薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)

著者 :
  • 主婦の友社
4.16
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本棚登録 : 3207
感想 : 215
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072981986

感想・レビュー・書評

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  • 今期、No.1のアニメ「薬屋のひとりごと」の原作を読み出した。ラノベは司馬遼太郎言うところの閑話休題がないから、本当にサクサク読めて楽しい。ただし内容次第だが。後宮内での薬屋猫猫の大活躍を描いている話だが、多少ご都合主義的な部分はあるが、痛快で気持ちが良い。さらにアニメを観て原作を読みたいと思う方には朗報!1クール(12話)のカバーが1巻で収まるから、既刊14巻なので、知らない内容を長く楽しめる。年末年始の暇つぶしが決まった一冊だった。

    • 白いヤギと黒いヤギさん
      なるほど!
      「司馬遼太郎言うところの閑話休題」とは言い得て妙ですね!あまりの素晴らしさについコメントしてしまいました(笑)
      アニメは録画して...
      なるほど!
      「司馬遼太郎言うところの閑話休題」とは言い得て妙ですね!あまりの素晴らしさについコメントしてしまいました(笑)
      アニメは録画してる(連れ合いが)ので、後で見てみようと思います。
      2023/12/06
    • kakaneさん
      白いヤギと黒いヤギさん、コメントありがとうございます。そして、いつもありがとうございます。
      面白いラノベは何も考えずにストーリーを追っていけ...
      白いヤギと黒いヤギさん、コメントありがとうございます。そして、いつもありがとうございます。
      面白いラノベは何も考えずにストーリーを追っていけるので、リラックスして楽しめますね。アニメも面白いですので、楽しんでください。硬軟織り交ぜて楽しい読書をしていきたいです。白いヤギさと黒いヤギさんも充実した読書時間をお過ごしください。
      2023/12/06
  • 前々から気になっていた作品。
    娘が観ている同作のアニメを横目でチラ見していたのを、思い切って購入。

    「好奇心と知識欲。そして、ほんの少しの正義感」
    若干17歳とは思えない冷静さ、洞察力には感心するばかり。比較してはいけないとは分かってはいるけれど、うちの娘と同世代とはとても信じられない。
    薬師というよりもはや医者なのではないか、という場面もチラホラ。とても楽しくて頁をめくる手が止まらない。

    「無知は罪」
    「憶測でものを言っちゃいけない」
    ハッとさせられる言葉に反省しきり。

    猫猫をはじめ壬氏、阿多妃、猫猫の養父等、正体の気になる人たちがたくさんいるし、物語の展開ももちろん気になるし、で物語を追いかけるのがとても楽しみなシリーズになった。

  • 大陸のとある大国が舞台の、中華風ファンタジーというか、後宮ミステリーというか。
    薬師の少女が謎を解決していく、人気のキャラクター小説。

    花街で育ち、育ての父と共に薬師をやっていた猫猫(マオマオ)は、拐かされて後宮に売られてしまう。
    下女となり、年季が明けるまで目立たず大人しく働こうと考えていました。
    口がへの字になりがちなことを除けば、これといって特徴のない顔立ちにそばかすがいっぱい、間違っても皇帝の妃に取り立てられることはないと本人が思う。
    ただ、薬や毒の知識となると、俄然やる気満々になる性格。

    皇帝の妃たちの御子が相次いで病となり、呪いと噂される。
    そんなことがあるはずがないと冷静に考える猫猫は、その理由をそれとなく伝えようとしたところから、目立ってしまい、妃の侍女の一人に取り立てられる。
    毒見役なので、気の毒そうな視線を向けられるが、実は毒に詳しく、自ら実験のため身体を慣らしてきたので、ほぼ危険はないという。

    宦官の壬氏は、後宮の女性たちが皆見惚れ、男性でも落ち着かなくなるほどの超絶美形。
    猫猫に注目して何かと仕事を回してくるが、壬氏の美貌にもいっこうに動じない猫猫といると、天然なところが出たりする。
    少々変わり者のクールな女の子と、超絶美形の宦官の絡みが面白おかしく、楽しい。

