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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784065384459
作品紹介・あらすじ
この世界が、あなたにとって、ちょっとでも生きやすくなりますように。
自分自身を優しくいたわる「ヒント」がつまったエッセイ集。
大江健三郎、ハン・ガン、津村記久子、文月悠光、『ブルーロック』、『君と宇宙を歩くために』……文学研究者が出会った、人生に寄り添ってくれる「言葉」と「物語」。
「養生という言葉を私は自分自身の生を養うさまざまな物語とつなげて考えてきた。ちょこんと横に置いて、ヒントとなる物語。自分の感情を教えてくれたり、生きる力をくれるような表現。それらを養生する言葉として捉えてきた。養生する言葉は、生きるための知恵であり、私よりも先に生きてきた人たち、同時代に生きている人たちが重ねてきた、輝くような実践の集積である。」
装幀・装画:鈴木千佳子
みんなの感想まとめ
自分自身をいたわるための「ヒント」が詰まったエッセイ集は、著者の辛い体験を通じて、人生に寄り添う言葉や物語を紹介しています。著者は、性暴力の被害者でありトランスジェンダーとしての視点から、文学や漫画の...
感想・レビュー・書評
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どうやら私はかなり「生きづらさ」を抱えているようだ。
図書館で何気なく手にした本はまた「生きづらさ」を養生する本。
著者のことも予備知識ゼロで読み始めたところ、著者のあまりにも辛い体験に、私の生きづらさなど話にならないレベル…
著者の辛すぎる体験を読むのもまた辛く、苦しい。読みやすそうな章から前後しながら読む。
著者が持つトラウマを受容し共存できるようになるためには果てしない時間が必要だったようだ。
私にはその痛みを想像することさえ苦しいもので、何度も読むのをやめようかと思った。
でも、著者の傷を少しでも感じることは自分自身の生き方を変える気がしてならなかったのだ。
「水車小屋のネネ」について書かれた章を読んだ時、初めて著者へのとてつもない共感が…
『「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」という藤沢先生の言葉が心に残る。(中略)損得ではなくて、目の前にいる人の苦しみと向き合う。』
損得ではなくて、その人の苦しみと向き合うというのはなかなか難しいことだ。けれども、だからこそ、私はそういう人になりたいと願っていることに気づかされた。
著者は文学の准教授とのことで、強烈に言葉が持つ力を信じていることが伝わる。
養生する言葉が、自分をいたわるだけでなく、社会や時代も変えていく力や願いが生まれる。
自分が言葉によって養生されたら、それを梯子にして誰かが生きられる世界を作ろうとする。
「言葉は、今、生きているこの世界を変えるのびしろや遊びの部分で満ちあふれている。」
貸し出し期限は今日。
またゆっくりとこの本に向き合える時を持ちたい
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題名が気になり、途中まで読んで、そしてやめることにした。今の自分が読むことは、とても辛い経験をされている作者を冒涜してしまう気がしたからだ。
性的マイノリティで、性的に辛く怖い経験をされている作者。作者ほどではないが、私もおそらく多くの方がそう経験することはない程度の酷い経験をしたことがある。
でも、私はそういった類のことより、日常のちょっとした家族の酷い言動などの方が余程傷つくし許せない気質で、大きな事象から立ち直る、養生するといったことに無頓着なのだ。
傷ついた→自分を労わろうという人の営みに、そうだね、そうするのがいいよ、自分を大切にねと思えないのだ。もう捻くれてどうしようもないのかもしれない。自分を可愛がる、大切にする人を見ると嫌気がさしてしまうのだ。
仕様もないちょっとしたことでも、、
例えば食べ盛りの甥っ子より、自分のおかずの魚を立派で大きい部位の所をしれっと毎回選ぶ叔母とか、自分の洗濯物はよく陽があたり、隣で行われている工事の粉塵もあまりかからない場所に干して、人のものはそうでないところばかりに干すとか、家の掃除や仕事は放ってサボって休みごとにどこかしらいそいそと出かけているくせに、「自分はいつも頑張っててきついです」アピールしてる人とか、愛猫が可愛くて仕方ないと甘やかし放題の人が、親戚に長い間猫のお世話を頼んで毎年、年に数回嬉々として長々と旅行に行くとか、、
書いていてもアホかと思うぐらい仕様もないことなんだけれども、それが積もり積もると、自分ばかり可愛がってて見苦しいな、嫌いだな、と思い、そこから、より人間嫌いに拍車をかける自分がいる。
心の傷と向かい合い乗り越えようとしている作者を前に、どうしても承服できない自分と、それが情けなく申し訳ない自分とがいる。なので、もし、この小さいダメ人間な所を少しでも克服でき、自分も傷ついたんだよと感じられ、自分を甘やかすことを良しとできる時が来たら、また読んでみようと思う。何がどうなってこんな境地になってしまったのか、、残念ですし自分でも謎です。
作者さん、申し訳ないです。-
こんにちは!
