薬屋のひとりごと 6 (ヒーロー文庫)

著者 :
  • 主婦の友社
4.07
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本棚登録 : 2020
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784074207886

作品紹介・あらすじ

西都にて、壬氏に求婚された猫猫。今まであやふやだった関係が大きく変わろうとしていた。今までと変わりなく接したい猫猫に壬氏は焦る。皇弟として、政に関わる者に恋という自由はない。猫猫もまた、壬氏の心を知りつつも、己の立場を考えると首を縦に振ることはできない。軍師羅漢の縁者、それが西都で用意された猫猫の肩書だった。猫猫は重い気持ちのまま、ある決断をくだすのだが-------。

感想・レビュー・書評

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  • 運の悪い上級妃「里樹」の巻といっていいと思う。
    ぜひ全て読み終わった後、表紙と見返しをじっくり眺めるのを楽しみに読み進めてほしいなと思う。
    挿絵多いし、カラーもあってその部分も楽しいシリーズだと思っているけど、今回は本当に秀逸。特に表紙。

    全体に横たわるテーマはどれもゆっくり進行中。

  • 壬氏にプロポーズされた後の関係性にも注目して読むとなお面白い。

  • 壬氏様度合いが私的には少し足りないのですが、里樹姫の話はいい話でした。
    この年で人に疎まれ尽くされた彼女の幸せを猫猫でなくても願うと思う。

    2024.3.9
    41

  • 猫猫と壬氏もわーー!!!なんだけど、表紙の里樹さまと馬閃も応援したくなる……!あまりに不憫属性……

  • 薬屋のひとりごと6
    日向夏

    ∞-———————∞

    うん、干し芋が食べたくなるね。

    壬氏様は猫猫に緑青館の妓女に教えこまれた技に負けたことを悔いて、馬閃で練習しようとする。更にそれを阿多に見られるという面白すぎる始まり方。

    羅半と猫猫はいとこということだけど、ようやく関係性に納得。元は祖父がいた地位を羅漢が奪い彼らを追い出した、ということらしいが、羅漢の方が仕事が出来るのは間違いなさそう。彼はどこに行っても嫌われてる人なんだなぁ。

    克用っていう軽そうな面白キャラも登場。水の上を歩くって、確かに泥で中が見えず中にあるものを利用する悪知恵もすごいけど、寧ろ猫猫はそうじゃなく歩いて見せた。

    里樹妃は災難が続く。男(帝)は女を取っかえ引っ変えなのに、女は手紙1通で幽閉されるのか、と思ったら意外なことに、彼女の命を守るための帝の配慮だったという。いや、その対処おかしくないか?でも出家することになったのは、里樹妃にとっては良かったと思う。馬閃とうまくいくといいな。

    壬氏様と猫猫のやりとりが可愛くて和む。

    2024/02/25 読了(図書館)

  • 西都で結婚式に招待される猫猫達
    そこで花嫁の焼死事件
    それの解明
    西都から川を下って舟で
    都へ帰る 行きは馬車
    都へ戻ってから
    やり手婆の使いで
    黄湖という村へ
    白娘々が伝書鳩を
    使っていた痕跡を見つける
    鳩のルートから
    白娘々を見つけ塔に幽閉
    里樹妃が不貞の疑い(陰謀)で
    塔に幽閉される
    白娘々と里樹妃は上下の部屋
    香(薬)を使って白娘々が
    里樹妃を誘導
    塔の上から飛び降りようとしたところへ
    猫猫 馬閃達が駆けつける
    馬閃が命がけで里樹妃を助ける
    (二人は惹かれてあっている)
    この騒動で里樹妃は出家
    1年間寺に籠る 
    その後は自由
    馬閃は褒章として
    帝の許す範囲内で
    好きなものを選べる 
    猶予は1年
    (二人が一緒になれる帝の配慮)
    里樹妃は年若く..
    可哀想な境遇だけれど..
    (妃なので恵まれてはいる)
    無知や..臆病さ..
    から人に馬鹿にされたり
    悪い方へ行きがちなので..
    同情心はあまり沸かなかったけれど..
    (被害者意識 父が悪い 侍女が悪い 
     誰かや何かのせい..子供の発想)
    大人になって
    馬閃と夫婦として
    強くなり
    自分や夫 家族 守れるくらい
    成長してほしいと思った
    ある意味里樹妃は
    猫猫と対極的な人..
    猫猫はもう少し
    人に頼れたらいいのに
    と思った



  • 馬閃大活躍。
    1巻から散りばめられてきた伏線が回収されていき、
    里樹妃の一族の話はひと段落。
    白娘々と西側の問題、上級妃に空席、蝗害など問題は山積みだが
    壬氏と猫猫の関係も気になるところ。

  • シリーズ第6弾。
    今回はなんと言っても里樹と馬閃。
    不器用でまだまだ未熟な若い二人が、一年後結ばれることを切に願う。
    実の父親に良いように利用され、不幸を背負って生きてきた里樹には、今度こそ穏やかな幸せをつかんでほしい。

    そして猫猫。
    求婚の返事を迫る壬氏に対し、のらりくらりかわす猫猫。何事もなかったことにしておきたい、とスルーする猫猫の気持ち分かる。
    玉葉后の敵になりたくない、と言う猫猫。玉葉后には恩義もあるし何より人として好きだから。
    でも帝から結婚相手を早く決めろ、とせっつかれる壬氏の立場を考えると、いつまでものんびりもしてられない。
    二人の心の距離も随分と縮まったみたいなので、後は猫猫の決断次第というところか。
    仮に壬氏と結婚しても、薬師の仕事ができる環境が整えられればいいのだけれど。

  • 羅半、馬閃などキャラがより生き生きとしてきている。だからか、壬氏がちょっと霞んできている…。
    猫猫の立ち位置がしっかりしてきたので、安心して読める。
    あと、羅漢にもうちょっと優しくしてあげて…

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著者プロフィール

福岡県出身。小説家、ライトノベル作家。2012年に「小説家になろう」に投稿していた『薬屋のひとりごと』が書籍化され、デビュー。同作は2種類のコミカライズされ、ねこクラゲ作画の作品は「次にくるマンガ大賞2019」でコミックス部門の1位、倉田三ノ路作画の作品は「Google Play Best of 2019」のユーザー投票部門にノミネート。23年にアニメ化された。

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