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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784072778074
みんなの感想まとめ
戦争という厳しい現実を背景に、子どもたちの必死な生き様を描いた物語は、切なさと希望が交錯する深い感動を呼び起こします。兄妹が瓦礫の村で逃げ回る姿や、草むらから目撃するロマの一族の悲劇は、読者に強い印象...
感想・レビュー・書評
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物語は、激しい爆撃にあった瓦礫の村を
逃げ回る、兄妹を
(夜)から眺める視点で始まる。
それが、より一層、3人の子どもたちが
自分たちではどうしようもない大きな時代の波に、戦争に巻き込まれ必死で生きようと彷徨う姿を
描く。
赤い凧を上げていた、(黒いサラ)の日
サッカーボウルを拾いに山に入ったことで
命は助かったもの、草むらの影から
ロマの一族が、異国の民族に
ひどい目に合う一部始終を見ることになる。
お母さんの
走りなさい こどもたち
という、言葉から
始まる2か月と夜の動物園で過ごした
最後の1晩の物語。
心の鍵で開けた檻から
動物たちと脱出するラストは
なんだか、ロバの音楽座の
音楽が流れてきた。
現実は、悲惨だけど、本当は
こうであったら良かったなという
ファンタジー観が、すこしだけ救いになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦争が背景にあり、読んでいて胸が張り裂けそうな境遇の子どもたち。
それでもこの一冊を読み切れるのは、美しい表現と子どもたちの年相応な物事の受け取り方や前を向いて歩いていく姿に元気をもらえる物語だからと感じました。 -
【所在・貸出状況を見る】 https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/207077
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以前から気になっていた本。動物がしゃべりだしたりするし、子供向けのファンタジーなんだけれど大人が読んでも響く本。舞台は第二次大戦下のチェコ・スロヴァキア。ロマたちが侵略されるという背景がある。
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ハラハラしたけど
最後でホッとできてよかった -
平成26年4月18日
第二次世界大戦のチェコスロバキアが舞台らしい。ロマ人の兄と弟と赤ん坊の妹は目の前で自分たちの一族が侵略者によって連れ去られる。たまたま森にいた三人は難を逃れるが、生きていくのは困難。たどり着いたところは荒れ果てた動物園。人間の言葉をしゃべる動物達と交わしたことは… -
『銀のロバ』がすごくよかったので、こちらも読んでみました。最初はずっしり現実が重くのしかかってきますが、最後はふわっとファンタジー。独特です。
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保護者を失った子供たち(ロマの3兄弟妹)と、世話するものを失った動物園の動物。戦争で最も大きな被害を受けるか弱き者たちの不思議な交感が描かれている。
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戦争で一族をまるごと殺された幼いロマの兄弟が、放浪するうちに動物園にたどりつく。
ファンタジー設定で幻想的に描く戦争。
戦争は第二次世界大戦で侵略国はドイツで虐殺はホロコーストだろうし執拗に破壊された村はリディツェやレジャーキを思い起こさせる。
けれど、国名や地名や時代は明記されていない。
訳者いわく、第二次世界大戦下のチェコスロバキアだろうとのことだけど、これは架空の舞台なんじゃないかな。
限りなく現実に近い、モデルがどこかを隠さない、けれどファンタジーでフィクションだから、現実を侵さないため、あえて「どこか」に設定したんじゃないかと思う。
移動する道を奪われるロマも、海や山やサバンナから連れてこられた動物たちも、失ったルーツを求めている。
ルーツと自由は重なっている。それをどうにか補おうとするような話。
救いはないけど希望はかすかにある。
詩的な(詩的すぎるくらいの)文章、章題を飾る枠、装丁、舞台設定、みんな美しい。
月やら風やら森やら動物やらがふんだんに使われた美しい舞台で、被差別者の少年が主人公で、動物たちもそれぞれ辛い目に合っている。
こういう本は往々にして「かわいそうな子萌え」に走りやすい。
綺麗でロマンチックな設定として虐殺を選んだのならそれは悪趣味極まりないことだ。
だからかなり警戒しながら読んだんだけど、意外なくらい嫌な感じがしない。
地雷臭はプンプンするのに、ギリギリで回避している。悲劇萌えの気配がない。
動物たちの人間への目線が厳しいからだろうか。
ガジェ(定住者)とロマ、大人と子供といったくくりで見れば主人公兄弟は犠牲者だけど、人間と動物というくくりで見れば加害者になる。
それぞれの語る言葉にも、「したいこと」と「できること」の矛盾があらわれる。
立場によって見方は変わる。正しい答をくれない。それは児童書として正しい姿だ。
本当に戦争を体験した人の話には、「どれだけ伝えようとしても伝えきれない。場所を見せても言葉を尽くしても伝えられるものじゃない」という言葉が出てくる。
この本を読んで、最初は、この設定はどうなのかな、ファンタジーにしちゃっていいのかなと思った。
腹を空かせるシーン以外は飢餓を感じてなさそうな、つくりものっぽさも嫌だった。
だけど、この本がファンタジーなのは、本物を描くどころか理解すらできない、それでも伝えたいと思う、知らない者としての誠意なんじゃないかと思う。 -
第二次大戦中のヨーロッパ、敵軍(ドイツ)に捕まったロマ人たち、移送される途中で母に「走りなさい、子どもたち」と言われ、兄と弟はまだ赤ん坊の妹を連れて逃げだす。逃げまわるうちに、空襲で全滅した町に取り残された動物園へ入り込む。なんと、ここの動物たちは人間の言葉が話せる。子どもたちと動物たちの間に不思議な連帯感(?)が生まれていく。自分たちが動物園を離れるときに、兄弟は動物たちを逃がしてやろうとする。
ラストの解釈は、人により色々だと思う。ロマ人の信じるマリアの救いなのか?小学校中学年くらいからでも読めるけれど、ちょっと難しいと思う。 -
ファンタジーかと思ったらちがった〜
ノンフィクションじゃないんだろうけど設定はほんと
第二次大戦時のチェコスロバキアのロマ(ジプシーって差別的らしい!まじかー知らなかった‥)の人々の話
ナチスに迫害されて
なんとか逃げられた三兄弟(12歳9歳赤ちゃん‥)
もうそれだけで泣ける
小さな動物園にたどりつき、
そこにはやせ細った動物たちが
動物園すきなんだけど、
せまいところに閉じこめられてかわいそうって思ったりもして
怪我とか色々事情があるのは仕方ないけど
ほんとだったら自由に生きてるはずの動物たち‥
と思うと
動物園複雑
動物園論とかあったら読みたい
でも肝心の動物の気持ちがわからないとなんとも‥ -
走れ、と母親に言われ、とにかくその場から逃げる事になった兄弟。
たどり着いたのは、無人の動物園。
戦争のため、というより、戦争のせいで、というべきか。
関係のない人だから、といって、相手が放置してくれるわけもないのに
そこはどうして考えなかったのか。
安全を無視して、自分達の伝統を取ったのだから
仕方がない、ともいえる状態。
ですが、そのしわ寄せがくるのはいつだって子供です。
子供でも、自分が選んだ道を意気揚々と歩んだ者もいますが。
つめが甘い、というよりは、考えが甘い、ですね。
中に人がいなかろうがいようが、口実になりそうな事は避けるべきです。
しかし最後。
想像のさらなる夢落ち、とかではないですよね?
少しだけ見えた希望、で終わっていますが
その方が、色々想像をかきたててくれていいかも、です。 -
読まなくても良かった。行き詰まり。閉塞感。深い、暗闇。見えない、出口。
それぞれの解放への夢想。悲しみしか覚えないのだけど。
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