    後宮物にしては妃たちの争いは大して出てこず、皇帝もまだ猫猫には遠い存在。
    上級妃は4名までと決まっているという設定で、最年長の淑妃が降格になる成り行きなども出てきます。
    まだ猫猫は知らない壬氏の事情がうっすら出てきたり、猫猫の育ての父がかっては宮廷にいたり、猫猫自身の出生にも謎が…?
    一つ一つの事件とは別に、そういった展開も進んでいきます。
    それがまた、どう絡むのかな…
    日本の大奥や吉原を思わせる要素もあったりして、面白いです。

    小説投稿サイト「小説家になろう」に連載された作品に加筆修正を加えたもの。
    漫画化もされています。

  • 二人が魅力的、の一冊。

    東洋の煌びやかな宮廷に下女として下働きをすることになった主人公、猫猫が薬の知識を駆使して、後宮で起こる事件を解決へと導く宮廷ミステリ。

    猫猫の小気味良いキャラが何と言っても魅力的。
    そんな猫猫を取り巻く後宮特有の陰湿な争い、思惑が華やかな描写の影で渦巻くのはありがちながらも面白い。
    そして何と言っても煌めく宦官、壬氏。
    彼の色気に何回やられたことか…。

    猫猫と壬氏、二人のトークが楽しさとほのかなキュンを刺激する、これが妙にハマるし心地良い。

    この二人の魅力がまさに物語の魅力そのもの。

  • 今年の目標の一気読みにようやく手が出せました。

    後宮に来た背景はなかなか壮絶な猫猫でしたが、全く卑屈にならず前向きで、薬や毒についてのみ興味を示し豹変する様子が可愛らしかったです。

    なんだかんだでお人好しな猫猫の人柄に周囲が巻き込まれていく様子はほのぼのしていますし、これからの展開が楽しみです。

  • 面白かった、確かに面白い。
    リアの人にもA iにも結構おすすめされていたので、数年前から気になっていたが、2015年リリースの、この1巻ですら中古でも値下がりせず。安くなるまで待とうと我慢してたにもかかわらず、先日バーゲンがあったので、つい漫画ねこクラゲ版の1巻と小説1巻を入手し、そのままドハマりして、原作も漫画も全部買い揃えた(笑)。9年前発売のラノベ文庫で、これだけ高価格をキープしているタイトルもレアなのでは。

    猫猫(まおまお)のキャラクターが秀逸。
    毒、謎、薬ヲタクの猫猫が、後宮の謎をとく。謎解き無双。
    壬氏と高順もとても良いし、”実家”の面々もとても良い。
    乳幼児の死亡と2貴妃の病
    カカオを使った媚薬作成
    幽霊騒動、女性の値段を下げる話
    園遊会での毒味、毒殺未遂
    酒盛りでの殺人事件
    阿多妃と過去の過失致死、現在の水死事件
    ストーリーとしては誤解から猫猫が後宮を解雇され、
    猫猫は実家の妓楼へ戻る。
    それで壬氏が猫猫をみうけ(というか労働力買取?雇用契約?)
    というところで終了、次巻が楽しみになるええラストだった。

  • 花街で薬師をしていた少女・猫猫は、人さらいにあった結果現在は後宮で下働きをしている。
    そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知った彼女は、その原因を調べ始め……。

    中華風の後宮が舞台の、ミステリーライトノベルです。人気の小説という事は知っていましたが、妹が漫画版読んだことがあると知って私もこの機会に初読。

    ミステリとしては、後宮で起こった事件を主人公が薬学・医学的な知識で解決していくという形式なのですが、あくまで「中世東洋風」の世界観なので、現代の感覚で見ると初歩のミステリ知識や家庭の医学レベルの知識などでもすんなりわかってしまうかも。
    どちらかというと、魅力はキャラクターとその関係性かと思います。主人公の猫猫が、様々な思惑が入り混じる後宮にあっても薬学への興味が第一で、美貌の妃や妓女、宦官らと相対してもあくまでドライ、でもどこかお人好しで憎めず、口は悪いですが可愛らしい。ツンデレっぽいとでも言うのかな。
    今後周囲の人間とどのような関係を築いていくのか気になります。そのうち続きを読みたいです。

