薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)

著者 :
  • 主婦の友社
4.12
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本棚登録 : 1547
感想 : 110
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072981986

感想・レビュー・書評

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  • 二人が魅力的、の一冊。

    東洋の煌びやかな宮廷に下女として下働きをすることになった主人公、猫猫が薬の知識を駆使して、後宮で起こる事件を解決へと導く宮廷ミステリ。

    猫猫の小気味良いキャラが何と言っても魅力的。
    そんな猫猫を取り巻く後宮特有の陰湿な争い、思惑が華やかな描写の影で渦巻くのはありがちながらも面白い。
    そして何と言っても煌めく宦官、壬氏。
    彼の色気に何回やられたことか…。

    猫猫と壬氏、二人のトークが楽しさとほのかなキュンを刺激する、これが妙にハマるし心地良い。

    この二人の魅力がまさに物語の魅力そのもの。

  • 大陸のとある大国が舞台の、中華風ファンタジーというか、後宮ミステリーというか。
    薬師の少女が謎を解決していく、人気のキャラクター小説。

    花街で育ち、育ての父と共に薬師をやっていた猫猫(マオマオ)は、拐かされて後宮に売られてしまう。
    下女となり、年季が明けるまで目立たず大人しく働こうと考えていました。
    口がへの字になりがちなことを除けば、これといって特徴のない顔立ちにそばかすがいっぱい、間違っても皇帝の妃に取り立てられることはないと本人が思う。
    ただ、薬や毒の知識となると、俄然やる気満々になる性格。

    皇帝の妃たちの御子が相次いで病となり、呪いと噂される。
    そんなことがあるはずがないと冷静に考える猫猫は、その理由をそれとなく伝えようとしたところから、目立ってしまい、妃の侍女の一人に取り立てられる。
    毒見役なので、気の毒そうな視線を向けられるが、実は毒に詳しく、自ら実験のため身体を慣らしてきたので、ほぼ危険はないという。

    宦官の壬氏は、後宮の女性たちが皆見惚れ、男性でも落ち着かなくなるほどの超絶美形。
    猫猫に注目して何かと仕事を回してくるが、壬氏の美貌にもいっこうに動じない猫猫といると、天然なところが出たりする。
    少々変わり者のクールな女の子と、超絶美形の宦官の絡みが面白おかしく、楽しい。

    後宮物にしては妃たちの争いは大して出てこず、皇帝もまだ猫猫には遠い存在。
    上級妃は4名までと決まっているという設定で、最年長の淑妃が降格になる成り行きなども出てきます。
    まだ猫猫は知らない壬氏の事情がうっすら出てきたり、猫猫の育ての父がかっては宮廷にいたり、猫猫自身の出生にも謎が…?
    一つ一つの事件とは別に、そういった展開も進んでいきます。
    それがまた、どう絡むのかな…
    日本の大奥や吉原を思わせる要素もあったりして、面白いです。

    小説投稿サイト「小説家になろう」に連載された作品に加筆修正を加えたもの。
    漫画化もされています。

  • 漫画の試し読みで続きが気になっていたシリーズ。
    原作で続きを読んでみることにしました。

    主人公は薬師の少女・猫猫(マオマオ)。
    人攫いに売られて後宮の下女となった彼女は、当らず触らずに年季を全うしたいと目立たぬように日々の仕事をこなしています。
    …が、ひょんなことから猫猫は帝の御子たちが短命で亡くなる原因に気付いてしまいます。
    こっそり原因を知らせようと試みた猫猫ですが、それがきっかけで美貌の宦官・壬氏(ジンシ)に目を付けられることに…。

    自分の身体で毒の効果を試してしまうくらいの探究心と知識。
    帝や上級妃など、立場が上の人たちの前でも物怖じしない度胸。
    普段はちょっと冷めた感じなのに、毒や薬となると目の色が変わるところ。
    花街育ちで男女のあれこれにも詳しいくせに、自分の色恋には鈍そうなところ。
    猫猫のキャラクター、とても好きです。

