その世界にスッと入り込めてわかりやすい話が好み。『海に還る』は人魚の話で多崎さんの作品らしいファンタジーな世界観が8ページにまとまっていて良かった。『探偵ですから』はとにかくわかりやすい作品で読みやすかった。短い話なのに、物語の登場人物の心情もわかりやすかったし、飼ってる犬がしゃべりだすとか少し怖い感じもするけど、主人公が助かって良かった。

  • 25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
    全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
    知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
    このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
    今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。

  • タイトルと同じ一文から始まるアンソロジー第4弾。

    「お守り代わり」真下みこと
    前に読んだ「これが最後の仕事になる」の中の「最後の告知」から、まさかその後の話が読めるとは。
    絵に描いたような顛末だ。

    「East is East,and」皆川博子
    母親と父親の選択の差は、その世代を思うとリアリティを感じる。
    現実味がありそうな話で、短い中でもきちんと完結しているところも好きだ。

    「切れたミサンガ」柾木政宗
    気持ちわかるよ。絶対に知りたくないのも、知った後にも興奮できるのも。

    「指輪の幽霊屋さん」最果タヒ
    ふわふわしている内容も可愛らしいんだけど、なにより言葉が印象的。
    「腐れ縁のような、しずかな二人だけの裏庭の合鍵を持つような関係」ってものすごく的を射た、素敵な表現だなあ。

  • 前回読んだ他シリーズでも思ったんだけど、金子玲介さんのショート・ショート、個人的には好きなんだなぁと確信にいたりました。
    ラストのタワシかわいかったー。

  • 『黒猫を飼い始めた』
    『嘘をついたのは、初めてだった』
    『これが最後の仕事になる』に続くシリーズ第四弾。

    会員制読書クラブ「メフィストリーダーズクラブ」のショートショート企画の作品を加筆修正したもの。

    今回のお題は「だから捨ててと言ったのに」という1行から始まる物語。

    1行目は同じでも展開は千差万別。
    ミステリー色が濃い物からホラーまでジャンルも様々で各作家さんの個性が楽しめた。

    ショートショートならではの切れ味を感じたのは
    「無理解/潮谷験」「累犯家族/五十嵐律人」

    読後感がしみじみ良かったのは「母の簞笥/砥上裕將」。

  • 同じ出だしの一文なのに、ストーリー展開が人によって全く異なるのが面白い!
    個人的に好きなのは、ミステリ要素が入ってる内容になるかな。潮谷験さん、荒木あかねさんの話が面白かった。そして個人的ベストは金子玲介さんの話!!

  • 【収録作品】
    「無理解」 潮谷験
    「お守り代わり」 真下みこと
    「シングーは流れる」 須藤古都離
    「捨てる神と拾う神」 黒澤いづみ
    「パルス、またたき、脳挫傷」 岡崎隼人
    「母の簞笥」 砥上裕將
    「ミックス」 河村拓哉
    「累犯家族」 五十嵐律人
    「重政の電池」 荒木あかね
    「その。をよく見ろ」 似鳥鶏
    「 East is East,and」 皆川博子
    「靴」 清志まれ
    「恋文」 金子玲介
    「食パンと右肘」 舞城王太郎
    「吊し柿の家」 高田崇史
    「だから棄てゝと云つたのに」 伊吹亜門
    「こわくてキモくてかわいい、それ」 背筋
    「久闊を叙す」 芦沢央
    「ネオ写経」 にゃるら
    「海に還る」 多崎礼
    「切れたミサンガ」 柾木政宗
    「猟妻」 谷絹茉優
    「擲たれた手紙」 夕木春央
    「指輪の幽霊屋さん」 最果タヒ
    「探偵ですから」 麻耶雄嵩

    会員制読書クラブ「メフィストリーダーズクラブ」<MRC>の有料会員限定コンテンツ「MRCショートショート」で、2024/2/5~2024/8/5に公開された25編の作品に加筆・修正。
    最初の1行は全員一緒。あとは自由に展開されるショートショート。

  • 多崎礼さん、皆川博子さんが、世界観がよかった。
    似鳥鶏さんが、意外なとこからきた。

  • だから捨ててと言ったのに
    からはじまる、ショートショート集。
    はじめの二編(「無理解」潮谷験、「お守り代わり」真下みこと)はミステリ。
    その後、急に奇譚が続いて(「シングーは流れる」 須藤古都離、「捨てる神と拾う神」 黒澤いづみ)、そうかこれがショートショートの世界か、などと思いながら読み進めていた。
    次(「パルス、またたき、脳挫傷」 岡崎隼人)はこれまた不思議な宇宙の話か、、と思っていたら、双子の話だった。ページを捲ったあと、最後の2頁は、涙がこぼれた。双子を帝王切開で出産した経験があるからかもしれないけど、泣けて泣けて。ページレイアウトも含め、やられた。
    これが一番おもしろかった。
    ほかにも面白かったのは
    「母の簞笥」砥上裕將
    「重政の電池」荒木あかね
    「切れたミサンガ」柾木政宗
    「探偵ですから」摩耶雄嵩

  • 全体的にエグみの強い話が多めだった。「だから捨ててっていったのに」という書き出しの縛りがそうさせるのかな。

  • 書き出し(=タイトルの「だから捨ててと言ったのに」)が同じという縛りがあるアンソロジー。舞城王太郎目当てで読んだけど、期待以上に粒ぞろいで満足。

    舞城の「食パンと右肘」はカビの生えた食パンが消えてできた穴が「僕」の右肘に開いた穴につながっていて…という奇想ラブストーリー。日常から逸脱する装置である「穴」は僕の煮え切らなさなのかな、この不思議な見立てには松下育男さんの詩にも似た心地よい浮遊感があった。

    他に良かったものを以下に(一部ネタバレ含みます)

    須藤古都離「シングーは流れる」:これも奇想。アマゾンと食物連鎖。ヒモ体質の主人公のキャラがなんか憎めなくてよかった。メフィスト賞受賞作『ゴリラ裁判の日』も読みたい。
    岡崎隼人「パルス、またたき、脳挫傷」:宇宙船SFかと思いきや、双子の胎児の誕生の物語。これ一番好きかも。
    清志まれ「靴」:いきものがかりの水野良樹さんのペンネームだそう。それでちょっと色眼鏡っぽい感じで読んだこと「ごめん」と謝りたい。ちょっと中国とか日本の歴史ファンタジーっぽい雰囲気だと思ったらシンデレラの翻案で、それが現代にも通じる母と娘の物語になっていてじつに読ませる。
    多崎礼「海に還る」:こちらは人魚姫の翻案。性別の境の溶かし方が新鮮で引き込まれた。
    征木政宗「切れたミサンガ」:「泣きながら歩く男女の集団」「こいつら、俺と同じ格好だ!」不条理劇みたいな設定かと思ったら、サッカーのサポーターだったのかよ!と気づいたときの脱力感、時折思い出して笑いたい。

  • いろんな作家さんが集まった短編集。始まりはみんな同じ文章からなのに十人十色で、作家さんの人数分だけ、想像できないような物語が広がって楽しい。まだ手にとった事のない作家さんの作風も知れるし、これからもっと読書の幅が広がりそう^-^私のお気に入りは『パルス、またたき、脳挫傷』『母の箪笥』『海に還る』『切れたミサンガ』『探偵ですから』

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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