自分で考えて動く力がつく 最高の育て方事典 どんな子も必ず伸びる56のメソッド (こころライブラリー)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 講談社 (2025年3月14日発売)
4.08
  • (3)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 128
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784065389096

作品紹介・あらすじ

お受験なし! 子どもを選抜しているわけではないのに、卒園児は毎年「平均IQ120」を記録!
海外メディアも取材に訪れる高い教育成果を長年にわたり挙げ続けている幼稚園が、
家庭ですぐ始められる「おすすめの子育て法」をすべて明かす!

・上手な子育て「4つの原則」
・子育て「3つのタブー」
・子どもにしかない「特性」の活かし方

など、脳科学の知見を取り込んだ幼児教育の原則に始まり、

・しつけ、マナー、礼儀作法
・自ら積極的に動く主体性
・言葉をつかう力
・感性と自己表現力
・数をあつかう力
・基礎的な体力、運動能力

など、この先の「一生の宝」となる基礎力を子どもに授けられる
そんな独自の教育法を56項目にわけてすべて公開。

200点近いイラストと漫画で手に取るようにわかる、新たな「幼児教育のバイブル」!

【本書の目次】
第1章 子どもを伸ばす上手な子育てとは?――「声と匂い」が届く距離で楽しむこと
第2章 「自らできる子」に育てるには?――「やらせて・ほめる」機会をたくさんつくろう
第3章 「自ら学ぶ子」に育てるには?――生活のなかで遊び感覚で学ばせよう
第4章 子どもの言葉の力を伸ばすには?――漢字を取り入れ良質な日本語に親しませよう
第5章 感性の豊かな子に育てるには?――音楽と絵で自己表現力を磨こう
第6章 算数が好きな子に育てるには?――数を使う機会をとにかく増やそう
第7章 運動好きな子に育てるには?――スモールステップで進歩を実感させよう

みんなの感想まとめ

子どもに自ら考え、動く力を育むための実践的な方法が詰まった一冊です。育て方の原則やタブー、子どもの特性を生かすための具体的なメソッドを56項目にわたって紹介しており、家庭で簡単に取り入れられる内容が魅...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 育児書を読みあさっている2歳児のママです。本書はありふれたタイトルですが、育児書の新刊だし、まあ読んでみようかという軽い気持ちで手に取りました。ページをめくるごとに衝撃を受け、いい意味で裏切られました。本書で紹介されている園での取り組みは、本来ならヒミツにしておきたいだろう内容だと思います。それを大大大サービスで一般公開。園ではこうしているけれど家庭でするならこのようにしたらよいという説明つきで。大盤振る舞いです。
    来年から行かせたい幼稚園はここまで教育的な園ではありませんが、園の教育方針に従って楽しく過ごせればよし、足りない部分の幼児教育は家での遊びの中に取り入れられたらいいなと思いました。2歳でカルタができるということなので、まずはカルタから始めてみます♪

    p102
    時計を用意しておき、子どもに、
    「今日は何時に起きたっけ?」などと質問してみましょう。
    (中略)
    自分のことと結び付けて教えてもらったほうが子どもも理解しやすく、親も「ついで」にできるのでおすすめです。

    p122
    大切なのは、とにかく「本物」を体験させることです。(中略)
    本物をいろいろな角度から見たり、触ったりして、多くの感覚から刺激を受ける機会をつくりましょう。五感で味わうから知識として鮮明に残るのです。

    p140
    平仮名だけでなく、カタカナ、漢字、数字、アルファベットなど、文字の種類を増やしても面白いかもしれません。たとえば漢字の書かれたマグネットが売っているのはあまり見かけませんが、作る手間をおしまなければ簡単に用意できます。
    この「平仮名マグネット遊び」を始めるなら、早いに越したことはありません。2歳になるとマグネットは十分扱えるので、遅くともその年齢から始めることをおすすめします。

    p142
    タングラムは2歳の子どのでもそれなりに楽しく遊べますし、つくるのも簡単なので、私は園の保護者に手作りで用意するようおすすめしています。
    (中略)
    まず、板状のマグネットを用意します。100円ショップなどで手に入るものでOKです。着色されたものがあれば、何色が異なる色のものを買っておくのもいいでしょう。
    あとはそのマグネットを好きなかたちに切れば準備完了です。最初は三角形だけをつくって始めれば十分でしょう。

