指紋を発見した男 ヘンリー・フォールズと犯罪科学捜査の夜明け

  • 主婦の友社 (2005年4月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784072412589

みんなの感想まとめ

指紋の発見とその重要性を描いた本作は、犯罪捜査における指紋の唯一性と再現性に焦点を当てています。指紋を用いた個人特定の発見者と、その成果を横取りした人物の物語を通じて、指紋がどのようにして捜査手法とし...

感想・レビュー・書評

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  • これは読みやすく面白い内容だった。
    未だ完全には証明されていない、今後も証明され得ないのかもしれない指紋の唯一性、再現性の発見についてはさらっと触れてる感じ。仕分けと照合が簡単にできる分類法が重要である。確かにこれは肝である。今は画像処理で一瞬なのかな?
    内容の大半は最初に指紋が個人特定に使えることを発見した人、それを横取りした人の話と、実際に指紋が個人特定(犯人特定)に有用であることが世に普及するまでの話。

    個人的に面白いと思ったのは、それまで一辺倒だった犯罪に対する罰(例えば、窃盗でも殺人でも罰は同じく死刑)を、罪の重さに応じて罰の重さを決めようとする世の潮流の中で、罪の重いとされる再犯か罪の軽いとされる初犯かを見分ける方法として指紋や体の寸法測定が浮上してきたところである。

    ダーウィンやら、ヴィドック、大森貝塚なども登場する。

    指紋の唯一性も証明されていないが、死なない人は居ないということも証明されていない。確かにそうだ。

  • 「科学捜査ケースファイルー難事件はいかにして解決されたか」の中に、日本の縄文土器を見て指紋を発見したヘンリー・フォールズの話が出ていたので。

    いろいろと面白かった。
    フォールズが日本に来たのは宣教活動の一環で、
    築地病院を開いて治療をし
    狂犬病やコロナの完成拡大を防いだりと医師として活躍しながら、
    近所の鮮魚商の生簀で伝染病にかかったコイも治療したとか、
    彼を土器に導いた、大森貝塚の発見した動物学者モースとは宗教論争をしていたとか、
    日本で日本人とヨーロッパ人、数千人の指紋を収集したとか、
    乳児を集めて成長と指紋の変化を調べてたとか、
    指紋の隆線が消えないかと剃刀とか軽石とか紙やすりとかで削ってみたとか、
    指紋を分類する方法に日本の漢字辞書の編纂方法を参考していたとか。

    残念ながら、
    指紋の研究に関して彼の功績が認められたのは死後かなりたってからだが、
    日本人は彼の医師としての功績にも感謝すべきだと思った。

    そのほかにも、
    死刑を含めた刑罰の制度が見直され人道的になったものの、
    その結果犯罪者が街にあふれたとか、
    刑罰を初犯と累犯によって変えたことによって、
    本当に初犯なのかを見破る方法が必要になったとか、
    1911年にモナリザが盗まれたときに犯人の指紋が残っていたのに、
    当時のフランスの犯罪者登録の分類方法では指紋から探せなかったとか。
    ナポレオンが盗まれた皇后の首飾りを取り戻した元犯罪者が、
    犯罪捜査官になった話も興味深かった。

    ただ、意外とフォールズのことが記述されている量が少ないなとは思っていたが、
    読了後に英語のタイトルを見直すと、日本語とは全然ちがった。
    直訳すれば「指紋ー犯罪捜査の起源と法科学で解決された殺人」。
    せめて「指紋を発見した男たち」にした方が良かったのでは。

  • ふむ

  • 日本の風習から指にある紋様に興味を持ったスコットランド人医師で宣教師のヘンリー・フォールズ。いままでの犯罪捜査手法に一石を投じた人物だ。しかし、いつの時代も新しいものはなかなか受け入れてもらえない。今でこそ、指紋はその人唯一のものであり、動かぬ証拠となり得る。が、当時は指紋ひとつで絞首台に乗せるのかと非難ごうごうだったという。

  • 2012年7月5日

    <FINGERPRINTS:THE ORIGINS OF CRIME DETECTION AND THE MURDER CASE THAT LAUNCHED FORENSIC SCIENCE>
      
    装幀/川上成夫

  • ノンフィクションなのに、ミステリ読んでるような面白さ。

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著者プロフィール

・訳者プロフィール
茂木 健
Takeshi Mogi
1959年生まれ。翻訳家。訳書にロバート・チャールズ・ウィルスン『時間封鎖』、ラヴィ・ティドハー 『完璧な夏の日』、ケイト・マスカレナス『時間旅行者のキャンディボックス』(すべて東京創元社)などがある。

「2022年 『疫神記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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