- 講談社 (2025年3月13日発売)
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感想 : 9件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784065391631
作品紹介・あらすじ
ひと昔前の、普通に生きた人々の中にある、ごくありふれた日常。そこには「死と生」にまつわる、さまざまなエピソードが共存していた――。近代化とともに「家」から死が遠ざかり、死への意識が希薄化した現代社会。明治から昭和初期の消えゆく風習を丹念に聞き取りながら、閉塞感ある今の社会の課題を解くヒントを掘り起こす。愚直で素朴で、とてつもなく豊穣な、隠れた民俗学の名著、復刊!
目次
はじめに
第一部 明治末期から大正期の「死の民俗」--地域の葬儀や野辺送りの行列、火葬場での体験から
1) 生の中の死
1 日々のなかにある日常の続きとしての死
2 日常を断ち切る死の予言
2) 死の儀礼に出会った体験や見聞
1 「湯灌」と奥納戸
2 「角寄せ」
3 「棺造り」や「納棺」と結核患者
4 「親戚へ音をする」「悔やみを言う」
5 「斎(とき)」
6 「葬儀」と「野辺送り」
7 「焼場」と「骨拾い」
8 「木飯米(きはんまい)」
3) 子どもの頃に「人の死」に出会った契機
1 葬式や野辺送りの場面に出かけた契機
2 聴聞や法事の場面に出くわした契機
4) 「人の死」は子どもにとって何であったか
第二部 明治末期から大正期の「生の民俗」
1) 大人への道・自立の旅
2) 結婚
1 仲人
2 結婚
3 こぶり合わせる
4 結婚の祝い
5 離婚
3) お産と産後
1 出産
2 団子汁
3 産湯とあと産
4 産後
4) 健やかな成長を祈る
1 五香
2 祝福
3 七歳までは神のうち
4 「拾い親」の民俗
5 子育てと戦中戦後の労働
6 休み・楽しみ・生きがい
5) 死と生の間を生きる
1 信心・感謝
2 老境(年をとらねば分からないこと)
おわりに
注
聴き取り対象者一覧 並びに聴き取り年月日
あとがき
解説 諸岡了介(島根大学教授)
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
「死」と「生」をテーマにした本書は、明治から昭和初期の人々の日常に息づく民俗を丹念に掘り下げ、現代社会における死への意識の希薄化を問い直します。著者は、広島県での聴き取りを通じて、子どもたちが「人の死...
感想・レビュー・書評
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2001年から2007年にかけて著者の住む広島県で行われた聴き取りをもとに書かれた本。死と生、と、あえて死を先に置くのは、「(前略)悲しいことの最たるものとしての『人の死』との出会いが、子どもたちを大人へと脱皮させていた」(p237)のに「(前略)『苦』は避けて通り、『生死』のうちの『死』には蓋をして生き」(p238)る生活が蔓延していることに著者が危機意識を持っているからだ。上澄みばかりでは日常は成り立たない。
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/581107 -
聞き取り対象者の人たちとの関係性づくりをもとにした丁寧な聞き取りや、方言も含めた語りがそのまま記録されている内容を面白く読んだが、所々で昔は良かった、今はダメだという筆者の価値判断が挟まるところが引っ掛かった。家での出産、祝言、葬式などの儀礼を良いものとして礼賛しているが、それらは女性の負担の上に成り立っているし、嫁いびりに対しても悪意は見られないと総括してしまうことなど、強者としての視点に偏りすぎていると感じた。
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期待していた物とは違った
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東2法経図・6F開架:B1/1/2862/K