    漫画を読んでいるような感覚で、あっという間に1巻読了。
    シリーズは11巻まで既刊。続きが気になるので、読んでみようと思います。

  • ネットから、コミカライズを経て、
    やっぱりじっくり読みたいので紙媒体を購入しました。
    中華ファンタジー。そして後宮ミステリー。


    花街で薬屋として暮らしていた猫猫(マオマオ)が人さらいに遭い、後宮へ売り飛ばされて3ヶ月経ったところから物語は始まります。
    年齢の割に達観しているのは、やはり、花街育ちということも大きいだろうし、育ての親であるおやじどのの影響もかなりある模様。おやじどのの口グセ「憶測で物を言ってはいけないよ」は、わたしも見習うべきだろうな。
    目立たず年季をやり過ごそうとする猫猫は、国の行く末を担う帝の御子たちの連続不審死が呪いだとまことしやかに流れる噂に「そんなものないだろう」と超現実主義者らしく異を唱えます、脳内で。
    できるだけ目立たず年季をやり過ごそうとする部分と、理系女子ならではのロジカルシンキング&正義感とがせめぎあい、バレないように呪いのからくりを解き明かします。
    なのに、天女の笑みをみせる傾国の美人(宦官)にそのことがバレちゃったことから、目立たず静かに後宮の年季を勤めあげる夢はあっさりと潰えるのでした。
    美人だからって、頬を染めるどころか死んだ魚のような目で壬氏を見る猫猫に好感を持ちました。
    ラブに発展しそうもないところが安っぽくなくていいです。

    ネットと紙では、わたしは紙のほうが断然頭に入ります。読み慣れた縦書きという部分も大きいかも。
    続きも読みますよ〜

  • 中国の王宮が舞台。
    占い、気と言ったもので物事が成り立っている世界でカガクを基に謎解きをしていく主人公が際立った作品。
    それぞれの登場人物のキャラ設定がしっかりしてるから脇役、ちょい役でも覚えられるのも良いところ。

    とにかく次作が楽しみです!

  • 舞台は日本と中国の面白そうな部分を取り入れて、
    後宮や 遊郭、雅な世界の中に、現代科学を振りかけたような世界。
    主人公は、薬師としてそれなりの生活をしていたのに
    人さらいに拐かされ、後宮に売られ、下働きをする事になった猫猫(マオマオ)。
    性格はいいが仕事のできない医師や、何かと遠回しに
    仕事を持ち込む超絶美形の宦官:壬氏
    壬氏に付きそう武官のような宦官:高順(がおしゅん)と
    玉葉妃の4人の侍女たちを含めた後宮という世界で
    噂の謎を解き明かしていく。
    滑り出し上々!シリーズを追いかける事決定!

  • 最近、古参の出版社の
    キャラクター文庫の広がりがすごくて
    新進の出版社のラノベと
    境目がなくなってる気がするなぁ。
    おもしろければレーベルはどこでもいいとはいえ。
    で、主婦の友社のラノベです。

    中華風の後宮が舞台ですが
    恋愛要素はほぼない(^o^)
    人間関係のあれこれと謎解きがメイン。
    せまい世間の事件という点では
    マープルものと通じるものがあるわね。

    主人公の猫猫のキャラがちょっとクセモノで
    慣れるまでいろいろ鼻についたけど
    話の展開がおもしろいので
    これもちょっと続きを読んでみよう。

  • 日本語が……。
    校正や編集のかたの名前が入っていましたが、それでも?おかしいなと感じる文章がけっこうあって、読みづらいし気になってしまいます。

    ノリは昔見た韓国の宮廷ドラマ。少女漫画なご都合設定がちらほら。
    1巻ではさほど気になりませんでしたが、巻数が進むにつれ、猫猫の(悪い意味で)したたかな性格や口の悪さが気になってしまって、好感度が下がっていきました。

    ノットフォーミーでした。

  • 花街で育ての父と共に薬師として働いていた猫猫。ある日拐かされて後宮に下働きとして売られてしまう。年季明けまでと静かに働いていたが皇帝の御子達の病の原因に好奇心が抑えられず首を突っ込んだら謎の美貌の宦官、壬氏に才覚を見抜かれ寵妃・玉葉妃の毒味役として確保される。その立場から妃達を巡る様々な事件を薬の知識で解決していく。毒に関しては異常な偏愛振りだがそれ以外は達観した目線の猫猫が淡々と真相を説いていく姿が痛快。登場人物が皆魅力的で読んでいて心地良い。一つ一つの小さな事件の繫がりで大きな絵が見えるはずだけど虫食いが多いのは次巻に期待か。

  • 私自身の知識不足なのか、中国王朝の背景がわからないと難しいと思います。

    また、主人公の猫猫(マオマオ)の推理(他のキャラクターも然り)と言うか、考えていることが、日本人特有の具体的なことを述べず、相手(読み手)に察してもらうような書き方、表現の仕方が多く、それが苦手な私には難しいお話でした。

    でも、壬氏(ジンシ)のツンデレと猫猫の鈍感ぶりは読んでいて楽しめました

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著者プロフィール

小説家。福岡県出身。投稿サイト「小説家になろう」にて活動、2012年に『薬屋のひとりごと』(主婦の友社)でデビュー。著作に『繰り巫女あやかし夜噺~お憑かれさんです、ごくろうさま~』(マイナビ出版ファン文庫)、『女衒屋グエン』(星海社FICTIONS)などがある。

「2020年 『ステイホームの密室殺人 2 コロナ時代のミステリー小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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