私もこの本、読むのが辛くて何度もやめようかと思いました。
私も毎日傷ついてばかりです。
でも、言葉と時間が傷を癒してくれる気が...こんにちは!
私もこの本、読むのが辛くて何度もやめようかと思いました。
私も毎日傷ついてばかりです。
でも、言葉と時間が傷を癒してくれる気がします。
いつかまた、totoさんがこの本と出会えるといいなあと願っています。2025/12/13 -
祈るくまさん、コメントありがとうございます。
私はまだこの本を読むための土俵に立ててないのか、それとも別の根本的な問題でこの本を受け付けられ...祈るくまさん、コメントありがとうございます。
私はまだこの本を読むための土俵に立ててないのか、それとも別の根本的な問題でこの本を受け付けられないのか、自分でもよくわからず、この本に書かれていることが辛いと感じることもなく、ただそんな自分を受け止めきれず、取り乱してしまいました。
今は私にとって忙し過ぎる日々が続いているので、ゆっくり出来だしたら少しは冷静になれるかもしれません。
優しいコメント感謝します^_^2025/12/13
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性暴力の被害者であり、トランスジェンダーである著者が今まで読んだ文学や漫画の中から「生きるためのヒントとなる言葉、生きることを養ってくれる言葉」を紹介した本です。
「出会った物語が自分の生を支えてくれるかもしれない。その可能性を私は知りたい。自分の想像力を羽ばたかせて、トラウマの重力を振り払ってくれるような言葉や物語を見つけたら、それは生き延びるための翼になる」という言葉に共感します。
私には著者のような壮絶な経験やトラウマはないですが、本書を読んで改めて物語の力のすごさを感じました。
『水車小屋のネネ』、ハン・ガン作品など自分も読んだことのある物語が紹介されていているとなんだか嬉しい。『ブルーロック』が紹介されているのはかなり意外でしたが、抑圧の鎖のほどき方を描いた物語として見るというのはなるほど…と思いました。 -
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自分を大切にすることを後ろめたく感じてしまうのはなぜ?文学研究者と考える「養生」する「言葉」(岩川 ありさ) | 群像 | 講談社 2025...自分を大切にすることを後ろめたく感じてしまうのはなぜ?文学研究者と考える「養生」する「言葉」(岩川 ありさ) | 群像 | 講談社 2025.02.28
https://gendai.media/articles/-/147761
岩川ありさ「養生する言葉(論点)」(『群像』2023年3月号)/岩川ありさ「養生する言葉 連載最終回 田村恵子さんとの対話——スピリチュアルペイン、スピリチュアルケア」(『群像』2024年8月号)|KAZE 2024年8月1日
https://note.com/novalisnova/n/n224d5ccc275f
◆他者へのいたわりに満ちて [評]水上文(文筆家)
<書評>『養生する言葉』岩川ありさ 著:東京新聞デジタル 2025年4月27日 有料会員限定記事
https://www.tokyo-np.co.jp/article/401152?rct=book2025/04/28
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性暴力。
非常につらい体験に遭ったのを知って思わず苦しくなりました。
カウンセリングは、現在も継続されているのでしょうか。
少しでも良くなるよう祈るばかりです。
養生する言葉。
それは、心にエネルギーをくれる、胸の内から生きる力が湧き出る、そんな言葉。
僕も養生する言葉を探すのをずっとやっています。
趣味のようなものです。
生きているのがイヤになることがしょっちゅうあるので、探さずにはいられないのです。
本作を読んで、新たに5作品も気になるものが見つかりました。
ありがとうございました。 -
とても読むのに時間がかかってしまったけれど、読みきれて良かった。
ナイチンゲールの看護師としての心得、がん看護専門看護師の田村恵子さんの言葉が、特に胸に沁みた。
他者と接するように、自分に優しくすること。
自分の過ごしやすい環境を整えること。
言葉にすると簡単だけど、実践するとなると難しい。どうしても自分のことは後回しにして、家族のことを優先しがち。
でも、もうちょっと自分に優しくしてもいいかな、と思えた。 -
出会った作品と胸に残る一文。
気になる本がいくつもあった。 -
あなたにも読んでほしい
そして
もっと生きてて欲しい -
