薬屋のひとりごと 10 (ヒーロー文庫)

著者 :
  • 主婦の友社
4.01
  • (91)
  • (131)
  • (81)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 1686
感想 : 82
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784074472154

作品紹介・あらすじ

無事に西都に到着した猫猫。環境は変化しても仕事は相変わらずで、薬屋として、また医官手伝いとして働いていた。どこに行っても呑気なやぶ医者に、何を考えているかわからない新人医官・天祐。猫猫は、壬氏の火傷が二人にばれないようにとひやひやしながら西都での日々を過ごしていた。 壬氏もまた皇弟として政務をこなす毎日だが、西都側は壬氏を名前だけの権力者として扱っていた。そんな中、猫猫は農村部を視察するために連れて来られた羅半兄とともに農村へ行くことに。視察するにあたって、かつての羅漢の部下・陸孫が動いていることに気付く。彼は、中央とは異なる農村部のやり方に疑問を持っていた。一方、かつて起こった大蝗害の生き残りの老人と出会うのだが-----。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今回のクライマックスは蝗害。これまでの主要人物が入り乱れて飛蝗に対峙する。最近登場した馬一族の雀が、良い味をだしていて、話の中弛みを防いでいる。猫猫とはなかなか良いコンビだ。

  • 面白かった。家鴨の件でとうとう馬閃と里樹元妃が邂逅。
    舒鳧(じょふ)推せる!めちゃめちゃ可愛い!!そして賢い。
    そして、メンフクロウが出てくる、こちらも舒鳧ぐらい活躍してほしいが、、。
    なんちゅうても”鳥”の一族の設定が良いねぇ。
    舞台は西都、蝗害対策とそれ以外の思惑が絡みつつ、ややこしい人間関係なので、私個人的には変人軍師的が一番シンパサイズしやすい。まだ、陸孫、天佑、雀のスタッツがなんなのか分からず、ほかにも怪しげな登場人物が増加傾向、こんだけフラグを立てて一気に全部回収するんだろうか?もしくは次のイベント用か?。羅半兄がとても良い。

  • 西都に到着した猫猫はずっと懸念されている蝗害対策の為に普通の人かつ農業のプロ羅半兄達と共に農村地帯の調査に赴き、そこである老人から過去の蝗害に纏わる話を聞く。そこから対策のヒントを得る事は出来たが黒い雲が予想よりも早く襲ってきた…。今回蝗害メインで色々な政治的暗躍が少しずつ繋がってきたり雀さんや玉葉等脇の人達の謎めいた行動が仄めかされたりと話の展開としてはやや地味で次への繋ぎな印象。でも大事な巻だと思う。始めの頃に比べると随分骨太な話になったなー。その分猫猫と壬氏のいちゃつきが少なくて寂しい。馬閃と里樹だけでは足りないぞ!その分後から爆発するんだろうか。もしそれなら楽しみ。

  • 今回の舞台は西都。
    蝗害への備えのために、農村部の視察に行った猫猫一行ですが、そこで興味深い話を聞きます。
    50年前の蝗害、風読みの民、そしてかつて西都を治めていた戌の一族の滅亡。
    しかし、それらの謎が明らかになる前に、この村に飛蝗の大群が押し寄せてきたのでした…

    小さな事件は解決されたものの、大きな謎は残されたまま。
    なんとなく次巻で大きな出来事が起こりそうな予感がします。
    また、本作の序話と終話では、後宮への入内を目的に西都から来た玉葉后の姪も少しだけ登場します。
    妹の玉葉を嫌う兄が、思惑を持って送りこんできた少女。
    彼女を優しくもてなす玉葉后もまた、何か決意を固めて動いている様子…続きが気になります。

  • 全体としては災害(そして政治)の話だったと思う。それぞれがそれぞれの役割を果たそうとしたり、無力を感じたり。猫猫もその一人。彼女だけでなく色んな形の心の強さを見せてもらった。

    それにしても「馬閃青春記」!もーありがとうございます!ファンよりって感じ。そこ!気になってた!

