パンドラブレイン 亜魂島殺人(格)事件 (星海社FICTIONS)

  • 講談社 (2025年2月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784065386514

作品紹介・あらすじ

「理解しろ、名探偵。密室で生まれし者は、密室で死ぬべきなのだ」

非陳述獲得形質高次移植技術・Pandora‐Brain(パンドラブレイン)。
他人の人格を上書きし、まったく別の人間にしてしまう禁忌の技術の実用化に、天才・紅澄千代(くずみ・ちよ)博士は成功した。

名探偵・霧悠冬真(きりゆう・とうま)と史上最悪の連続密室殺人鬼・O(オー)の対決「亜魂島(あこんとう)連続殺人事件」から3年後ーー茂由良伊月(もゆら・いつき)たちミステリ研究会メンバーを中心とした大学生5名は、亜魂島を訪れる。
過去の事件の考察を楽しんでいた一同を島の紅澄脳科学研究所で待ち受けていたのは、密室で首を切断された死体だった。

クローズド・サークルと化した亜魂島での過去と現在が繋がったとき、驚愕の真相が浮上するーー
災厄(パンドラ)から希望(未来)を掴む、「孤島」×「密室」×「別人格」の青春本格ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 超★5 過去現在二つの密室、そして人格転移… 禁忌の技術が生んだ衝撃ミステリー #パンドラブレイン

    ■あらすじ
    名探偵の霧悠冬真と殺人鬼Oが対決した「亜魂島連続殺人事件」から3年が経過。同じ亜魂島に大学生のミステリー研究会である茂由良伊月たちが訪れことになった。過去におこった事件のの考察を楽しんでいた一同であったが、彼らを待ち受けていたのは密室での惨劇だった…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    超★5 おもろい! 今年上半期の国内ミステリーの目玉ですね、本格モノでは筆頭だと思います。

    本格、孤島、密室、SF、人格転移、青春、恋愛など色々とごちゃまぜなんですよ。それにも関わらずバランスが絶妙でお上手! エンタメ好きな方なら、どなたでも楽しく読めると思います。

    また作品全体から漂うゼロ年代のエモさがいいんだよなぁ、年齢が30代くらいの方にはめっちゃ刺さるんじゃないかしら。

    まず推したいのは、過去と現在、同じ館での二つの事件が展開されるところですね。本格ミステリーなんだから、そうなるよねって感じなんですが、二つともかなり強烈な密室の謎を提示されます。そして事件描写や捜査パートの語りがいいのよ、めっちゃ読ませる! 情報の出し方や会話がうまいんすよね。

    コミカルなやりとりがあったと思えば、シリアスなシーンで胸が苦しくなったりと、全く読者を飽きさない。様々な名作ミステリーへのオマージュもちりばめられていて、ファンが悦ぶ仕掛けも満載ですね。

    登場人物もどこかで見たようなキャラ強めの奴らばっかり。彼らのキュートすぎてニコニコしちゃうし、ひとりひとりの距離感が秀逸なんだわ。これぞ青春の情調ですよ。あとセリフにも惹きつけられることが多かったな~、漫画でよく見る話っぷり。キャラの顔が目に浮かぶんですよねー。ちなみに私のイチオシや宵子先輩、美人と年上キャラには弱いの…

    そして本作の読みどころ、謎解きの密室トリック、犯人、背景の真相ですよ。まぁあれがこうなるだろうなっ~て、予想はできてたのですが、新しい風を猛烈に感じましたね。終盤の怒涛の展開も想像の二段階くらい上をいってるし、ラストも外連味たっぷりでやりたい放題な感じが好き。

    昨年の『永劫館超連続殺人事件』も特殊設定ぶりが強烈でしたが、本作も負けず劣らずのインパクト、むしろパワーアップしてます。今年を代表する本格ミステリーだと思います、ファンの方は読み逃しなく!

    ■ぜっさん推しポイント
    本作は魅力たっぷりのキャラ小説であり、さらに個々の人格小説でもあるんです。ありえないフィクションではあるのですが、たどり着くところには何があるのでしょうか。

    人間って色んなことを経験することで、その人の人格が形成されていく。少しずつ変わっていくのが当たり前だし、成長するということでもあるんですよね。本作での登場人物はどうなのか、そして自分自身み見つめ直すいい機会なんだと思いました。

    • ひまわりめろんさん
      むむむ、要チェックににおいですぞ!
      むむむ、要チェックににおいですぞ!
      2025/02/28
    • autumn522akiさん
      破天荒な特殊設定本格ミステリーです。
      色々ごった煮で、さらに古き良き&新しさもあるという、バランスが絶妙。
      これはかなりアリです。
      破天荒な特殊設定本格ミステリーです。
      色々ごった煮で、さらに古き良き&新しさもあるという、バランスが絶妙。
      これはかなりアリです。
      2025/02/28
  • autumn522akiさんの本棚から

    でら面白かった!さすが秋さん超★5w

    はい、物語の肝吸いは「Pandora-Brain」と名付けられた人間の記憶・人格を抽出し、別の人間の脳に上書きしてしまうという禁忌の技術!
    まさに「俺があいつで、あいつが俺で」が実装された世界で本格推理が展開されるのです!

