王国の鍵1 アーサーの月曜日―The Keys to The Kingdom

  • 主婦の友社
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本棚登録 : 212
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072547755

作品紹介・あらすじ

この世界の創造主がのこしたという「遺書」、少年アーサーにしか見えない「ハウス」、現実とは別の世界の「地図帳」、失われた「王国の七つの鍵」、猛烈な勢いで感染が広がった「催眠ペスト」-ぞくぞくする謎に、息もつかせぬストーリー-これぞガース・ニクス・ワールド。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった
    最初は用語が多くてどうなることかと思った
    セブンスタワーよんだの小学生のころだったけどちょっと概念的で難しかったことを思い出した
    これはここから毎日呼ばれることになるのだろうか
    とんでもない一週間になっちゃうな

  • まだ1巻でこれから?だからなのか、物語の展開がイマイチ自分の中のリズムと合わなかったかも。
    ハウスの中とかの話は面白かった、無からいろいろ作れるとか、ハウスの階層を支配している人々、ウィルの設定も面白かった。
    次巻も読んでみたい。

  • 小学生の息子に進められて、久方ぶりにファンタジーを呼んだ。設定は一部SFのような側面もあり、「最近の」著作なのだなと感じた。世界観や設定もなかなか凝っていて、低学年にはむつかしいところもあるのではないかと思ったが、わからないならわからないなりに楽しめる著作ではないかと思う。自分が幼かったころ、冒険小説を読んだときのドキドキ感を少し思い出すことができた。

    シリーズ読了後 展開や結末に必然性が感じられなかった。シリーズを通してよい方向に変わるのかと期待したが最後まで「無理やり」感が抜けなかった。

  • 子供向けのファンタジーシリーズの第1巻だけど、最近よくあるような、スピード感があって読みやすいタイプではない。むしろ古典的な印象。そのテンポや世界観に慣れるまでちょっと引っかかったけど、惹き込まれてしまえばなかなか面白かった。
    なんかよくわからないけど、この世の元になっている感じの世界、を統べる鍵をふとしたことから手に入れることになってしまった少年(重い喘息持ちで、お父さんは元ミュージシャン、お母さんは病理学者で、でも養子)アーサー・ペンなんとか(かのアーサー王の名前や境遇を踏襲してるのね、どのくらい意味があるのかな?)のお話。
    続きも長そうだけど、読んでみようかな?

  • 面白くてびっくりした。
    これぞガース・ニクス!という作り込まれた独自の世界観が最高でした。
    ハウス、管財人のマンデー、配下の昼役(ヌーン)・暁役(ドーン)・黄昏役(ダスク)、下層アトリウム…。
    ワクワクする言葉が次々出てきて、読む毎にどんどんこの世界に引き込まれていきました。
    古王国記シリーズでは、武器がベルだったり、音階で魔法を使い主人公の導き手は猫や犬ですが、今回は武器が時計の分針!
    主人公の導き手は、意思を持った遺書の文字!それがカエルに姿を変えてます。
    ガース・ニクスさんの頭の中、素晴らし過ぎます。いったいどんな世界が広がっているんでしょうか。
    何もかもちぐはぐな世界に、普通の男の子が迷い込んでしまう様子が『不思議の国のアリス』のようでした。
    全7巻まだまだ先があるけど、大好きな作品になりそうな予感に顔がにやけます。

  • 2015年11月29日に開催されたビブリオバトル首都決戦2015奈良地区決戦で発表された本です。

  • 転校した初日、ぜんそくで倒れたアーサーは、マンデーとスニーザーという謎の二人組から、なにかの鍵だと思われる時計の長針を渡された。そして空の文字列のつむじの中から手帳が降ってきた。
    病院から退院し家に向かっていくと、これまではなかったはずの城のような巨大な建物がみえた。「ハウス」と呼ぶような気がする。犬顔の男たちが現れ、アーサーを襲ってきた。
    そしてずっと眠り続けるという伝染病が発生したとして学校の関係者が隔離された。伝染病の治療法をみつけるため、遺書(ウィル)に導かれ、アーサーはハウスの中へと・・  
    創造主が亡くなり残された遺書は七つに分けられ、7人の管財人は誓約をやぶってハウスを支配し始め、第二世界への干渉に手を染めた。管財人の一人であるマンデーは、王国の失われた七つの鍵を取り戻そうとしている。王国の正当な後継者として選ばれたアーサーはそれを阻止しなければ。
    ハウスで出会った子供スージーとともにマンデーのもとへむかう。

    これ、面白い。
    月曜日にしか行動できないマンデー、ということは、このシリーズは7巻まであるのかな?

