- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074031009
感想・レビュー・書評
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今巻はより大きな反乱事件が絡んでいて、後宮を飛び出すアクティブな展開へ。壬氏の隠された身分も猫猫のために公に。桜蘭は可哀想だった。それにしても、猫猫は壬氏にまったく興味がないのだろうか?いつまで壬氏の一方通行なのか?
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面白かった。4巻で、とうとうやぶ医者の名前が判明(どうでもええけど)、虞淵(グエン)というらしい。とはいえ、これからも”やぶ”と呼称されてはいくが(笑)。友達の小蘭(シャオラン)の後宮の年季明けが半年を切ったので、就活。共同浴場で、バイト(エステティシャン的なやつ)を、子翠(シスイ)と共にする。そんで、里樹妃の幽霊騒動を聞いて、解決。今までもよく出てきていた虫愛る姫の子翠が、妙に含みがあって気になってたんだが、とうとうその謎が判明。今回の主役はそこらへんの話となる。で、戦争というか制圧戦でとうとうオフィシャルに皇弟(壬氏)として出ばることになるんだが、そこに猫猫の羅親族が集結。玉葉妃がらみで養父羅門も後宮にくるし、従兄弟のそろばん君が面白い。
いろいろなフラグは立ちまくっているので、こっからさきの回収も非常に楽しみである。 -
「薬屋のひとりごと」4作目。
昔の中国を思わせる国の、後宮が舞台のファンタジーです。
もともと薬師である猫猫(マオマオ)は、後宮勤め。
まだ10代で色気もないが、花街育ちで肝は座ってます。
超絶美形の宦官の壬氏に気に入られ、その下で働いているのだが、医官が少ない後宮では重宝がられています。
後宮を出て行った小蘭に協力するべく、子翠と後宮内の浴場へ出かけた猫猫は‥
里樹妃が見たという幽霊とは?
さらに玉葉妃の腹の子が逆子だという大問題が!
猫猫は、羅門を宮中に入れようと?
育ての父で師匠でもある羅門は優秀で、もともと宮廷の医師だったのです。
といった後宮にありがちな出来事が、さらに大きな事件へと発展!
かどわかされた猫猫の、敵の意表つく冷静さがいいですね。
宦官ということにしてあった壬氏が実はそうではない、猫猫のために、正体を‥?!
と、二人の関係も大きく変わる?
いや大きくではなく、肩透かししたり躱したりと、じわじわ~と進むのが楽しいです(笑) -
今まで短編集だったのが、一冊の長編になってた。
すごく濃い内容で、今までの布石が一気に回収されたまさにミステリー小説でした。
猫猫と壬氏との関係も一気に変わって…ってところで終わったので続きが楽しみです -
前半は玉葉妃の逆子問題で育ての親羅門が表舞台に戻ってきたりとか献上物の氷を駄目にした子蘭を助けるとか平穏な日常だったのに、ある疑惑に気付いてしまったために猫猫が拉致、というか秘薬の秘密につられて着いて行ってしまう所からは怒涛の展開に。これまでに醸されていた不穏な煙の元が1つに集まり、一区切りついた印象。子翠を軸にして語られる煙の元は重く切ない。しかし拉致監禁されても持ち前の性格で逞しく対応する猫猫が流石。拷問が機能しないのがまたにやにや。猫猫救出が反乱制圧となり宦官の仮面を脱ぎ捨てた壬氏との関係はどう変わっていくのかが楽しみ。あと羅漢パパ面白過ぎる。ぜひ猫猫に絡みまくって嫌がられ続けて欲しい。
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今までの伏線回収巻。
彼女が化ける。
彼も化ける。
化けるというか本当の姿を表す、か。
最後の焦らし2連チャンはニヤニヤしながら読みました。間の悪さよ笑 めげない壬氏様、さすがだよ。
甘噛みに対して塩対応とか、周りばかりがヤキモキしちゃいますね笑
続きも楽しみ!
2024.2.26
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子翠、良い子で気に入ってたのでまたどこかで会えるのを期待してる。
後宮って色々な感情が渦巻く深い場所なんだなぁと今回実感した。国関係の話になると人間構図が絡まって何度も読み返して心情に胸が詰まる場面が多かった。
甘いかも知れないが、これからの人生が幸せであって欲しいと願う。