薬屋のひとりごと 4 (ヒーロー文庫)

著者 :
  • 主婦の友社
4.23
  • (203)
  • (174)
  • (82)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 2165
感想 : 116
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784074031009

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今巻はより大きな反乱事件が絡んでいて、後宮を飛び出すアクティブな展開へ。壬氏の隠された身分も猫猫のために公に。桜蘭は可哀想だった。それにしても、猫猫は壬氏にまったく興味がないのだろうか?いつまで壬氏の一方通行なのか?

  • シリーズ第4弾は第一部完という感じ。
    長く続いたこれまでの謎が今回でスッキリ片付いた。

    なんとなく胡散臭く思っていた子翠の正体にはびっくり。まさかあの方だったとは…。
    ラストにうるっとしてしまった。子翠、またひょっこり出て来ないかな。
    あと第1弾から常に癒やしパートだった小蘭。猫猫といいコンビだったのに…寂しい。小蘭も猫猫のところに遊びに来ないかな。

    猫猫と壬氏の関係も進展しているような、これ以上は無理のような。壬氏はともかく猫猫は壬氏のことをどう思っているのか。嫌いではないと思うけど。
    猫猫は花街育ちだから恋愛に対して冷めた目で見てしまうのかも。

    それにしても猫猫の好奇心は半端ない。あんな過酷な状況に陥っても、自分に興味のあるものに対する貪欲さにはただただ感心。たとえ囚われの身になろうと、猫猫は猫猫。

    次回から新しい謎解きが始まるかと思うとわくわくする。
    登場人物も増え、それぞれの関係性がこんがらがってきたので、そろそろ相関図を作ってほしい。

  • 面白かった。4巻で、とうとうやぶ医者の名前が判明(どうでもええけど)、虞淵(グエン)というらしい。とはいえ、これからも”やぶ”と呼称されてはいくが(笑)。友達の小蘭(シャオラン)の後宮の年季明けが半年を切ったので、就活。共同浴場で、バイト(エステティシャン的なやつ)を、子翠(シスイ)と共にする。そんで、里樹妃の幽霊騒動を聞いて、解決。今までもよく出てきていた虫愛る姫の子翠が、妙に含みがあって気になってたんだが、とうとうその謎が判明。今回の主役はそこらへんの話となる。で、戦争というか制圧戦でとうとうオフィシャルに皇弟(壬氏)として出ばることになるんだが、そこに猫猫の羅親族が集結。玉葉妃がらみで養父羅門も後宮にくるし、従兄弟のそろばん君が面白い。
    いろいろなフラグは立ちまくっているので、こっからさきの回収も非常に楽しみである。

  • 「薬屋のひとりごと」4作目。
    昔の中国を思わせる国の、後宮が舞台のファンタジーです。

    もともと薬師である猫猫(マオマオ)は、後宮勤め。
    まだ10代で色気もないが、花街育ちで肝は座ってます。
    超絶美形の宦官の壬氏に気に入られ、その下で働いているのだが、医官が少ない後宮では重宝がられています。

    後宮を出て行った小蘭に協力するべく、子翠と後宮内の浴場へ出かけた猫猫は‥
    里樹妃が見たという幽霊とは?
    さらに玉葉妃の腹の子が逆子だという大問題が!
    猫猫は、羅門を宮中に入れようと?
    育ての父で師匠でもある羅門は優秀で、もともと宮廷の医師だったのです。
    といった後宮にありがちな出来事が、さらに大きな事件へと発展!

    かどわかされた猫猫の、敵の意表つく冷静さがいいですね。
    宦官ということにしてあった壬氏が実はそうではない、猫猫のために、正体を‥?!
    と、二人の関係も大きく変わる?
    いや大きくではなく、肩透かししたり躱したりと、じわじわ~と進むのが楽しいです(笑)

  • 今まで短編集だったのが、一冊の長編になってた。
    すごく濃い内容で、今までの布石が一気に回収されたまさにミステリー小説でした。
    猫猫と壬氏との関係も一気に変わって…ってところで終わったので続きが楽しみです

  • 後半に行くにつれ、予期せぬ展開に目が離せなくなっていきました。
    これまで詳細が描かれず、ミステリアスな存在であった上級妃・楼蘭妃の秘めていた心の内が明らかになっていくにつれ、ひしひしと切なさが押し寄せてしかたがなかったです。
    このシナリオを作り上げた賢さ、それを臆することなく実行する度胸。
    何年も何年も演じ続け、そして最後の最後まで、公の場で演じ切った彼女の芯の強さ、潔さに涙が滲みました。
    幼いころから大人でいなければならなかった彼女。
    読者は、猫猫や小鈴と楽しそうに戯れる本来の姿を知っているから、余計に切ない…。