    p170
    私は「家具に漢字を貼り付けておく」ことをおすすめします。

    p174
    なお、貼り付けた表示を無理に子どもに読ませる必要はありません。
    目に付くところに貼っておけば、いずれ文字を見た子どもが「これなあに?」と尋ねてきます。尋ねないまでも、立ち止まってずっと見ていることがあるかもしれません。そういった機会をとらえて、
    「それは『つくえ』と読むんだよ」
    と教えてあげるようにしてください。
    わざわざ尋ねるということは、子どものなかに文字への「気づき」と「興味」が生まれたということです。興味という内発的な欲求に応じて、複数の感覚(この場合は聴覚と視覚)を通じて教えることで、言葉はより鮮やかに子どもの記憶に残ります。

    p187
    子どもは漢字を嫌がりません。(中略)「子どもには理解できないだろう」との思い込みは捨てて、ぜひ漢字教育を試してほしいと思います。

    p198
    朗誦の目的は2つあります。
    ひとつは声に出すことです。
    (中略)意味がわからなくても、とりあえず声に出して読めば脳が活性化することが川島隆太先生の研究から明らかになっています。
    そしてもうひとつ、声に出すこと以上に大切な目的が、「美しい日本語に触れてもらう」ということです。単なる「音」としてでもいいので、朗誦を通じてとにかく子どもに良質な日本語を蓄えてもらいたいのです。
    何百年も読み継がれてきた古典の文章には心地よいリズムや響きがあり、その語感のよさは子どもにもわかります。実際、何度も朗誦をくり返すなかで「平家物語が好き!」と言って丸暗記してしまう子を、私は何人も目にしてきました。
    そして、朗誦は準備学習としても役立ちます。早くから名文に触れておけば、就学後、古文、漢文、歴史の学習などに抵抗なく入っていけるでしょう。

    p200
    しかし、いざ朗誦に取り組もうとしても、何を・どんな順番で子どもに与えればいいかわからない、という方が多いでしょう。
    たとえば齋藤孝先生(明治大学教授)の著書『声に出して読みたい日本語』(草思社文庫)シリーズは音源も販売されているので、まずはそれを子どもに何度も聞いてもらい、なじんでもらうところから始めるといいかもしれません。
    また、園で使っている教材をもとに制作した一般向け書籍「国語に強くなる音読ドリル』
    (致知出版社)も参考にしてもらえればと思います。
    実際に朗誦に入るときは、まずオノマトペ(擬音語・擬態語)やリフレイン(くり返し)の多い作品から始めることをおすすめしています。
    子どもはくり返しが好きで、音の響きがよく、リズム感があるものを好みます。そのような特徴がある文章のなかから短くて読みやすいものを選び、長い名文へと段階的に進めていくのがポイントです。
    たとえば園では、ある年は次のように朗調のレパートリーを組みました。一部だけとなりますが紹介します。
    ●年少(3歳)
    春の七草、十二支、「こだまでせうか」「私
    と小鳥と鈴と」(ともに金子みすの詩)
    ●年中(4歳)
    「竹取物語」の一部、「雨ニモ負ケズ」(宮澤賢治の詩)、「ややこしや」(現代狂言)、「奥の
    細道」(松尾芭蕉)
    ●年長(5歳)
    「枕草子」(清少納言)、「寿限無」(落語)、「徒然草」(兼好法師)、「蜘蛛の糸」(芥川龍之介の短編)の、それぞれ一部

    p226
    文字を書くのが好きな子には、5~6歳ごろから日記を書くようにすすめてみましょう。(中略)
    ノートは絵を描く欄がある「絵日記帳」。選んでください。

    p228
    大切なのは、子どもの日記に大人が必ず「おへんじ」を添え書きしてあげることです。
    子どもはいつでも、大人の、とくに親からのリアクションを求めています。
    書かれた内容には親がちゃんと目を通し、手書きでコメントを書き残しましょう。「自分の頑張りに親が好意的に反応してくれた」という事実は子どもにとってこれ以上ない喜びで、子どもはいっそう、書くことに楽しさを感じるようになります。
    ノートに書かれた親の言葉はいつまでも残り、あとで見返して楽しむこともできるし、なにより蓄積されれば家族にとっていい記念にもなります。

    p232
    カルタは、楽しみながら日本語の力を伸ばせる最良の教材です。

    p233
    ちなみに園で愛用しているのは石井勲先生が監修した「諺漢字かるた」「俳句漢字かるた」「小倉百人一首」(子供教育出版より販売)で、園児は必ずひとり1セット持っています。
    表記がかな混じりで、絵など余計な要素がなく、フラッシュカードとしても使えるので重宝しています。

