汝、星のごとく (講談社文庫)

  • 講談社 (2025年7月15日発売)
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本 ・本 (456ページ) / ISBN・EAN: 9784065401880

作品紹介・あらすじ

第20回本屋大賞受賞作!
シリーズ累計100万部突破!

あなたと生きる、その痛みごと。

著者2度目の本屋大賞を受賞した『汝、星のごとく』が3年の時を経てついに文庫化!同じ空の下であの星を見上げよう。そして、また出会おう。あまりに切ない運命を、繊細な心理描写で描いた著者最高傑作。


風光明媚な瀬戸内の島で育った暁海(あきみ)と母の恋愛に振り回され転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人が恋に落ちるのに時間はかからなかった。ときにすれ違い、ぶつかり、成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けた著者がおくる、あまりに切ない愛の物語【2023年本屋大賞受賞作】

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https://tree-novel.com/works/episode/1887815e6c2fdd0ede2715585aaba16c.html

☆2023年本屋大賞受賞作☆
【第168回直木賞候補作】
【第44回吉川英治文学新人賞候補作】
【2022王様のブランチBOOK大賞】
【キノベス!2023 第1位】
【第10回高校生直木賞候補作】

【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】
【今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」12月号)】
【第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート】
【未来屋小説大賞 第2位】
【ミヤボン2022 大賞受賞】
【Apple Books 2022年 今年のベストブック(フィクション部門)】
などなど、賞&ノミネート&ランクイン多数!

感想・レビュー・書評

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  • カイに最後までイライラしてしまった。
    結局女が男の面倒を見る構図が最後まで続き、これが現実なんだな、と思ってしまった。
    作者の文章は好きだが、明るい気持ちで読み終えることはできなかった。

  • 凪良ゆうさんの初めての作品。最初から引き込まれた。細かい描写がとても繊細で綺麗で、文章を読んでいるのにまるでドラマを見ているみたいだった。
     普段恋愛小説はそんなに好んで読まないけど、この作品は主人公二人の心情が痛いほどに伝わってきてすごく共感できるものも多くとても好きだった。心に刺さることばも多かった。他の凪良ゆうさんの作品も読んでみたい。
     映画やドラマ化しやすい作品だとは思うけど、絶対にしないでほしい。

  • 某マンガアプリで、漫画化してたのを見て
    再読

  • 未成年というだけで、毒親がいるだけで思うように動けず、もどかしい気持ちで読み進めました。
    きっと赤い糸は繋がっているはずなのに誰の仕業か、いつもすれ違ってばかり。
    こうなってほしいという理想にたどり着くために一生の時間がかかってしまったなと思いましたが、最後に少しでも幸せな時間を過ごせて本当に良かったと思いました。
    エピローグを読み、伏線回収できてまた振り返ることができました。

    7/3,映画が公開されると朗報をきき思わずうれしくなりました!横浜流星さんと広瀬すずさんの演技が楽しみです。きっと映画館でも泣いてしまうんだろうな…

  • 面白かった
    複雑な感情や状況は小説でしか書けないよさがあった
    心の中でうわぁぁぁと思いながら読み進められた
    面白かった!


    ーーー
    それぞれの苦しみや悲しみや幸せがある。
    自分の手にひとつだけある小さな世界。みんなそれを守りたくて、誰にも侵されたくなくて、それゆえ他を理解することが難しい。だからこそ寂しさは深まり、だからこそ他を羨み、だからこそ他を求めてしまう。永遠の堂々巡り。一巡りごとに距離が縮まることを願いながら、交わることで傷つき、疲れ、同じ仲間で固まっていたいと思う。
    「人間って矛盾の固まりですね」


    『ひとりで生きる』ことが怖くはありませんか?
    ー怖いです。
    どうしたって親は先に逝ってしまう。そのときわたしはいくつだろう。女として衰え、人として確たる仕事も貯蓄もない。なんの保証もなく、ひとりで中年から老後の長い時間を過ごす人生
    健康なうちはまだいいけれど、大きな病気をしたらどうしょう。わたしは耐えられるだろうか。

    生きるとは、なんて恐ろしいことだろう。先が見えない深い闇の中に、あらゆるお化けがひそんでいる。仕事、結婚、出産、老い、金。

    一方で、誰とでも、なにとでも、結婚できればいいのにとも思う。男同士でも、女同士でも、ペットでも、物語の登場人物でも、理由が恋や愛以外でも、本人たちがいいなら三人でも四人でも結婚できればいい。結婚しなくても結婚と同じ保障があればいい。籍を入れなくても手術の同意書を書かせてほしい。危篤のときは病室に入れてほしい。遺産を譲りたい人だけにスムーズに譲らせてほしい。名字の変更はしたい人だけがして、しなくてもいい人はそのままでいさせてほしい。他にもある数限りない不便や理不尽がなくなってほしい。

  • まだ読んでる途中だが、ぜひ青木柚くんで実写化お願いします。

  • オーマイリトルガール熱唱してる人を傍で聴き入ってるフリしてる気分になる。

  • はじめて凪良ゆうさんの作品を読みました。
    完成も顛末も、題材に沿ったお話でとてもとても好きでした。凪良ゆうさんの本をまた読みたいと思いました。
    汝、星のごとく。「星」に含まれた言葉がたくさんある気がします。それを思う度に胸がぎゅーって苦しくなって、切なくなって。
    この1冊を知れてよかったです。

  • 親って……。
    分かっていたことだけど私はやっぱり親になれないなと思った。
    お金に困った生活はしたことないし、父も母も恋愛体質じゃないし、比べるものでないと分かっていても、2人より自由ではあったと思う。

    島だからこその噂があっという間に回ってしまう感覚…。ある程度の都市にしか住んだことない身としては怖い。でも現実にまだ絶対にある話で。
    暁海の職場の話もそう。女って弱いなぁとつくづく感じる。かといって今の性格で男だったら、今よりもっと生きづらいと思う。

    櫂の母はどうにもならんね……私の性格では言動全て理解できない。
    成功した櫂はどうしてそうなってしまったんだ。母を、母を捨てる彼氏を反面教師にできなかったのか…。

    最後の暁海は暁海の人生を生きたんだろうか。結果暁海が尽くしてるだけにも捉えられるし、彼と一緒にいることを自分で選び、踏み出し、その生活を愛しているようにも見える。暁海が自分で何にも惑わされない人生を歩ませられる環境を整えてくれた北原先生、ありがとうすぎる…。

  • 本当に良かった。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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