  • 滑り出し、若干置いてきぼりを喰った感はありました。思った以上に読者目線である主人公と、その周りの人々が、FTならではの非現実的な現象をすんなり受け入れるので。どうにも読み手としてはちぐはぐな印象を受けました。

    それから暫くは違和感が消えず、展開としてはハラハラする場面でも、どうにも移入できず、「どうせ無事なんでしょ」てなもんでした。

    が、ちょうど中盤にきて、ようやく世界観の解説が入りまして。まあ説明的と言ってしまえばそれまでですが、事実そこから大分読みやすくなりました。それまで作品の核と言うか、作者の意図と言うか、とにかくどう言う話かがよく飲み込めずムズムズしていたのです。

    ジャンルとしては、主人公が異世界に飛び込んで救世主となるタイプのFTでしょうね。

    説明的過ぎる、都合が良過ぎる描写が多いように思いますが、世界観、設定、人物像などには興味をひかれるものがあります。書きようによっては同じネタでもっと面白くなるような気が。

    随分短時間で読めたので、少なくとも引き込みはあったと思います。

    ただ全体的にラストに急ぎ過ぎた気が。
    書き手として結末をしっかりかためている場合、間をどのくらい引き延ばしたものかよくわからなかったりするんですよね。筆者はプロですが、多少あったのかな?
    何しろ七部作の一作目ですからね。全体から言えば序章です。

    日本では今のところ三作目まで出ているのかな?取り敢えず今から二作目を読もうと思います(*・ω・)ノ

  • シリーズ読了です。

    ぜんそく持ちで体の弱い主人公・アーサーは、転校したばかりの学校で、行き違いからマラソンを走らされることになり、道中倒れてしまう。そこへ、時代遅れな恰好をした男と奇妙な怪物が現れ、アーサーは訳が分からないまま、”正統なる後継者”に選ばれてしまう。そこから、彼等の住まう”ハウス”と呼ばれる異次元世界と、そこを治める七人の管財人達、そして創造主の遺書を巡る争いに、アーサーは巻き込まれていく。

    そんな感じで始まった物語でしたが、どんどん風呂敷が広がっていくから、どうなっちゃうの〜?と思って読んでたけど、
    最後は「復活の日曜日」ということで、未来のあるまとめ方になっていました。ほっとした半面、ちょっと残念な部分もあり…
    ”復活”のその後が、ちょっと見たかったなぁと思ったり。
    その辺は各自想像ということなんでしょうが。。

    主人公のアーサー、非常に思慮深いというか、自分を律する力というか…、
    逆境にもへこたれない精神もだけど、なんか凄いな…と読んでて感心してしまった。

    この物語で最も気に入った部分は、やっぱり”ハウス”!
    独特の世界観は、妄想するのが面白かった。

    あとは管財人の暁役や昼役、黄昏役を始めとした、面白い肩書が沢山登場するところもなかなか好き。
    ハウス住人は、位が高くなるにつれて整った顔立ちになっていくみたいだけど、管財人の側近には序列があるのかしら?
    なぜだか未だに月曜日の黄昏役もとい昼役が、1番のイケメンに思えて仕方がない…

  • ウィル(遺産)に選ばれ、望まずして創造主の遺産相続人になってしまったアーサー。なんでアーサーが選ばれたのか、決定打が気になるなぁ。偶然じゃないはずなのに、あえて語られてないのかなぁ。しかし、迷惑極まりないものを押し付けられても、家族を疫病から救うために頑張るアーサーの姿をみてると、ほんと一生懸命応援したくなります!不当な権利を行使して、アーサーの妨害をする管財人は全員で7人。アーサーの冒険はまだまだ始まったばかり!

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