    そんなんもうなんでもありやんか!
    基本設定で叙述ミステリーやんか!

    クローズド・サークルで密室殺人で叙述ミステリーでてもうてんこ盛り過ぎて笑う
    キュン死要素も乗せてくるし!

    わー(パンク間近)

    だけど最後はむちゃくちゃきれいにまとめてきやがるし

    そしてキャラがもう愛おし過ぎて、続編書きたくなっちゃってる感が溢れる結末だしw

    そうなのです
    続編が、いやいやシリーズ化が楽しみな超★5の一冊!

    南海遊さん、他のも読もう!

    • ひまわりめろんさん
      ユッキー

      うん、これはおすすめやで!
      まだまだ知られてない作家さんでもあるし
      ユッキー

      うん、これはおすすめやで!
      まだまだ知られてない作家さんでもあるし
      2025/08/23
    • ひまわりめろんさん
      秋さん

      探しましたー!
      たいへんでしたー!
      秋さん

      探しましたー!
      たいへんでしたー!
      2025/08/23
    • ひまわりめろんさん
      八っつぁん

      前々から言ってるんだが、秋さんにはこういう掘り出し物的傑作で、めっちゃ読みたくなるレビューを書くのは慎んで頂きたいのよ
      図書館...
      八っつぁん

      前々から言ってるんだが、秋さんにはこういう掘り出し物的傑作で、めっちゃ読みたくなるレビューを書くのは慎んで頂きたいのよ
      図書館派のわいはたいへんなのよw
      2025/08/23
  • ミステリー書評
    読書レベル 中級
    ボリューム 380頁
    ストーリー ★★★★★★!
    読みやすさ ★★★★★
    トリック  ★★★★
    伏線・展開 ★★★★★★!
    理解度   ★★★★
    読後の余韻 ★★★★★★!

    一言書評:
    面白い!ミステリ好きには超絶オススメしたい作品!ブクログのフォロワー様が書かれた書評を読んで気になり手に取りました(フォロワー様に感謝★!)

    特殊設定を最大限に活かして密室を作り出すのが本作品の醍醐味だが感動してしまうレベル。

    ストーリーも最高で、それぞれのキャラがしっかりしていて物語の中にグイグイと引き込まれる。久しぶりに一気読み作品に出逢いました!

    ラストもちょっとオシャレな感じがイイ!

  • 南海遊さんの2作目、タイトルからして世界観同じの続編かと思ったら違った。
    今作は現代が舞台、タイトルからもう人格入れ替えか!と期待大。
    今作はオマージュが多く散らばってて、それを喜んで拾い食いしてたら綺麗に終わってました。
    西尾維新に清涼院流水に森博嗣にとかもう色んな要素が入っててめっちゃ楽しい!
    奇天烈な名前だったり、密室殺人約100回とかいいですね。

    前作と比べると永劫館のが面白かったかな。
    もっと特殊設定を前面に押し出したストーリーかと期待しすぎたせいかも、過去編で3人にやられる所で、負け確なのに推理披露やってくれるのがヒリヒリして今作では1番好きな場面でした。
    後半の鮎川があんまり好きじゃない(笑)
    あざといしうざいしって思っちゃいました、苦手なキャラ造形ですね。

  • ★5
    講談社の子会社ゆえ、宣伝が弱いのかあまり話題にはなっておりませんが、出版社が大手なら賛否両論を巻き起こす問題作⁉️
    『パンドラブレイン』
    学園もの、クローズドサークル、密室といった定番の設定になんとSF的要素を組み込んだミステリー
    SFと書くと、違うイメージを感じる方もいらっしゃるかもなので、敢えてサイエンス・フィクションと言い換えよう
    これを、ミステリーに入れてしまうと何でもアリ的なものになってしまい、ノックスの10戎等にこだわる古典派ミステリー愛好家にはどうなのか?と思いながらページを読み進めた
    だが、しかしそれも杞憂に終わり、どうして中々、納得出来るほどの面白さと緻密さ濃密さとキャラの濃さ!?で一気読みとなってしまった!
    エピローグのオヤジギャグ!?に座布団3枚あげたくなるような締めはもう最高!!!

  • 目次にすらセンスが迸る作品だ。
    また、私は脳の可能性と神秘性に強い興味がある。そんな観点からも充分に楽しめた。しかしこの世はミステリに事を欠かない、貪欲までに謎めいた世界だ。

  • 過去そして現在、孤島の脳科学研究所で起こった密室殺人に名探偵が挑む!
    人格を移植できる技術の特殊設定、解いてみろと言わんばかりの密室殺人。どちらも絡み合いながらの着地は素晴らしいの一言!
    青春小説としてのチクリとした胸の痛さ、爽やかさを感じつつ著者の次作への期待も高まった作品。

