- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784073002000
感想・レビュー・書評
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ラノベと言うとどういう印象がありますか?
短めの文章で改行が多くページの下の方は真っ白になっている。やたらと擬音が多くしかも文字の大きさを変えていたりする。キャラクターの性格や行動が突飛であり典型的である。
これらのイメージは実は20年以上前のラノベのもので、今のラノベに当てはまらないことも多いのです。しかしラノベを読んでいない(もしくは最近のラノベを読んでいない)人の口から発せられるラノベの印象は、先に挙げたものが多くあります。
このラノベの印象を作り上げた(もしくは完成させた)のが、あかほりさとる氏ではないでしょうか。
氏の代表作のひとつである『爆れつハンター』を久し振りに読んでみました。
これはファンタジー世界に於いて「必殺仕事人」をやりたかったという作品です。
改めて読むとあかほりさとる氏の巧さに気付きます。地の文で読者を誘導し、キャラクターのセリフと行動で物語を動かす。面白さだけ抽出したわかりやすい構造。
リーダビリティの高さと言えばいいでしょうか、頭の中でどんどんキャラクターたちが動き物語が展開されていきます。
娯楽小説のひとつの完成形を見た気がします。
しかしこの読みやすさと言うのは、読者との「お約束」で成り立つ部分も多いのです。作者が想定しているものと、読者が読み取るものが共通しているからこそ成り立つもの。
だから時代を経た今の若者が読むと、どう感じるのかは気になります。これはラノベに限らない問題でしょう。
特に若者向きの作品は時代性が大きく影響します。その時代が象徴するもの、その時代が求めるものを作品の中に取り込むことによって、その時代の若者に支持される。だからこそ古びるのも早くなるのかも知れません。
もちろん時代に左右されない作品性というものもあります。
懐かしさだけでない娯楽性を持った作品として、今の若者にも提供してみたくなりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ライトノベルのレビュー本に載っていたので、読んでみたいと思っていた。
古本屋で購入。
ものすごいスピード感。
イッキに読んでしまった。
普段おちゃらけてるキャラが、真面目なこといったら、カッコイイなぁ。