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養生、と見て思い浮かんだのは、自分の身体や心を整える、みたいなことだったが、読んでみると思ったより広いテーマにわたって書かれていた。
養生は、個人ではできない。社会の中で生きている限り。
社会について考え、社会をよくするために動くことも、ひいては自分の養生となる。
そして、自分以外の誰かのことを考えたり動いたりするためには、まず自分を大事にしなくてはできない。
ー映像は生々しく「苦しみ」を伝え、視聴者は想像(力)によって「遠隔の地で苦しむ者」とつながっている感覚を抱く。けれどもソンタグはそれは「本物ではない」し、むしろ「同情」を抱くことで「苦しみを引き起こしたもの」と「自分」は「共犯者」ではなく、自分は「無罪」だと主張するような効果をあげてしまうという。他者への「同情」が自己の「責任」と切り離されたとき、他者の苦しみに自分はどうかかわっているのかという問いは消えてしまう。自分と他者を切り分けるのではなく、その「連関」を「洞察」することこそが必要であるー
自分をないがしろにしないこと、他者をないがしろにしないこと。遠隔の地の人の苦しみは、自分の行い(何もしないことを含む)と無関係ではないこと。
自分を大事にすることと他者を大事にすることはぐるぐる繋がっているのかな。 -
日経新聞 2025年4月5日朝刊 あとがきのあと
朝日新聞 2025年5月3日朝刊 書評
烏兎の庭 第七部 8.3.25
https://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/doc/yojyo.html
https://ss675396.stars.ne.jp/uto07/doc/yojyo.html -
「養生」自分をいたわること。岩川先生に進路を相談した時に、問題を細分化すること、自分の研究の動機となっている悲しみや辛さを言語化(「悲しかった、辛かったという簡単なものでいい」)することと言ってもらったことが身にしみた。プロフェッショナルに出てた看護師さんとも会ってたんだ。
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佐賀大学附属図書館OPACはこちら↓
https://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD1071290X -
水車小屋のネネの文章が引用されていると知り読んでみる。
著者の重めのプロフィールにうぅむ…と思いつつ、やっとこ読み終わる。
本のなかで紹介された、君と宇宙を歩くためにを知れただけでもう大収穫。 -
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25/11/17
3.5 -
作者が自身の痛ましい経験を通して、いかに世の中を「生きやすく」するかについて書かれている。
どこまでも穏やかな語り口、一文がすっきりと短く、乾いた土に降る雨のように、言葉がどんどん体に吸い込まれていく。
作者同様、私も小さい頃から今まで考えていたことが、次々と言語化されていることに驚く。
この本がまさに私の「養生」。もう一度読もう。 -
【鹿大図書館の所蔵情報】
https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD1071290X
【選書ツアーコメント】
”私はいつも死にたかった。だから、生きるために必要な言葉を探しつづけてきた。“
トラウマや生きづらさを抱える筆者は、人生に寄り添ってくれる言葉を求めて本との出会いを重ねてきた。生を養う言葉たちは、傷ついた自分自身と向かい合って再び歩き出すための支えとなってくれる。やがて、「わたし」の個人的な言葉は、より生きやすい社会を希求する「わたしたち」の言葉へと拡がっていく。
著者プロフィール
岩川ありさの作品
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感想 :

こうしなきゃ〜とか、こうあるべき〜とかの
タガや足かせを緩める(圧を減らす)ことも
時には自分へのご褒美…と私...
こうしなきゃ〜とか、こうあるべき〜とかの
タガや足かせを緩める(圧を減らす)ことも
時には自分へのご褒美…と私は思っていて
つまりはテキトーな生き方(^^)
ホントですね。
岩川さんもしきりに頑張りすぎることを警告されてました(*^^*)
読みたい本が増えすぎてキャパオーバーなのですが...
ホントですね。
岩川さんもしきりに頑張りすぎることを警告されてました(*^^*)
読みたい本が増えすぎてキャパオーバーなのですが、ゆっくり読むことを大切にしたいものです。