    そして壬氏様の本当の姿も明らかになり、次巻からの展開がどう進んでいくのかも気になるところ。
    猫猫は壬氏様の気持ちに気付いているのか、いないのか…わかっていてはぐらかしているような気もするけど、本当に気付いていないのであれば、それはそれで面白い…などと、すっかり野次馬の目で見守ってしまっています。

  • 前半は玉葉妃の逆子問題で育ての親羅門が表舞台に戻ってきたりとか献上物の氷を駄目にした子蘭を助けるとか平穏な日常だったのに、ある疑惑に気付いてしまったために猫猫が拉致、というか秘薬の秘密につられて着いて行ってしまう所からは怒涛の展開に。これまでに醸されていた不穏な煙の元が1つに集まり、一区切りついた印象。子翠を軸にして語られる煙の元は重く切ない。しかし拉致監禁されても持ち前の性格で逞しく対応する猫猫が流石。拷問が機能しないのがまたにやにや。猫猫救出が反乱制圧となり宦官の仮面を脱ぎ捨てた壬氏との関係はどう変わっていくのかが楽しみ。あと羅漢パパ面白過ぎる。ぜひ猫猫に絡みまくって嫌がられ続けて欲しい。

  • 今までの伏線回収巻。

    彼女が化ける。
    彼も化ける。
    化けるというか本当の姿を表す、か。

    最後の焦らし2連チャンはニヤニヤしながら読みました。間の悪さよ笑 めげない壬氏様、さすがだよ。
    甘噛みに対して塩対応とか、周りばかりがヤキモキしちゃいますね笑
    続きも楽しみ!

    2024.2.26
    34

  • 978-4-07-403100-9
    C0193¥620E

    薬屋のひとりごと 4
    ヒーロー文庫

    著者:日向夏(ひゅうが なつ)
    画家:しのとうこ(しの とうこ)

    平成27年10月31日 第1刷発行
    平成31年5月20日 第13刷発行

    発行所:株式会社 主婦の友社

    裏表紙より-------
    猫猫は友人の小欄が後宮を出た後の就職先を探していることを知る。猫猫と子翠はそんな小欄のために伝手を作ろうと後宮内の大浴場に向う。その折、気弱な里樹妃が幽霊を見たという話を聞いた猫猫は、それを解決すべく動き出す。
    一方、翡翠宮では玉葉妃の腹の子が逆子とわかる。ろくな医者も居ない後宮でこのまま逆子を産む事は命に係わると、猫猫は自分の養父である羅門を後宮に入れるよう提案するが、新たな問題が浮上する。後宮内で今まで起きた事件、それらに法則があることに気がついた猫猫はそれを調べようとして----拉致される。宮廷で長年黒く濁っていた澱、それは凝り固まり国を騒がす事態を起こす。



    ------------------

    目次をメモへ

    3巻の出来事が布石となっていたり、これは後から出てくるのか?と注意しながらも読み進めました。
    蝉の意味が分からなかったけど、ありがたい世の中でサクッと調べました。
    昔の中国で皇帝が埋葬されるとき、翡翠で出来た蝉を舌の上に乗せる風習があったとは知らなかった。中国にもいるんですね、蝉w

    次はどっちへ向かって話が進むんだろう?楽しみだなぁ ♪

  • 子翠、良い子で気に入ってたのでまたどこかで会えるのを期待してる。
    後宮って色々な感情が渦巻く深い場所なんだなぁと今回実感した。国関係の話になると人間構図が絡まって何度も読み返して心情に胸が詰まる場面が多かった。
    甘いかも知れないが、これからの人生が幸せであって欲しいと願う。

全116件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

福岡県出身。小説家、ライトノベル作家。2012年に「小説家になろう」に投稿していた『薬屋のひとりごと』が書籍化され、デビュー。同作は2種類のコミカライズされ、ねこクラゲ作画の作品は「次にくるマンガ大賞2019」でコミックス部門の1位、倉田三ノ路作画の作品は「Google Play Best of 2019」のユーザー投票部門にノミネート。23年にアニメ化された。

日向夏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×