「育てにくい子」と感じたときに読む本 ― 悩み多き年齢を上手に乗り越えるためのアドバイス

著者 :
  • 主婦の友社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072620946

作品紹介・あらすじ

手のかからない子がいい子だなんてそんなのは大きなまちがいですよ。人生のどこかで、親は子どもにたっぷり手をかける必要があるんです。ベストセラー『子どもへのまなざし』の著者、児童精神科医の佐々木正美先生がたくさんの子育ての悩みに、あたたかく、時に厳しく、真摯に答えてくれます。

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり佐々木正美先生の本は何年経っても良さが変わらない。
    子育て、発達支援において大切なことを教えてくれる。
    まさに、専門知識や関わりの技法以前の、幹の話。

  • できればお子さんが小さいうち、お母さんの育休中に読んでほしい本です。
    子供が生まれてからずっと育児に悩まされており、上の子が小学校に上がってからはますます手がつけられなくなり手に取った本です。何年も前に読みました。
    素晴らしい本なんですよ。でも、読めば読むほど「お母さんがんばれ」と言われているようで辛かったです。
    ママさんたちからの相談に先生がお答えするという構成なんですが、彼女たちの相談内容(悲痛な叫び)に共感しかなくて(笑)
    先生は一貫して「手のかかる子には手をかけてあげましょう」「子供が望む親になりましょう」と仰るのです。それができないから悩んでるんです〜。
    すると先生は、外に出ましょう、沢山の人と関わりましょう、お母さん自身がリラックスできてますか?と。
    子供が小さい頃、フルタイム勤務で心に余裕もなく育児をしていたのが悪かったのかしら、とまたまた自己嫌悪。
    でも、「子供の望みをなるべく叶えてあげましょう」というメッセージが心に残りました。

  • 「子どもへのまなざし」にある「子どもの望みをできる限りかなえてあげる」の意味を自分に都合よく解釈していたことに改めて気づいた。わずか3歳の子どもには大人のような判断能力や自制心はなく、甘いものはたくさん食べたいし、ジュースばかり飲みたいし、不快なことはしたくないし、眠たくなければいつまでも起きていたいし、周囲の迷惑なんて関係なく騒ぎたいし、自由にしていたい、保育園なんて行かずに一日中、レゴとシルベニアファミリーで遊び、公園で走り回りたい、それが子どもだ。それを本人が望んでいることだから、と望むようにさせるのは育児放棄であり、放任主義なだけである。そんな子どもがいざ集団生活に入っていくと、その環境に適合できないのは当然である。
    我が子が保育園での適応障害を発症し、すがるようにして読んだ。子どもの願い、つまり、お母さんと一緒に遊びたい、お母さんと一緒に何でもやりたい、という我が子の願いを充分に満足させ、その上で、こういうときはこうするんだよ、こうしなきゃいけないんだよね、こうするといいよ、と説明していく。一度で納得しなければ、何度でも言い続ける。キレずに。
    私に足りていなかったのは、本人がお母さんと遊びたい、と思っているのに、それにつき合いきれていなかったこと、YouTubeや映像を見せて放置していたこと、その上に子どもがわがままを言えば、だったらそうすれば、と幼い子どもの判断に任せていたこと、自分の育児の問題点に気づかせてくれ、解決策を示してもらった。自らの身に降りかかった難題を解決しようとしたことがきっかけだったが、そのヒントをもらい、自らの行動が変わった、という意味で私にとっては価値ある読書となった。

  • 図書館で借りている人を見かけ、強いタイトルにぎょっとしたものの興味があり恐る恐る借りてみた本。読み始めは「お母さんしか登場しないな」「古い本を手に取ってしまった」と若干の反発を覚えたものの、一呼吸置いてまた読み始めてみると、心のつかえが取れるような、解されるような感覚が湧き、素直に自分自身の態度や気持ちを見直そうと思うようになった。そして、子供について今悩んでいること・気にかかっていることも「全然大丈夫だ!」と心が軽くなり、今はとにかく子供が可愛くて仕方ないと思うようになった。

    コロナ禍で家篭りが続き、下の子が生まれ余裕がなく、在宅ワークでのストレスなどで上の子のケアが全然出来ていなかった自覚や後悔。「あぁごめん」と思いながらも上の子を叱ってしまう事が多かったけど、今からでも全然遅くない!とにかくたっぷり愛情を注いで思う存分可愛がろうと強く思った。そして実行も継続も難しいことではないとやってみて分かった。

    良本に出会えて感謝。

  • 佐々木さんの穏やかな人柄が伝わってきます。

    なんでも他人に求めたり、厳しく見てしまう時代。
    でも、そんな常識に縛られず、ありのままゆったりと子どもや他人と向き合ってもいいのではないか。

    子育てのことだけでなく、そんなことを感じた一冊でした。

  • Q&Aタイプ。 著者が児童精神科医ということなので仕方がない部分もあるかもしれないが、なんでもかんでもお母さんが心配なら発達相談をうけてみたら…で突き放された感が否めない。
    もちろん良いことも書いてあるんだけど。

  • 読むたびに泣ける。
    佐々木先生の文章が大好きで、だいたい読んでいます。

    この本はQ&A方式で、読みやすいです。

    また、見出しがいいのです…。
    見出しだけで、涙が出ます。

  • 過保護はいい。過干渉はダメ。
    つい過干渉になってしまう自分に気づく。
    親が望む子どもにするのではなく、子が望む親になりなさいという言葉はずきっと響いた。

  • 新装版と同じ内容

  • 親子のかかわり。
    佐々木先生のアドバイスはためになる。

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著者プロフィール

児童精神科医。1935年生まれ。新潟大学医学部卒業。ブリティッシュ・コロンビア大学留学後、国立秩父学園、東京大学、東京女子医科大学、ノースカロライナ大学等にて、子どもたちの精神医療に従事する。現在、川崎医療福祉大学特任教授。
日本で初めてTEACCHを紹介し、普及に努める、TEACCH及び自閉症医療の第一人者である。
近著に『子どもへのまなざし』『続 子どもへのまなざし』『完 子どもへのまなざし』(以上 福音館)『「育てにくい子」と感じたときに読む本』(主婦の主社) 『アスペルガーを生きる子どもたちへ』(日本評論社)ほか多数

「2011年 『出会いでつむぐ私の仕事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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