- 講談社 (2025年3月21日発売)
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感想 : 31件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784065390115
作品紹介・あらすじ
討論なし。
批判なし。
結論なし。
「言いっ放し、聞きっ放し」の会議が、
なぜこれほど人生を豊かにするのか?
私たちが囚われている
「不毛な会議」観を
根底からひっくり返す!
人生を変える、新しい形のミーティング
本書の内容
●「ネガティブ・ケイパビリティ」と「オープン・ダイアローグ」が、新しいミーティングの二大要素。
●ネガティブ・ケイパビリティとは、「不確実さや神秘さ、疑いの中に、事実や理を早急に頼ることなく、居続けられる能力」。
●オープン・ダイアローグの核心は、ポリフォニー(多声性)。
●答えのない世界に身を置いて、対話し続けるうちに、思いもかけない世界が見えてくる。
●評価を放棄することで、自由で自然な対話が生まれる。
●ミーティングは、雑多な意見が披露され、種々の声が行き交うカーニバルのようであるべき。
●「答えは質問の不幸である」。すぐに答えを求めることは可能性を閉ざす。
●薬もカウンセリングも効果がなかったギャンブル症者が、自助グループのミーティングで回復。
●ラカン、メルロ=ポンティ、カミュ、バタイユ、ミッテランらフランスの知性を輩出したパリのアパルトマンで、日夜繰り広げられた「終わりなき対話」。
《目次》
第一章 ギャンブル脳を回復させるミーティング
第二章 心の病いを治すオープン・ダイアローグ
第三章 悪を生む会議と人を成長させるミーティング
第四章 答えは質問の不幸である
感想・レビュー・書評
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『ネガティブ•ケイパビリティ』
NHKドラマ『しあわせは食べて寝て待て』を観て、ドラマの中で出てきた単語。
ドラマの中では、『自分ではどうにもならない状況を持ちこたえる能力のことで、できない自分を認めるということ』
この本では『不確実さや神秘さ、疑いの中に、事実や理を早急に頼ることなく、居続けられる能力』と定義されている。
どうにも、もやもやとした感想しか思い浮かばない。
でも、それでいいらしい。
解決しようとしない、あいまいを受け入れる。
「正しい説明」が凶器になることもある。
『会議』とはいっても、会社や組織の利益や効率を求める会議ではない。そういう会議は、この本では悪。
ビジネス書ではなく、精神医療や考え方の本でした。
『「小言(こごと)は大事(おおごと)になります。親という字は、木の上に立って見ると書いてあります。これが一番いいです。」確かにこの態度こそネガティブ•ケイパビリティなのかもしれません。』
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仕事柄、会議が多く、実のある議論、効率的な議論とするにはどうすべきかと悩んでいるところで、店頭で見かけて手にしてみました。
序盤は、依存症の方から話を引き出す事例から入っており、ビジネス観点ではなかなか頭に入らない内容でした。
本書では、会議の目的は答えを出すことをよりも、話を引き出すことであり、そのためには答えがでないことも許容する(ネガティブ・ケイパビリティ)ことの重要性を説いていました。
テキパキと会議を進めることだけではなく、話を引き出す重要性を改めて感じました。心理的安全性にもつながる内容だとも感じました。
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ネガティヴ・ケイパビリティついてのエッセイ。タイトルに、「実践法」とあることから、「ネガティヴ・ケイパビリティを会議に活かすノウハウ」を期待して読んだら、肩透かしを喰らった。資本主義社会における営利企業の一義的な目的は、利潤の追求である(もちろん、法の遵守の上で)が、企業の会議の場で、好き放題言いっぱなし、結論も出さずで、のらりくらりしているうちに経営が傾いたらどうすんの?という気持ちを抱いた。もちろん、ネガティヴ・ケイパビリティの概念は素晴らしいし、人生において必要な場面もあるとは思う。
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ギャンブル中毒状態の患者の回復支援策として行われる、ダイアログ。それは結論を求めず、まとめもせず回数を重ねていき個々の話を引き出していく。
著者としては、このような参加者個々の意見を引き出していく(独善的にしない)のが本当の会議ということで言っていると感じたのだが、気になる点だらけだった。
目に余ると感じたのが第3章で、確かに企業不祥事として例に挙げているものが酷いのは分かる。しかしながら決めつけが多すぎて、読み進めるうえで物凄いノイズになっていた。それ以降も人物論が中心になり、何故こうなった?と思う構成。
ギャンブル中毒に対する治療という面からこのやり方は良いと思うが、回数を重ねるという前提の進め方だと、これはこれで仕事がまわらないのではないかと感じた。 -