    p234
    子どもが2歳になったら、ことわざのカルタから始めるのが、私のおすすめです。
    (中略)
    ①カルタのなかから6枚選んでおき、札を見ながら大人と一緒に読む
    ②6枚並べて、子どもひとりで実際にカルタ取りをしてみる
    ③6枚のうち4枚残して、2枚を新しい札に替えて、またカルタ取りをする
    ④再び2枚だけ別の札と取り替えて、6枚でカルタ取りをする
    ⑤人数・枚数を増やして、数人で10枚の札を取る
    ⑥さらに札の数を増やす
    このように段階的に進めていくと、未就園児でも1年ほどで50枚の札を並べて集団で「カルタ取り」ができるようになります。さらに年齢が上がるにつれて、
    ●年少・・・ことわざのカルタ
    ●年中・・・俳句のカルタ
    ●年長・・・百人一首
    という順でステップアップしていけば、幼稚園児でも百人一首を楽しめるようになるのです(中略)。
    ことわざ、俳句、百人一首、どの「カルタ」でも、導入するときは前に紹介した①〜⑥を同じ手順でくり返します。

    p237
    子どもが和歌や俳句、ことわざに興味を持つことなどないだろう、とか、子どもには難しすぎる、というのは、大人の思い込みに過ぎません。

    p238
    子どもの脳にインプットされた大量の言葉は、やがてあふれだし、日記や作文のなかで使われるようになります。そのうち体験と結び付いて意味がわかり、一生役に立つ知識として定着します。だから、できるだけ早い時期から「カルタ」で、多くの言葉に親しませてあげたいのです。

    めだかアイデアマラソンでは子どもに絵を描いてもらいますが、もちろん単なるお絵描きでは終わりません。物をじっくり見て写生する「観察画」に取り組んでもらいます。
    モデル(オブジェクト)は家にあるものなら何でも構いませんが、「名刺大の紙に原寸で描けるくらい小さいもの」が適しています。小さいものは見たままを紙に再現すればよく、子どもにとっては描きやすいからです。

    ①必要なものを用意
    机や椅子のほか、名刺大の紙とオブジェクトを用意します(ここでは仮にティースプーンをオブジェクトとして準備したとします)。紙については、宛名ラベル作成に使われるシール用紙がおすすめです。できた作品をまとめて台紙に貼って保管できるからです。
    画材としては、消して描きなおすことができる鉛筆と消しゴムが適しています。慣れてきたら色鉛筆などを用意して着色してもいいでしょう。
    なお、アイデアマラソンにかける時間はあらかじめ決めておいてください。園では観察(②
    参照)に費やす時間も含めて「15分」にしています。時間を決めておくと集中して取り組みやすくなります。

    ②まず観察、そして「気づき」を言葉に
    いきなり描きはじめるのではなく、大人が「まず、よーく見てみよう」と子どもに声をかけて、オブジェクトをじっくり観察してもらいましょう。1分くらいでいいと思います。
    観察の時間が終わったら、大人のほうから、「どんなかたちをしていただろう?」
    「スプーンをじっくり見て、気づいたことはあるかな?」などと問いかけて、子どもに「気づき」を発表してもらいましょう。
    なんとなく子どもの返事を待っていてはいけません。「どこを、どう見ればいいか」がわかっていない子もいます。必要であれば観察している最中から、「スプーンの、手で持つところはどんなかたちをしているかな?」
    「ここが大きく凹んでるよ」
    「表面がピカピカだから、〇〇ちゃんの顔が映ってるね!」
    「影はどちらにのびてるかな~」
    と大人が話しかけて、オブジェクトの特徴や観察のポイント(それこそが描画のイントにもなるのですが)に目が向くよう、子どもを導いてあげてください。