  •  他人の人格を上書きし、全く別の人間に変えてしまう技術『Pandora-Brain(パンドラブレイン)』を巡る3年前の名探偵・霧悠冬真と史上最悪の連続密室殺人鬼・O(オー)の対決『亜魂島連続殺人事件』と、現在過去の事件を考察するために亜魂島にやって来た大学生達を襲う連続殺人事件の2つの事件が鍵となる孤島×密室×別人格の三重奏本格ミステリーで首無し死体と密室殺人、『Pandora-Brain』を始めとした「殺人だけでなく殺人(格)の謎も含まれる」SF要素もありより難易度が高くなっているところが面白かった。また切なさが残る読後感も良かった。

  • 名探偵・霧悠冬真(きりゆう・とうま)と史上最悪の連続密室殺人鬼・O(オー)の対決「亜魂島(あこんとう)連続殺人事件」から3年後ーー茂由良伊月(もゆら・いつき)たちミステリ研究会メンバーを中心とした大学生5名は、亜魂島を訪れる。
    過去の事件の考察を楽しんでいた一同を島の紅澄脳科学研究所で待ち受けていたのは、密室で首を切断された死体だった。話がこんがらがってしまって今ひとつ楽しめなかった。前作の方が好みでした。

  • 2025.5.20読了。
    過去と現在の事件が交差し、最後にすべてが繋がる爽快感!
    ミステリ好きには超絶おすすめです。

  • 名探偵・霧悠冬真(きりゆう・とうま)と連続密室殺人鬼・O(オー)の対決パートと、それから3年後の茂由良伊月(もゆら・いつき)たちミステリ研究会メンバーを中心とした大学生パートが交互に描かれる。

    もう不穏でしかない。
    伏線が親切なので、大筋はわかりやすい。
    現代パートの密室トリックはオーソドックスだし。

    ☆は好みの問題です。

  • 面白い!!!なんとなく手に取った初読みの作家さんでここまで大当たりは久しぶりだった。
    ミステリ好きの書いたミステリって感じで要素を詰め込んでいるのに破綻せず、疑ってかかったのに罠にかかってうまくやられた感じ。ラストで爆笑してしまった。ネタバレしたくないけど孤島好き密室好き癖のある探偵好きには読んでほしい。絶対他の作品も読む!

  • パンドラブレインの技術があったら何でもありじゃん!ってなりながら読んだ
    犯人や探偵も全然気が付かなかった

    愛雨ちゃんと主人公の関係がかなり好き 気の置けない2人というかんじが可愛い
    普通の事件で活躍するところも見たいから続いてほしい

    表紙のイラスト好きだな〜と思ったら万能鑑定士Qのイラストの方なのね

  • 永劫館に続きこの作者さん二冊目、個人的にはこっちのほうが全然面白かった。

    過去と現在で事件があって、登場人物もそれぞれいるので、多少ややこしく、確認で何回もページを戻りながら読んだけど、話自体が面白かったのであまり気にはならなかった。

    現在と過去が章立てで入れ替わりながら少しずつ真相が明かされていく構成が凄く良かった。

    ひとつ、最後乗り移ったOが引っ掻き回して対決、みたいなのを想像してたんだけど、その辺はあっさりしていたので、そこは少し肩透かしだったかも。

    でも全体としては没入感も合ってかなり面白かった。








  • 面白かった。

    クローズドサークルの状況で起きる事件パートは「こういうのでいいんだよ」と呟いてしまうくらい、謎の提示や恐怖感のツボを心得ているなあと感じた。
    解決パートの展開はドタバタしてて、ちょ〜っとだけ惜しさを感じてしまったが、ラストの余韻はいい感じ。ミステリーとしても青春ドラマとしても、感情移入しながら楽しく読めた。

    宵子ちゃん先輩は悪い子でした…笑

  • 自分的には読了後満足感があり、清々しい気持ちになったので読んでよかったなぁと思いました。
    過去と現在を繋げているので誰が過去の人物と一致してるのだろうと考えながら読んでいましたが、真相がわかるとなるほどなぁと納得感がありました。
    事件の真相は全然わからなかったので驚きも多くとても楽しめました。

    ネタバレ
    全員いなくなって鮎川さんがめっちゃ可哀想だなと思いました。

  • なかなか好き。
    孤島の連続殺人が交互に語られながらある装置の介入により中盤以降普通の孤島ミステリが景色を変える。
    こういう構図いいですよね。

    2865冊
    今年93冊目

  • #読了
    パンドラブレイン/南海遊

    思っていたのとちょっと違ったけど、読みやすくてするする読めた。面白かった。永劫館まだ読んでないから読もうかな。
    「鉄鼠の檻」と「絡新婦の理」に挟んで固定する、みたいな読書家にしか分からん行動が出てくる。でも読書家なら「十分に固定されてる」ってわかる

  • ミステリーの要点を抑えたようなストーリーではあったものの、非現実的な構成でもあり、ミステリーのライトノベルのような感覚だった。

  • 天才がたくさんでてきて、ちょくちょく何を言ってるんだ?ってなったけど、面白かった。誰が誰の脳なのか、最後はみんな信じられなかったけど、それがまた面白かったかも。

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著者プロフィール

小説家。『傭兵と小説家』でデビュー。

「2021年 『傭兵と小説家 2 The Doll Across The Horizon』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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