日本でネガティブ・ケイパビリティを広めた帚木蓬生さんによる新書。依存症の当事者グループ(ギャンブラーズアノニマス)や、福祉現場におけるオープン・ダイアローグなどのありようにネガティブ・ケイパビリティの実践を読み取る。「答えは質問の不幸である」というネガティブ・ケイパビリティの態度(個人的にはケイパビリティというより視点や態度と認識している)の重要性は強く共感する。そして紹介される現場におけるネガティブ・ケイパビリティ的な対話を「ほんとうの会議」ということも、企業等の多くの組織における会議がそれとは程遠いものであることもまったくその通りであると思う。ただ、(著者がつけたのではないと推測するが)副題に「実践法」と付けてしまうと期待と内容のズレがどうしても出てしまう。実践というからには、不祥事を起こした企業や旧日本軍での会議を推測でダメ出しするだけでなく、多くの読者が現在所属している組織における会議をどうすればいいのかなにかしらの「ポジティブ」なヒントを得たいという人も多いだろう。この点では枝廣さんの本の方が引き続き良い。また、著者の専門や関心から文学や芸術家たちのことに多くの紙幅が割かれるのも、個人的には関心があるから良いのだが、「実践法」というタイトルとのギャップは感じてしまう。「ほんとうの」「実践法」と総じてタイトルが別のものであった方が素直に楽しめたかな、という印象。
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ネガティブケーパピリティが、
自分には足りないなぁと感じた。
結果や結論を急ぎすぎるのは良くないな -
筆者の活動しているギャンブル依存症の治療では、各々が自分の考えや経験を話し、何かの結論を得たり他人の言動を是正したりすることを目的としていない。答えの出ない状態に耐える力=ネガティブケイパビリティの実践であり、これを繰り返すことで、薬も専門家の助言も無効だった依存症が改善するという。
似たようなものとして、海外で取り入れられているオープンダイアローグという手法も紹介される。本書では、このような会議を「ほんとうの会議」と位置付けている。
ここまでは良いのだが、本書の主張は世の中の会議が全て同様のものであるべきというもので、そこには飛躍を感じる。宝塚歌劇団の虐待やビッグモーターの不正などを引き合いに出し、ネガティブケイパビリティに基づく会議をしていればこのような不祥事は起こらなかったはずだと断じるが、さすがにそれは言い過ぎだろう。
また、後半ではネガティブケイパビリティの考え方の始まりとなった思想家などの歴史が紐解かれるが、正直言って興味を持てない。「ほんとうの会議」とは関係ない内容で、歴史を書くならば別の本を改めて書くべきではないのか。
「答えは質問を殺す」という言葉はなるほどと思い、いつかどこかで使えるかもと思った。…思ったが、でもやはり、基本的に不要な内容だったという感想。 -
会社などでの会議のことかと思ったけれども、どうやら違った。ここで言う会議とはギャンブル依存症の方たちなどと行っている自助グループの交流のこと。難しかった。
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前半はギャンブル症とオープンダイアログの紹介。バフチンのポリフォニー(多声性)。答えや解決,結論を急いで導く対話ではなく,参加者の語り,終わらない対話,それらを通した気づきを辛抱強く待つ。分かろうとする性質が導く,分かったつもりの世界。そこに対峙するには,分からないことを分からないままにしておけるネガティブケイパビリティ→不確実さや神秘さ,疑いの中に事実や理を早急に頼ることなく,居続けられる能力(帯より)。「ほんとうの会議」というタイトルは何を意味するのか。病理や害を生む会議の対義語か。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10294296 -
会議、対話の意義を再考させる名著!
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ネガティブ ケイパビリティ
→【不確実さや神秘さ、疑いの中に、事実や理を早急頼ることなく、居続けられる能力】 -
議論や対話は、その積み重ねで、私たちが変わり、成長するためにある。発言者の人格の上に、正義も倫理も成立するゆえにそれを語るには、自分のありのままの姿をさらさなければならない。正解が分かっている問題を素早く解くクイズを処理するかのような能力に注目せず、もやもやした中を少しづつ進む能力もまた必要でこちらの能力を発揮する機会のほうが日常は多い気がします。
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/581109 -
ネガティヴケイパビリティを実践する事例として興味深かったんだけど、読む前にビジネス的な会議をイメージしてしまってたので、ちょっと期待と違うところがあった。
過去の酷い会議によって起きた失敗と、AIを使った仮想検証も面白かったけど、途中から飛ばし読みになったので評価外。
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他校地の本の取り寄せも可能です -
【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/487109
著者プロフィール
帚木蓬生の作品
