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- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784072374306
作品紹介・あらすじ
家族は、家庭は、「俳句」でどのように詠まれたのか。なつかしき「母、父、子、兄弟姉妹、夫婦、嫁」がいる。声に出して読みたくなる秀句100。
感想・レビュー・書評
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『初孫はいとしき獣山笑ふ 増田耿子』
とか
『入園児父が与へし名を胸に 船津りん一』
とか
『熱燗うまい父は学費にこれを削りき 宇都宮和良』
はた
『子ら寝しかば妻へのみやげ枇杷を出す 篠原梵』
とか。
掲句にいいものがたくさんありますが、観賞に笑ったのが
『冷奴酒系正しく享け継げり 穴井太』
です。
要は酒を飲む理由をさがしあぐねて結局血筋のせいにしたという句です。著者は
「結局は何だっていいのだ。そんなことは当人も百も承知であるが、一応理屈をつけておかないとはなはだ飲み心地がよろしくない。世間に対して(たいていの場合、世間とは連れ合いのことである)後ろめたい。」
とおっしゃる。この『飲み心地』を意識するところに、俳句と人生の機微があるわけですね(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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