- 講談社 (2025年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784065383100
作品紹介・あらすじ
鬼才、覚醒。
矢部嵩の前では、すべてが平等だ。
二十五編の物語。
表題作「未来図と蜘蛛の巣」及びそのシリーズ(講談社「tree」で連載)に加え、既発表の掌編と書き下ろしを収録。
矢部嵩の小説に説明は不要。
矢部ワールドに足を踏み入れたが最後、あなたはそこから出られない。
みんなの感想まとめ
独特な文体とエキセントリックな展開が魅力の作品で、読者を惹きつける不思議な世界が広がっています。中編エンターテインメントでは、華やかさと興奮が融合した物語が展開され、キャラクターたちの個性が生き生きと...
感想・レビュー・書評
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装丁がすごく綺麗。
ほぼ短編。
独特の世界観で理解するのは難しいかなと思った。
とりあえず独特な名前にはルビを振って欲しかったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
めちゃくちゃ短編集。
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中編エンタが凄かった。グランギニョル的なショウは華やかさに加え格闘の興奮と競走馬の血統的な物語を孕んでいる。各キャラにウマ娘の佇まいを連想しながら読んだ。虹を待つ雨の登場と脚注の伏線が熱かった。
エンタ以外の収録作はすべて短編。崩れた話し言葉のような独特の文体やエキセントリックな展開に理解が及ばないものもいくつか。
日陰、リペアのコピー、未来図と蜘蛛の巣、未来を予言する才能について、登美子の足音がよかった。
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ワールドにハマれられれば。
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短編グロホラー
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話によっては「投げっぱなし」「意味不明」「世界観が分からない」と賛否分かれる話も多かったと思う。それでも、ちゃんと面白いし最後まで惹きつけるのだから「もはやバグだろ」と思いながら読んでいた。
特に、「エンタ」は最初世界観もよく分からないし、登場人物の複雑な呼び名だったり、ギミックだとかスペックだとか作中内での専門用語が多くて全く理解できない状態から読み始めることになるが、それでも続きが気になるクセになる面白さがしっかりとある。
もちろん、他の作品も前提からして意味不明な話も多く(たとえば友人が机(生きている)だったり、頭部が車の男性が毎晩尋ねてきたり、話によってはオチも含みを持たせていたり、中にはオチらしいオチがなかったりするものも多かった。この意味の分からなさは、作者が矢部崇さんだから許されているのであり、また矢部崇さんの作品であるが故にちゃんと面白く仕上がってるのだろうなと思わされた。
久しぶりの書籍ではあるが、矢部崇さん独特のワードセンスとどこかコミカルなスプラッタ表現は健在で、むしろパワーアップしていたのがファンとして嬉しかった。 -
アンソロジーで知った作家さん。奇妙な雰囲気の話ばかりで中篇は世界観が全く理解できなかった。短編は嫌いじゃない。件の女の子が転校してくる前に学校が牛に関してセンシティブになってるのがツボだった。
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『ケーキを食べる』『ニュース』『未来を予言する才能について』が特に好き。全編素晴らしい。
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冒頭の短編「待ち合わせる」がものすごく好きで何回も読みました。ほぼなんでもない日常とも言えるような状況なのだけれど、薄氷を踏むような不安と緊張感と、すがりつくような必死な愛情を感じました。
中編「エンタ」は少女庭国にも似て、やはり実験装置の中のケーススタディのように受け取りました。ウマ娘のようなゲームの中で競わされるキャラクターをよく見てみれば、そこにはこんな生の泥臭さがあるはず、ということでしょうか。「昨日と今日が別のものだと嘘をつく」。「自分が間抜けだとわかっていたことにしたくなる」といったような表現が実に矢部的で好きです。
全体的には難しかったです。自分にとっては、確かに良い、好きだ、と思えるものと、正直よくわかんなかったなというものが混在します。著者のこれまでの作品でも、これはホラーなんでしたっけと私は感じていましたが、本作を読んでわかった気がしたことは、この著者の場合、生そのものが本質的にホラーである、というか、未来に進むということに不確実性や不安という以上に恐怖の要素があるよね、という感覚を持っているらしいということです。でもその恐怖をまた愉快と感じているみたいなところもあるのが複雑な味なのかと思いました。
登場人物にも場面設定にもとても不条理なことがたくさんあり、読んでいてなんだかわからないと煙に巻かれますが、やはり描きたい何かを浮かびあがらせるためのデフォルメなのでしょうか。映画みたいにたとえるならば、友人の横顔に新しい何かを発見した女の子の表情や心情をカメラがクローズアップして描写した時に、カメラには映っていないその友人が普通の人間か机か件(クダン)かは場面設定にすぎないから何でもよい、ということなのかもしれない。その抽象化がむしろ余分なノイズになるか、それとも描きたいものの本質をうまく浮かび上がらせるのかは、きっとやってみないとわからない実験なのでしょう。
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著者プロフィール
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