奇跡 (講談社文庫)

  • 講談社 (2025年2月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784065379363

作品紹介・あらすじ

あのベストセラー、待望の文庫化!

「不倫」という言葉を寄せつけないほど二人は正しく高潔であった。
これは、本当にあった「奇跡」の愛の物語。

「真実を語ることは、これまでずっと封印してきました――」
男は世界的な写真家。
女は梨園の妻で、母親だった。
「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人。
これはまさしく「奇跡」なのである。
作家の私は、博子から託された奇跡の物語を綴ってゆく。
著者の三十八年ぶり書下ろし小説が文庫化。

 〈田原桂一君へ
 君が再婚したことには驚かへんけど、まさか君が梨園の妻の博子さんと「出会ってしまった」という運命的な言葉の背後にしか生きられへんと悟ったことが「奇跡」やったんか。(略)
 君のあの人懐っこい微笑が、まさか死の悲しみを内包しとったんかということは知るよしもなかった。博子さんは君から生の歓びと同時に死の悲しみを贈られて、君は一人旅立った。因果な歌舞伎の前世物語みたいで、不憫でならない。〉
 ――横尾忠則(「朝日新聞」2022年4月9日付)

みんなの感想まとめ

人生を賭けた愛の物語が描かれており、読者は主人公の強靭な精神力に感銘を受けます。博子という女性の強さと魅力が際立っており、彼女の生き様に惹かれる方も多いでしょう。実話かフィクションか曖昧な部分が、物語...

感想・レビュー・書評

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  • すごく考えさせられたし、
    博子さんってすごく素敵で強い女性だなと思った
    感銘を受けてインスタや検索で人生を追っかけた
    私もそんな簡単に捨てない。

  • 林真理子さんのファンですが、林さんらしい洞察力や読書を惹きつける筆力を感じませんでした。テーマに関心がなかったのか…他の作家さんの作品と勘違いするほどです。うーん。残念です。

  • これが実話…⁈人生の全てを賭けて人を愛するというのはこういうことなんだろう…主人公の強靭な精神力が羨ましくも感じる。一瞬で惹き込まれて1日で読みました。

  • 佐賀大学附属図書館OPACはこちら↓
    https://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD10617170

  • どんなに自分たちを正当化して、関係を美化したとしても不倫は不倫

    跡取りの息子を手放さなかったから、周りも見て見ぬふりをしていたのだろう
    子供は二人の関係を応援してくれるように書かれていたが、物心つかないくらいから、一緒に行動し、母親が幸せそうにしているのを傍で見ていたら、この関係は正しいものだと思ってしまうのかもしれない

  • 純愛な、素敵な話で、サラッと読める。
    フィクション?実話?あいまい。

    所々に入る著者との関わりは時系列がわからなくなるからいらないような。
    あとすごく我慢しているようで、3人で暮らしていたり離婚もアッサリだったりその辺は感情移入ができなかった。

  • この2人の物語を本という形でシェアしてくれてありがとうと言う気持ち。

  • せっかくこんなに綺麗な文章をかくのに、テーマはどこまでいっても不倫。解せない。当人の間では美化される記憶かも知れないけど、読んでてひとつも納得ができないし、また読みたいとも思えない。不倫女の傲慢、自意識過剰

  • 内容うっす!たまたま2人が著名人だっただけで、こんなの普通の恋愛というか、不倫とかこんなもんじゃないの?自分たちだけが特別だと思って、ママ友の有名作家に頼んで書き残してもらったってすごい寒い…。半端な知り合いからの依頼だからか、林真理子の良さも全くない。
    歌舞伎界に興味があったし、出た当初、宣伝とかですんごい良いように言うから文庫になるの待って読んでみたけど、『え…何が…どこが奇跡なの?』と言う感想しかない。いちいち金の掛けようが一般人と違うので、文章に起こすと派手に素敵に見えるけど、こんなふうに想い合っている恋人や夫婦はたっくさんいると思う。あと息子さん(あえて名前は出さないが)可哀想。
    いやもう、本のことこんなにボロクソいうの久しぶり。一応読み通せたから☆2。あんなにイカつい単行本だったのに、文庫になったらペラペラってところが、内容のなさを物語っている。

  •  読後、弟のお嫁さんにあげました。ダブル不倫なのにあまりにも純愛がすぎる内容でした。梨園の妻として嫁として仕え、支えすべてをやり遂げながら真実の愛に目覚めてゆく。歌舞伎役者の不倫なんて芸の肥やしと当たり前に思うけれど、裏切られても愛なんてなかったのに梨園の妻を演じ切る。不倫を美化しないし間違っているとわかっている。でも人を愛すること、愛されることがこんなに素敵だなんてとうっとりしました。この本を読んだのがちょうど私の弟がガンの末期で病床にある時、弟のお嫁さんとなん度も何度も病院に通いました。そう、もう助からないとわかっていた時でしたが弟のお嫁さんのその献身的な振る舞いに世の中にはこんなに人を愛せる人がいるのだと思い知らされたからです。この本を読んだ時、迷わずお嫁さんの無償の愛に通じると感じたのです。死を目前にしてもあふれる弟への想い。私も既婚者ですがもう空気みたいになってたので感激したものです。
     本当に愛する人に出会えたのか、真実の愛と気がついているのか、惰性なのか、自分自身に置き換えると別世界の話にも感じます。愛ってなんだろうと考えさせられました。

  • どれだけの人か、こんなにも深く真っ直ぐに人を愛することができるのでしょうか。

  • 買って良かった。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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