  •  代表して1巻のみレビューします。

    舞台は架空の中華風国家「茘(りー)」。花街のはずれで養父と共に薬屋を営む少女・猫猫は人攫いにあい、後宮で働くことになった。そこで巻き起こる怪事件。皇子衰弱の原因を突き止めた事で目を付けられ、何かと事件に巻き込まれるようになる猫猫。そして、それを面白がっている壬氏。
     ストーリーが進むにつれて、猫猫の出生の秘密や壬氏の正体が明らかになっていく。時には後宮を飛び出して、事件を解決するうちに、二人の関係も変わっていく。

     メインの舞台は後宮である為、その事件の内容は、殺人から日常の謎系まで、様々である。後宮と聞くとドロドロとしたイメージがある。実際にそういった内容もある多々出てくるものの、猫猫の冷静で達観したような視点を通すことで内容はドロドロでも意外とすっきりと読めるのである。
     猫猫の性格も相まって、事件の解決パートでは意外とさらっと真実が明かされ、必要以上に語られることがなく、後日譚などは読者の想像に任せられることも少なくない。そういった意味では読み手によって受け取る印象が異なるかもしれない。

     ジャンルとしてはミステリ要素が大部分を占めつつ、人間の醜さやそれゆえの美しさといった点にフォーカスされているように思った。多少恋愛要素もあり、猫猫と壬氏との恋愛模様、その周りの恋愛模様も描かれる。しかし、それも猫猫の性格上、後宮らしい身分制度が前提のわりと淡白な印象である。
     意外とコメディ描写も多く、政治等の複雑さは意外と気にならずサクサク読める。ただし、登場人物が非常に多く、中華風の名前の為、時々混乱する。
    現在放送中のアニメはこの辺のイメージが分かり易く整理でき、さらには非常に綺麗な作画で世界観がしっかり表現され、クオリティが高いため、並行して観ることをお勧めします。
    中華風の世界観、ミステリ、人間ドラマを一気に楽しみたい人にオススメです!!

  • 漫画の試し読みで続きが気になっていたシリーズ。
    原作で続きを読んでみることにしました。

    主人公は薬師の少女・猫猫(マオマオ)。
    人攫いに売られて後宮の下女となった彼女は、当らず触らずに年季を全うしたいと目立たぬように日々の仕事をこなしています。
    …が、ひょんなことから猫猫は帝の御子たちが短命で亡くなる原因に気付いてしまいます。
    こっそり原因を知らせようと試みた猫猫ですが、それがきっかけで美貌の宦官・壬氏(ジンシ)に目を付けられることに…。

    自分の身体で毒の効果を試してしまうくらいの探究心と知識。
    帝や上級妃など、立場が上の人たちの前でも物怖じしない度胸。
    普段はちょっと冷めた感じなのに、毒や薬となると目の色が変わるところ。
    花街育ちで男女のあれこれにも詳しいくせに、自分の色恋には鈍そうなところ。
    猫猫のキャラクター、とても好きです。

    漫画を読んでいるような感覚で、あっという間に1巻読了。
    シリーズは11巻まで既刊。続きが気になるので、読んでみようと思います。

  •  本屋に置いてあったので読んでみたら全巻一気読みしてしまうぐらい面白かったです。
     漫画とアニメを一緒に見るとより面白く感じました。

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著者プロフィール

福岡県出身。小説家、ライトノベル作家。2012年に「小説家になろう」に投稿していた『薬屋のひとりごと』が書籍化され、デビュー。同作は2種類のコミカライズされ、ねこクラゲ作画の作品は「次にくるマンガ大賞2019」でコミックス部門の1位、倉田三ノ路作画の作品は「Google Play Best of 2019」のユーザー投票部門にノミネート。23年にアニメ化された。

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