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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784065388679
作品紹介・あらすじ
彼女たちの涙の意味が、ふとわかる瞬間がある。
明治・大正・昭和――およそ100年前、結婚ではないパートナーシップを選びとった女性たちがいた。
残された数少ない資料と貴重な証言を手がかりに、その知られざる歩みをたどる。
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脚本家・吉田恵里香さん推薦!
女が「普通」の道から外れると、なぜか事細かな理由や背景を求められる。
誰かが縛った「普通」ではなく、人生の選択肢や彩りは自分で決めるべきだ。
この本には自らの道を進んできた愛と傷の歴史が詰まっている。
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「「女性」を歴史に残すこと、歴史のなかの生活が軽視されがちなこの社会で、ふたり暮らしを実践した人たちの、消えそうな足跡をたどってみたい。」
【目次】
序章 ふたりだけの部屋で生きる
第1章 語られなかったふたり暮らし――人見絹枝と藤村蝶
第2章 帝国日本とふたり暮らし――飛行士たち
第3章 主従関係とふたり暮らし――五代藍子と徳本うめ
第4章 語り継がれるふたり暮らし――斎藤すみと芳江
【装画】
大塚文香
【装幀】
脇田あすか+關根彩
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
歴史の中で語られない女性たちの生き様を、彼女たちの選択や苦悩を通じて描き出す作品です。明治から昭和にかけて、結婚以外のパートナーシップを選んだ女性たちの足跡を追い、彼女たちが直面した社会の壁や偏見、そ...
感想・レビュー・書評
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とても興味深く、読んで良かった。ここ10年くらいでやっと「ジェンダー」という概念が伝わって来たとはいえ、まだまだ性差による差別や偏見はある。では昔は?しかも同居?という興味で読み始めた。
陸上選手の人見絹江さんのことは大河ドラマ上だけの見識しかなかったけれどスポーツに努力は惜しまずさらに短歌や詩作など文学にも親しんでいた人物だったそう。飛行士、騎手など珍しい職に就いた人たちだけれど、女性だというだけで発生する弊害を越えなければやりたいことは出来なかった。航空業界誌、競馬関係の男性による記事や文章も取り上げられている点もよかった。
騎手試験に合格したのに風紀上問題があるなどと騎手生活が出来なかった斎藤すみのことをロマン消費した寺山修司にムカついた。
そういえば、今でいう「パートナー」との暮らしについての記述は少なめだったけれど 五代藍子さんと徳本うめさんの章はほのぼのとしたふたりの空気を感じた。 -
2025年、やっと女性同士が二人で暮らすこと、その「知られざる過去」を丁寧でフラットに描くことができるようになったのだと思う。自分がかろうじて名前くらいは知っていたのは人見絹枝くらいだが、とはいえ女性パイロット、騎手、事業家と名前が残る人達と、そのパートナーという関係。女性として男の職業に初めて入っていく時の社会の厳しさも強烈だ。男装して男と同化することでパイロットになる女性もいれば、天性の才能を持ちながらついにレースに出られない騎手もいた。働く女性として先人が切り拓いてきた道を思う。そして女性同士のカップル・パートナーシップは、今でも偏見があるだろう。関係性に、同性愛なのか友情なのか主従関係なのか、名前を付ける必要はない。墓に一緒に入る、男性と結婚して生まれた息子と一緒に墓参りに行く、残されたパートナーの強い思い。自分は単身だが、分かり合える誰かと寄り添って生きていけることの尊さが伝わってくる。
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#2025年の本ベスト約10冊
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いわゆる正史には登場しない、女性たちの歴史。恥ずかしながら、取り上げられた人物の中で知ってたのは人見絹代だけ。彼女以外にも男社会の中に飛び込み、男たちの倍努力し、適応し、それでも性的に消費され…。そんな女性たちの歴史を丁寧に紐解いていく。著者は女性だけでなく動物や、帝国日本の支配下にあった朝鮮といった、帝国主義の犠牲者たちへも思いを至らせる。たいへん勉強になった。
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誰か(性別は問わない)と2人で暮らしている女性についての本だと誤解してしまいました。
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女性同士の2人暮らしが簡単ではない時代があったことを綴る。当事者2人の暮らしにフォーカスを当てるというよりは、彼女たちの周辺環境や2人でいることの難しさ、女性が身を立てる事が困難だった時代への怒りなどを中心に描いたもので、暮らしに興味があったため、すこしズレていた。時代に怒りたい人にはオススメ。
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男女平等・セクハラ・ジェンダー・LGBT…そんな言葉がない時代から、活躍したり慕う心を大切にしたいと思っていた人々がいるのは当たり前なのに認識できていなかったなと反省。現代以上に苦労の多い中、情熱を胸に全身全霊で世間と戦った女性たちの姿。
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367.2
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【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/730160 -
信念を持って自分の人生を必死に生きたであろう「女性」たちの姿が、涙が出そうになるほど美しい。
男性作家が女性同士の関係をある種のロマン化して書いている?という箇所にはタイドラマの男性たちをシップしている身としてはちょっと、反省した方がいいのかもな…と考えさせられた。ちなみに男性だから女性を下に見ているだろうと先入観があるのもまた偏見だろうか。
動物たちとの暮らしについて書かれてるのも大変ためになった。 -
冒頭からめちゃ感動している。こんな暮らしがあったのだ。
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