クロエとオオエ

  • 講談社 (2025年6月11日発売)
4.06
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本 ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784065394595

作品紹介・あらすじ

お待たせいたしました、ド直球のお仕事ラブコメです。

恋と宝石。
「宝石の価値ってそんなに重要?」
思いがけない彼女の言葉がぼくを心地よく壊す。
当たり前を超えていけ

「いや、ごめん要らないわ、これ」
「は!?い、要らないってお前……嵌めてみもせずに!?」
横浜で三大続いた宝石商(ジュエラー)の嫡男・大江頼任と、彫金を家業とする職人の娘・黒江彩。
最初のデートで頼任が贈ったリングを突き返してから、二人の関係は「メシ友」と「恋人」の間で謎のまま。
頼任の店のお得意様のブライダルジュエリーのオーダーを皮切りに、クロエがジュエリーデザインを引き受けるようになってから、二人の関係性が変わっていく。

宝石をのぞくと見える美しい別世界。これを表現できるのは彼女だけ。

感想・レビュー・書評

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  • わあ!久しぶりだね、有川ひろ
    Amazonで予約してた

    『横浜で三代続いた宝石商(ジュエラー)の嫡男・大江頼任と、彫金を家業とする職人の娘・黒江彩。』

    時間を忘れて楽しませていただきました

    相変わらずの有川ひろテイスト
    うふふ

    ただ残念なことに、ビンボーで宝石の趣味もないバアサンには分からない言葉が盛りだくさん
    どんなリングかなあ?なんて……

    それがびっくり
    QRコードで見られるではないですか!
    ほー、こんなすごいのだ なんて

    イメージ描くのを大いに助けていただきました

    ≪ 身に着けて 宝石と恋 奥深く ≫

  • 有川ひろの新作が出るってよ!と、ブクログで知り調べたら、小説現代で読めるってよ!ってことで速攻図書館行って借りてきた。
    で、約4時間。優しい涙流しながら読みました。読み始めたら1ページ目から止まらない読みやすさよ。さすが有川ひろ。ありがとう。

    アクセサリー嫌いで、なんもつけない私ですが、指輪買おうと思ったよね。ピンキーリング欲しいなー。モデルになったMoixxと言うお店が、本社のごく近くにあるってよ。出張行った時、寄りたい!寄りたい!

    老舗宝石店御曹司とジュエリー職人の有川ひろお得意の遅遅とした優しい恋愛模様と、優しい周りの人たちのお話。宝石を買いに来たり、修理しに来たりする人たちのドラマも展開していくので、それぞれのキャラの優しさ、面白さがまた良い。
    なんせ女子たちがみんな強くていいよね。

    確かに、と思うセリフたちは、Moixxの実在人物が言った言葉でもあるらしい。(と、これは小説現代で対談も読めたからこそ知れた。)

    「指輪は自分で見るもの、ネックレスは相手に見せるもの」
    「女が着けるのに、宝飾の価値を決めているのは男。」

  • 有川ひろさんワールド炸裂!

    普段ジュエリーにはあんまり興味はないですが、制作する裏側を知れたり、興味を持つきっかけになったりしました。
    何よりムズムズ、キュンキュンがよかったです!

  •  宝石商の跡継ぎの主人公大江頼任とその取引先の彫金屋の娘のクロエ。

     大学4回生の時に合コンで偶然出会った2人が、メシ友以上、恋人未満の微妙な関係のまま社会人になり、宝石とデザインを通じて一緒に仕事をするという仕事×ラブコメなお話。

     果たして2人は恋人以上の関係になれるのか?