    ③描いて保存
    観察に十分な時間を割いたあと、絵を描きます。この場合は視察と気づきの発表に5分使っているので、残りの「10分」で集中して絵を描いてもらいましょう。
    子どもが描いているあいだ、大人は余計な口出しをせず見守ります。

    p294
    ポイントは、「観察」にあります。絵の上達もさることながら、観察によって集中力を養い、発見を促すのがこの活動のねらいなのです。(中略)
    脳を刺激するそんな「気づき」「発見」を、できるだけ子どもにたくさん積み上げてもらいましょう。そして絵にアウトプットするよう促してあげてください。(中略)
    集中し、発見し、結実したイメージどおり表現すべく試行錯誤すること。短時間でいいので、そんな活動をくり返すことで、後々創造力が花開く基礎がつくられるのです。

    p342
    ちなみに園では100玉そろばんを使ってかけ算の九九まで教えており、次のようにカリキュラムを組んでいます。
    ・2歳 30までの数唱
    ・3歳 100までの数唱
    ・4歳 9までの合成と分解、2つとび、5つとび、10とび
    ・5歳 10の合成・分解と足し算・引き算、九九の暗唱

    p379
    逆上がりのポイントは2つ、「足の振り上げ」と「体の引き付け」です。空を蹴とばすつもりで足を振り上げ、同時に腕で体を鉄棒に引き付けると上手く回れます。
    だから小学校では体を引き付けやすい「逆手」でする逆上がりを教えますが、これは幼児には不要な、やや難しい体の使い方なので、「順手」で鉄棒を握るよう教えてあげましょう。
    幼児は体が軽いので、わざわざ体を引き付けなくても、足さえ振り上げられれば、だいたいの子は逆上がりができます。

    p409
    園で使っている朗誦のテキストから代表的な作品を選んで掲載します。

    いろは歌
    色は匂へど散りぬるを
    我が世誰ぞ常ならむ
    有為の奥山今日越えて
    浅き夢見じ酔ひもせず 

    いろはにほへとちりぬるを
    わかよたれそつねならむ
    うゐのおくやまけふこえて
    あさきゆめみしゑひもせす

    竹取物語から「かぐや姫のおひたち」
    今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて、竹を取りつつ、よろづの事につかひけり。名をばさかきの造となむいひける。その竹の中に、本光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて寄りて見るに、簡の中光りたり。それて知りぬ。子になり給ふべき人なめり。」とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。妻のにあづけて養はす。美しきこと限なし。いと幼ければ、籠に入れて養ふ。
    を見れば、三寸ばかりなる人いと美しうて居たり。いふやう、「われあさごとゆふごとに見る竹の中におはするに
    て知りぬ。子になり給ふべき人なめり。」とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。妻の塩にあづけて養はす。美しきこと限なし。いと幼ければ、籠に入れて養ふ。

    奥の細道(松尾芭蕉)から表八句
    月日は百代の過客にして、行かふ年も亦旅人也。舟の上に生運を浮べ、馬の口とらえて老を迎ふる者は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。子もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず、
    海演にさすらへ、去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣をはらひて、やゝ年も暮れ、春立てる霞の空に白川の開越えんと、そごろ神の物につきて心を狂はせ、道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、股引の破れをつゞり笠の緒付か
    へて、三里に灸すゆるより、松嶋の月先づ心にかゝりて、住める方は人に譲り杉風が別壁に移るに、
    草の戸も住み替る代ぞひなの家
    面八句を庵の柱に懸け置く。

    行春や烏啼魚の目は泪(出立)
    夏草や兵どもが夢の跡(平泉)
    五月雨の降りのこしてや光堂(平泉)
    蚤虱馬の尿する枕もと(尿前の関)
    閑さや岩にしみ入蝉の声(立石寺)
    暑き日を海にいれたり最上川(酒田)
    蚤虱馬の尿する枕もと(尿前の関)
    閑さや岩にしみ入蝉の声(立石寺)
    暑き日を海にいれたり最上川(酒田)
    荒海や佐渡によこたふ天河(越後路)
    蛤のふたみにわかれ行秋ぞ(大垣)

    寿限無
    「あらまあ、金ちゃん、すまなかったねえ。じゃあなにかい、うちの寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、無来末、風来末、食う寝るところに住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助が、おまえのあたまにこぶをこしらえたって、まあ、とんでもない子じゃあないか。ちょいと、おまえさん、聞いたかい?うちの寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝るところに住むところ、こうじのぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダンポコピーのポンポコナの長久命の長助が、金ちゃんのあたまへこぶをこしらえたんだとさ」
    「じゃあなにか、うちの寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末、食う寝ると住むところ、やぶらこうじのぶらこうじ、パイポパイポ、パイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリングーリンダイのポンポコピーのポンポコナの長久命の長助が、金坊のあたまへこぶをこしらえたっていうのか。
    どれ、みせてみな、あたまを・••・・なーんだ、こぶなんざあねえじゃあねえか」
    「あんまり長い名前だから、こぶがひっこんじゃった」