    肝心の猫猫と彼の方は何だかサッパリ(笑)

  • 蝗害、怖いですね。
    飛蝗が襲ってくる様は想像しながら読んだら怖すぎた。

    羅半兄もいいキャラ。もっと活躍してほしい。
    雀さんも曲者。
    あぁー、もっと読んでいたい。

  • 今回は甘さ控えめで蝗害などの真面目モードが多かった。
    蝗害の時の猫猫、陸孫、良かったな。
    あと、李白が多く出る飛頭蛮、好きでした。彼みたいなシンプルで適度に気が利く善人ってそばにいると良いなよなぁ。

    それにしても壬氏様の猫猫呼び、ニヤリとしてしまった。

    2023.3.29
    54

  •  羅半兄の本名が明かされぬまま、羅半兄で通ってるのが不憫(笑)
     バッタ被害が尋常ではなく、ゾッとしました。大群で来たらこんなに壮絶なんですね…

     馬閃と里樹がやっと想いが通じ合って良かった!言われるがままに過ごしていた里樹が、お姫様から一人の人間として成長し、前へ進み出した先に馬閃が待っていてくれるだけで未来は明るくなる気がします。

     不穏な動きをする風読みの民の末裔。又波乱の予感しかないです。

  •  西都での話がいよいよ。。。そして蝗害の影も。。。羅半兄も壬氏も貧乏くじを引いている感があるけど、いなければどうなってたか……ってくらい大事な役割を持ってるんだよなー。そいう点では猫猫も陸孫もかな。陸孫、初登場で匂わせあったけど、「へえーふうーん」って今回なった。陸孫、闇堕ちしないでね。。。例のあの絵が繋がって、「ああああそういうことかあ」となったし、それを見たジャズグルは相当怖かったんじゃないかな。。
     玉鶯がなんかなー。。。私もあまり好きじゃないかな。

    ここからはいつもの戯言タイム
    そういえば猫猫呼びしてんじゃんー!!壬氏ー!!!なでなでして癒されたり、横に一緒に座ってとかぐいぐい行くじゃないですかー前回同様。でも猫猫いっぱい頑張ったからなでなでいっぱいしちゃいな壬氏って真面目に思った。
    そして、馬閃と里樹さまの関係がてえてえすぎる。。。ありがとう。。。

  • 薬屋のひとりごと10
    日向夏

    ∞-———————∞

    家鴨やら梟やら、鳥の巻でした。
    馬閃になつく家鴨の図を思い浮かべるとなんだか可愛くてたまらない。里樹が家鴨を育ててる様子もなんだか微笑ましく思えてくる。

    西都に着いた御一行。
    畑の作物は侘しく、農家はほとんど働いていない様子。働かなくても領主から支援があるって、ベーシックインカムか?
    そんな村でも美しい畑を作る男がいた。過去に風読みの民を襲い滅ぼしたという部族の生き残り。
    人を殺すことを当然と生まれた頃から教え育てられたなら、倫理観が違うものだと理解する。

    そして、面が、顔が、頭が浮かんでる?どんな妖怪かと思いきや、正体は面梟と面を被った少女。梟を育てていた庫魯木からの情報で、風読みの民は主に鳩を育てて伝達手段を強みとする諜報部隊であったのではと。

    飛蝗襲来は怖かった。猫猫はこんな時でも冷静かと思っていたけど、飛蝗殺しに狂う。

    「月の君」と言うのは、「名前を言ってはいけないあの人」のようなもので、本名を言ってしまうと不敬罪で罰せられるとな。ちなみに本名は華瑞月。

    2024/03/24 読了(図書館)

全82件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

福岡県出身。小説家、ライトノベル作家。2012年に「小説家になろう」に投稿していた『薬屋のひとりごと』が書籍化され、デビュー。同作は2種類のコミカライズされ、ねこクラゲ作画の作品は「次にくるマンガ大賞2019」でコミックス部門の1位、倉田三ノ路作画の作品は「Google Play Best of 2019」のユーザー投票部門にノミネート。23年にアニメ化された。

日向夏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×