     有川先生の単行本は、『物語の種』以来なのですが、書き下ろしの完全長編の単行本は『県庁おもてなし課』以来かもしれないと思うくらいに久しぶりに読んだ気がする。

     途中、読書をやめてた時期もあって、有川浩だったのが有川ひろにかわってるということも『物語の種』の時に初めて知ったわけですが、相変わらず好きだなぁというラブコメを書いてくれるなと思います。

     本作品は主人公とヒロインがメシ友以上恋人未満という不思議な関係から始まるというお話なのですが、好きな異性と仕事でも尊敬して、一緒に仕事をする。しかも、時には意見もぶつかったり、納得いかないこともあるけども、仲は良くて、良いことは一緒に共有できる、悩んだら一緒に悩める。

     こういうことって、社会人になって会社の組織で働いているとなかなかできないことで、仕事でこういう関係を築けるということは羨ましいなと思います。

     また、2人の関係も第三者目線からすると「付き合っちゃえよ」くらいの感じではあるものの、甘すぎず、でも間違いなく甘い。正直、羨ましいなと思える関係で、私はこのクロエ&オオエは大好物でございます(笑)

     この2人の仕事がうまく行き過ぎるという点はリアリティがなくて、もうちょっと2人に試練を与えても良いのでは?とは思うことも個人的にはありますが、こういうある意味、無双状態もクロエつぇー感、嫌いじゃない。むしろ大好物だよなぁと思いながら読んでました(笑)

     そのクロエつぇーの裏には、ちゃんと主人公のフォローも添えられていて、まさに2人で1つという感じもたまらん。

     そして、描かれる宝石やジュエリー(アクセサリーっていうのとは違うのかな?)も宝石の知識も全くない私ですが、不思議なことに「イメージできる!私にもイメージできるぞ!」という感じで、本当にキレイだなぁ、うちのパートナーにもプレゼントしてみたいなと思うくらいに魅力的。

     また、各章ごとにクロエがデザインしたジュエリーがQRコードを読み取る事で見れたりするのもイメージが湧いて良かったなと思います。

     最後は「クロエとオオエ」のタイトルの意味も分かり、ごちそう様でしたと思うような作品でした。

  • ●読前#クロエとオオエ
    『阪急電車』で有川浩さんを知りその後何冊も読んだが、小説をあまり読まない時期に手にすることがなくなった。『物語の種』など、「有川ひろ」さんになってからの作品は未読。まずは最新刊を読み、以前と変わらず相性のいい作家さんか確かめたい
    https://amzn.to/3ZtyijU

  • 有川ひろさんらしいラブコメ。むずキュン♡自分の考えや感性もって仕事してる女性って素敵だなと思いました。舞台となった宝石店Moixx に行きたい!

  • 宝石商の大江と彫金職人の娘黒江がともに、最高のジュエリーを作りながら互いに惹かれていく物語。恋愛ものだが、甘々すぎず、宝石を扱う仕事へのプライドも感じられる作品。まるで宝石のようにキラキラと輝き、周りを照らす2人の日々にとても憧れる。きれいなものはきれいなだけで、そこに人間がいい意味も悪い意味もつける。宝石を扱う人間も持つ人間も宝石に自分を量られているという言葉は、人生の全ての物事もそうだなと反省した。各章の間に実際の宝石のインスタが載っていたり、スピンオフがあったりとにかくこの世界を楽しめる!あなたの日常に少しのキラキラを!

  • 宝石商の嫡男・頼任と彫金を家業とする職人の娘・彩。
    彩が頼任が贈ったリングを突き返してから、2人の
    関係は「メシ友」と「恋人」の間で謎のまま。だが…。

  • 久しぶりの有川ひろ作品、良いんだけどたまにツッコミの言葉とか話し方が気になって現実に引き戻される。俗な表現だけどなんか陰キャっぽい会話なんだよな〜

  • 楽しみにしてた有川さんの新刊。もう期待通り楽しくて一気読み。文章だけで広がる宝石の世界×お仕事×ラブコメ。ファンが有川作品に期待してるものが裏切られることなく存分に味わえます。クロエのキャラクターがまた最高。有川作品で描かれる女性主人公が、時代に合わせてアップデートされてるような印象も受けました。文句なく楽しい、おすすめ!!!

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著者プロフィール

高知県出身。第10回電撃小説大賞『塩の街 wish on my precious』で2004年デビュー。2作目『空の中』が絶賛を浴び、『図書館戦争』シリーズで大ブレイク。『植物図鑑』『キケン』『県庁おもてなし課』『旅猫リポート』『三匹のおっさん』『阪急電車』『空飛ぶ広報室』『明日の子供たち』『イマジン?』など。2019年「有川浩」から「有川ひろ」に改名。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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