砂時計の科学 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (2025年1月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784065382677

作品紹介・あらすじ

世界は「粒」でできている!
砂時計の不思議をめぐる探究は、やがて雪崩や縞模様、果ては満員電車や交通渋滞のメカニズムの解明へと至り着く。異なるものたちのあいだに共通の法則を見出し、研究の最前線と日常生活を往還する物理学の「本当の面白さ」を伝える、自身第一線で活躍する著者による、絶好の入門書。

【本書の主な内容】
[満員電車]乗り降りをスムースにするには、ドアを大きくする? 数を増やす?
[渋滞]発生の秘密は「1/fノイズ」にあった?
[縞模様]砂漠の風紋はシマウマの縞に通ず?
[山]麓より頂に重い砂粒が集まるのはなぜ?
[砂丘]「三日月」に「星」……砂が風に飛ばされただけでなぜこんな地形が?
[ピラミッド]その威容は、砂にはない「不自然」な角度のおかげ?
[生命]粉粒体の縞々と生命の誕生は同じ原因?

【目次】
はじめに
第一章 流れ落ちる
第二章 吹き飛ばされる
第三章 かき混ぜられる
第四章 吹き上げられる
第五章 ゆすられる
第六章 粉粒体とは何か
おわりに
参考文献ガイド
学術文庫版へのあとがき

(*本書の原本『砂時計の七不思議』は第12回講談社科学出版賞受賞)

感想・レビュー・書評

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  • 流体について身近なところから法則を見出し、他の項目へつなげる。サイエンスとしての王道とも言える。

    当たり前に思っている事象が物理法則に支配された結果であることを解き明かしていく。

    これは科学読み物として一流。じっくり読み続けたい。

    読了120分

  • 中身は物理学者のエッセイのようでさくっと読める。
    粉粒体にも「融ける」「対流」など水と同様の現象が起こることを説明するのが興味深い。一方で最後の章ではまだ物理学が理解できていないことが多いことに触れて、そもそも理解できるとはなにかという哲学的な問いにも言及している。
    原本は30年前に書かれたとのことで、現在ではさらに理解が進んだ部分があるのか関心が深まった。

  • 最終章が面白かった。

  • 砂時計の砂の落ち方から始まり、「粉粒体」の独特の挙動を通して今まで出会ったことのない物理の世界へと誘ってくれる。さらには粉粒体の物理学にとどまらず、その先物理学がどうなっていくか、さらには物理学をどう考えていくか─物理哲学のような話にまでつながっていく。一部数式が入ったりしていて手強い印象はなくはないが、全体を通して文系でも楽しく読める一級の科学読み物に仕上がっていると思う。

  • 東2法経図・6F開架:B1/1/2849/K

  • 砂時計の中身、砂が集まった粉粒体の力学を紹介した本。流体として考えて説明できる現象、できない現象として熱平衡と散逸現象を指摘されていて、理解しやすい。

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著者プロフィール

1961年、東京生まれ。中央大学理工学部教授。1995年に執筆した『砂時計の七不思議―粉粒体の動力学』 (中公新書)で第12回(1996年) 講談社科学出版賞受賞。その後、機械学習などを応用したバイオインフォマティクスの研究を行い、最近はテンソル分解というもので変数選択する(!)という研究に嵌まっており、その成果を2019年9月にシュプリンガー社から英語の専門書(単著)として出版した。最新作は『生命はデジタルでできている』(講談社ブルーバックス)

「2021年 『はじめての機械学習 中学数学でわかるAIのエッセンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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