薬屋のひとりごと 6 (ヒーロー文庫)

著者 :
  • 主婦の友社
4.06
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本棚登録 : 1937
感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784074207886

作品紹介・あらすじ

西都にて、壬氏に求婚された猫猫。今まであやふやだった関係が大きく変わろうとしていた。今までと変わりなく接したい猫猫に壬氏は焦る。皇弟として、政に関わる者に恋という自由はない。猫猫もまた、壬氏の心を知りつつも、己の立場を考えると首を縦に振ることはできない。軍師羅漢の縁者、それが西都で用意された猫猫の肩書だった。猫猫は重い気持ちのまま、ある決断をくだすのだが-------。

感想・レビュー・書評

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  • 西都の旅から白娘娘、里樹の受難から幼い恋路。
    盛りだくさんな内容だが、全て白娘娘が絡んでくる。
    壬氏との関係もはっきりさせなければならない猫猫の悩みは続く。

  • シリーズ第6弾。
    今回はなんと言っても里樹と馬閃。
    不器用でまだまだ未熟な若い二人が、一年後結ばれることを切に願う。
    実の父親に良いように利用され、不幸を背負って生きてきた里樹には、今度こそ穏やかな幸せをつかんでほしい。

    そして猫猫。
    求婚の返事を迫る壬氏に対し、のらりくらりかわす猫猫。何事もなかったことにしておきたい、とスルーする猫猫の気持ち分かる。
    玉葉后の敵になりたくない、と言う猫猫。玉葉后には恩義もあるし何より人として好きだから。
    でも帝から結婚相手を早く決めろ、とせっつかれる壬氏の立場を考えると、いつまでものんびりもしてられない。
    二人の心の距離も随分と縮まったみたいなので、後は猫猫の決断次第というところか。
    仮に壬氏と結婚しても、薬師の仕事ができる環境が整えられればいいのだけれど。

  • 面白かった。オビの煽りに”プロポーズの行方は?”って書かれていて、5巻でだれかなんかプロポーズしたっけ?とはたと考える。政治的なヤツか?そんなことなかったような??と、とりあえず、ざっと5巻をスキムしたが、やはりなにがプロポーズなのかわからず。まあ、いいかとふと、カバー裏のあらすじを読んだら、「西都にて、壬氏に求婚された猫猫。』とあった、そういうプロポーズね、と思って、とりま、ラストのシーンを読み返したが、やっぱりちゃんと言葉にしてプロポーズしていないんでは??あれでは誤魔化しようがあろうもん、うまいこと描くなぁ、と感心。壬子も猫猫も環境が環境なので、ややこしいが実技がともなっていない2人なのと、恋愛脳でもない2人なので、非常に清々しくも面白い。政治的に利のある合わせ故に、より掛け合いの面白さが目立つ。馬閃がいわゆるヒーロー的な人設定なのがツボった、壬氏との練習やら恋やらと結構な中心選手っぷりであった。
    猫猫、初の父方の実家へいく件。花嫁の自殺事件の謎、趙迂の画の師匠の毒殺未遂事件、湖(底無し沼?)の上を歩いて(踊って?)渡る女の謎。

  • 前巻に引き続き、舞台は西都からはじまります。
    壬氏から求婚されたけれども、これまでと同じ関係を維持したい猫猫。
    気まずい空気の2人ですが、そんなことにはお構いなしに次々と謎めいた出来事が起こります。

    上級妃の1人である里樹(リーシュ)妃、もともと不運な彼女ですが、立て続けに厄介ごとに見舞われている姿を見続けていると、どうにか幸せになってほしいと思わずにはいられません。
    芽生えた恋の感情も、彼女の立場では禁じられたもの…。
    それでも、彼女と、彼女を想う青年が結ばれますようにと、切実な気持ちで見守った第6巻でした。

    複数の事件の裏に見え隠れする、真っ白い髪に赤い目をした仙女の存在。
    それに貿易か亡命かを迫る西の女特使の思惑とは…。
    きな臭さが拭えない外交関係も、まだまだどう転ぶかわからない猫猫と壬氏の関係も、気になるところです。

  • 猫猫と壬氏の話はおやすみ。里樹妃が中心の話。
    色々あって大変だった彼女も少しは報われると良いなと感しました。

  • 羅半、馬閃などキャラがより生き生きとしてきている。だからか、壬氏がちょっと霞んできている…。
    猫猫の立ち位置がしっかりしてきたので、安心して読める。
    あと、羅漢にもうちょっと優しくしてあげて…

  • 壬氏様度合いが私的には少し足りないのですが、里樹姫の話はいい話でした。
    この年で人に疎まれ尽くされた彼女の幸せを猫猫でなくても願うと思う。

    2024.3.9
    41

  • わたしも猫猫同様、最初は里樹の不幸体質が苦手でした。
    幼さもあったけど、自分でなんとかしようという毅さがなかったから、というのもあります。

    でも、まぁ猫猫が彼女をほっとけなくなったように、わたしも最近ではそんなに疎むこともないかなぁと若干同情もしていました。

    結果として、一年後には丸くおさまりそうで良かった。


    帯にあったプロポーズってなんのこと?!
    わたしには、やんごとなき方々のやり取りは理解しかねていたようです。あれがプロポーズだったとは。

    壬氏なら、猫猫の性癖も熟知しているし
    猫猫も、壬氏の内面を色眼鏡なく見てあげられるだろうから、
    色恋というより打算的な婚姻でも、問題ないと思うんだけどなぁ。

  •  ありがとう!!本当にありがとう!!!!

     冒頭5巻のその後の話は「おやおやおやwwwww」って阿多さまと同じ反応してしまったけど、本編はその<明るさ>を嫌うように白娘々が<暗い>部分をひっかきまわしてく。ここまでくると「オマエキライ」になるよ。
     羅の一族の話はどうなることかと思ったけど、その展開になると思わなかった。いや猫猫のいう通り、あんたが持ったとてただの木偶でしかないよきっと。逆に羅半父、良い人すぎる。
     そして里樹妃なー。。。馬閃との関係どうなるんだろ思ったらねー!!!思わず声に出して「馬閃お前な!!!!!」って叫ぶとこだった。自分の力で傷つけてしまったらどうしようと思ってる馬閃も、自分は周りから嗤われてると思っている里樹もこの先1年後を見守りたい。

  • 陰謀?策略?目的は?後味が苦い、帝の配慮さえも裏目になる白娘々の企み?

    里樹の、その真っ直ぐな性格や幼さが仇となる、悪意により歪められた、身に覚えのない「事実」が里樹を罪人にする。
    が、馬閃の漢気が里樹を救います。帝の粋な?計らいが功を奏して、里樹を救ってほしいな。

    「玉葉后の敵になりなくない」という猫猫の言葉、また何やらありそう。
    さて、壬氏と猫猫のイチャイチャ(笑)が、壬氏のリードになっているようですが?猫猫の恋愛感は、ちょっとだしなぁ(笑)

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    #小説
    #読書倶楽部
    #読書好きな人と繋がりたい
    #薬屋のひとりごと6

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著者プロフィール

福岡県出身。小説家、ライトノベル作家。2012年に「小説家になろう」に投稿していた『薬屋のひとりごと』が書籍化され、デビュー。同作は2種類のコミカライズされ、ねこクラゲ作画の作品は「次にくるマンガ大賞2019」でコミックス部門の1位、倉田三ノ路作画の作品は「Google Play Best of 2019」のユーザー投票部門にノミネート。23年にアニメ化された。

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