- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784072664940
作品紹介・あらすじ
「わがまま」「なまけ者」「気まぐれ」と誤解される非定型うつ病。突然、理由のない不安におそわれるパニック障害。最近増えた心のトラブルの原因・症状と最新治療法を紹介。
感想・レビュー・書評
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パニック障害や社会不安障害と関連づけたのはよかったと思うのだが、ネットで調べて分かる程度の内容だった。ただ、社会が個に求めるメンタリティは20世紀から21世紀になり変化してきたことでうつ状態も変わってきたにも関わらず、DSMをはじめとした医療が追い付かないために非定型うつ(現代のうつ)に対して「新型は甘え」のような烙印を押されがちな現状は滑稽に思える。メランコリー型こそが時代遅れなのではないかと。
その他誤診されやすい双極性障害との関連も書いてほしかった。 -
「新型うつ」という名称に混乱させられている頭をクリアにしてくれた。良書。
非定型うつ≒「新型うつ」、本人が未熟であることが原因、人格的な問題、などと捉えられることが多いように思うが、ちゃんと病気であることを説明している。
原因は不明であるとしつつも、ドーパミンの持続異常、海馬・前頭葉・ 扁桃体の活力低下・委縮、ストレス時にコルチゾール血中濃度が過剰に抑制されること・・・など、精神的な面だけでなくからだの面からの説明もある。
効果があるとされる抗うつ薬も示されているので、「自分が非定型うつ(新型うつ)だったら全て自分の人格が原因で、治らないのではないか」という不安に対しても、治療に向けての背中を押してくれる。
項目ごとに著者が複数いるのか、ページによって内容が異なる部分もあったのが少し気になる・・・ので、-1。
本人の人格が問題ではないといいながら、別のページでは社会的に甘やかされて育った子どもが増えているからだと書いていたりする。甘やかされて育った=人格が問題、と呼んでしまうのだが・・・これも私の認知のゆがみだったらどうしようもない。
もうひとつ引っかかったのは、虐待(過剰な暴力以外のもの)・DV・いじめによるフラッシュバックを、「本物のPTSDよりささいな体験にもとづくフラッシュバック」と読めるような表現があったこと。確かに複合型トラウマとPTSDの診断基準は異なるが、「ささいな」としてしまうのはいかがなものか・・・ -
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最近、よく聞くようになった「非定型型うつ病」について、興味がありよんだ。
具体的な事例から、「気分反応性」、「過眠・過食」「拒絶過敏症」「不安・抑うつ発作」「怒り発作」などの特徴をあげて、原因と思われること、診断と治療についてわかりやすくまとめている。日常生活できをつけること、パニック障害についてもまとめている。
まずは知らないことがよくないと思うので、全体の知識を身につけることは重要だと思う。 -
身近な事例から紹介していてわかりやすい。マインドフルネスの認知療法ってのはやりやすいし、広まるといいな。が、やはり読み進めるのは怖いし、疲れる。
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「非定型うつ病」は気分の激しいアップダウンが特徴。「わがまま」「自分かって」と誤解されやすい病気です。関連性の高い他の病気もあわせて、診断と治療について詳しく紹介。
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分かりやすかった