    平家物語から「祇園精舎」
    祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。沙羅雙樹の花の色、盛者必衰の理を顯す。奢れる者久しからず、只春の夜の夢のごとし。猛き人も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の莽王、梁の朱异、唐の祿山、是等は皆舊主先皇の政にも從はず、樂みをきはめ、諫をも思ひいれず、天下の亂れむ事を悟らずして、民間の憂ふる所をしらざりしかば、久しからずして、亡じにし者どもなり。近く本朝をうかゞふに、承平の將門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼、おごれる心もたけき事も、皆とり〈゛にこそありしかども、まぢかくは、六波羅の入道前太政大臣平朝臣淸盛公と申しし人のありさま、傳へ承るこそ心も詞も及ばれね。

    枕草子(清少納言)
    春は曙。やうやう白くなり行く山際少し明りて、紫だちたる雲の細く棚引きたる。
    夏は夜。月の頃はさらなり。間もなほ、螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、仄かにうち光りて行くもをかし。雨などの降るもをかし。
    秋は夕暮。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寢所へ行くとて、三つ四つ二つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。日入りはてて、風の音蟲の音など、はた言ふべきにあらず。
    冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎ起こして、炭もて渡るもいとつきづきし。晝になりて、ぬるくゆるびもて行けば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。

    学問ノススメ(福澤諭吉)
    天ハ人ノ上二人ヲ造ラズ 人ノ下二人ラ造ラズト云ヘリ サレバ天ヨリ人ヲ生ズルニハ 万人八万人皆同ジ位ニシテ 生レナガラ貴賤上下ノ差別ナク 万物ノ霊タル身ト心トノ働キヲ以テ天地ノ間ニアルヨロヅノ物ヲ資リ 以テ衣食住ノ用ラ達シ 自由自在互二人ノ妨ゲヲナサズシテ各〻安楽ニ此ノ世ヲ渡ラシメ給フノ趣意ナリ サレドモ今広ク此ノ人間世界ヲ見渡スニ カシコキ人アリ オロカナル人アリ 貧シキモアリ 富メルモアリ 貴人モアリ 下人モアリテ 其ノ有様雲ト泥トノ相達アルニ似タルハ何ゾヤ 其ノ次第甚ダ明ナリ 実語教ニ 人学バザレバ智ナシ 智ナキ者ハ愚人ナリトアリ サレバ賢人ト愚人トノ別ハ 学ブト学バザルトニ由リテ出来ルモノナリ

    序段
    つれ〈゛なるまゝに、日暮し、硯に對ひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそものぐるほしけれ。

    第百八十三段
    人つく牛をば角を切り、人くふ馬をば耳を切りて、その標とす。標をつけずして人を傷らせぬるは、主のとがなり。人くふ犬をば養ひかふべからず。これみなとがあり。律の禁なり。

  • 実際に行っている方法が書かれていて真似しやすいと思った。
    実際に賞を取るなどの実例は分かりやすいが全員の子どもには当てはまらないのかな、と感じた。
    本物に触れる、実際に体験することが大切。

    タブー3つ
    ●余計な口出し、強制
    ●任せきり
    ●デジタルデバイスを安易に与えない

    実践したいこと
    ●クラシックを聞く
    ●片付け 住所を決める、ラベリング
    ●五十音表を貼る
    ●小さな観察画を描く めだかアイデアまらそん、どるふぃんアイデアマラソン、きっずアイデアマラソン
    ●100玉そろばん
    ●歩くこと
    ●逆上がり習得
    ●縄跳び100回 ふつうのひもで
    ●水泳を早くから始める

  • 子供のまっすぐな心にどう大人が関わっていくか、毎日工夫するのかで変わるのかと思うと楽しみになってきました。全ては無理ですが、少しずつやっていきたい

  • 選書の参考にしている方が読んでいたので手に取りました。
    参考になったのは内容の2割程度。具体的なHOW TOが沢山載っているので、知育的なことを色々やってあげたい人には参考になる部分があるかもしれない。

    参考になったのは、丸の付け方、幼稚園で使っているボール。また、日記交換は子どもと(その子の性格に合えば)やりたいなと思っていたことだった。

全4件中 1 - 4件を表示

この本が好きな人におすすめの本

小泉敏男の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×