- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074472154
作品紹介・あらすじ
無事に西都に到着した猫猫。環境は変化しても仕事は相変わらずで、薬屋として、また医官手伝いとして働いていた。どこに行っても呑気なやぶ医者に、何を考えているかわからない新人医官・天祐。猫猫は、壬氏の火傷が二人にばれないようにとひやひやしながら西都での日々を過ごしていた。 壬氏もまた皇弟として政務をこなす毎日だが、西都側は壬氏を名前だけの権力者として扱っていた。そんな中、猫猫は農村部を視察するために連れて来られた羅半兄とともに農村へ行くことに。視察するにあたって、かつての羅漢の部下・陸孫が動いていることに気付く。彼は、中央とは異なる農村部のやり方に疑問を持っていた。一方、かつて起こった大蝗害の生き残りの老人と出会うのだが-----。
感想・レビュー・書評
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今回のクライマックスは蝗害。これまでの主要人物が入り乱れて飛蝗に対峙する。最近登場した馬一族の雀が、良い味をだしていて、話の中弛みを防いでいる。猫猫とはなかなか良いコンビだ。
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面白かった。家鴨の件でとうとう馬閃と里樹元妃が邂逅。
舒鳧(じょふ)推せる!めちゃめちゃ可愛い!!そして賢い。
そして、メンフクロウが出てくる、こちらも舒鳧ぐらい活躍してほしいが、、。
なんちゅうても”鳥”の一族の設定が良いねぇ。
舞台は西都、蝗害対策とそれ以外の思惑が絡みつつ、ややこしい人間関係なので、私個人的には変人軍師的が一番シンパサイズしやすい。まだ、陸孫、天佑、雀のスタッツがなんなのか分からず、ほかにも怪しげな登場人物が増加傾向、こんだけフラグを立てて一気に全部回収するんだろうか?もしくは次のイベント用か?。羅半兄がとても良い。 -
西都に到着した猫猫はずっと懸念されている蝗害対策の為に普通の人かつ農業のプロ羅半兄達と共に農村地帯の調査に赴き、そこである老人から過去の蝗害に纏わる話を聞く。そこから対策のヒントを得る事は出来たが黒い雲が予想よりも早く襲ってきた…。今回蝗害メインで色々な政治的暗躍が少しずつ繋がってきたり雀さんや玉葉等脇の人達の謎めいた行動が仄めかされたりと話の展開としてはやや地味で次への繋ぎな印象。でも大事な巻だと思う。始めの頃に比べると随分骨太な話になったなー。その分猫猫と壬氏のいちゃつきが少なくて寂しい。馬閃と里樹だけでは足りないぞ!その分後から爆発するんだろうか。もしそれなら楽しみ。
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全体としては災害(そして政治)の話だったと思う。それぞれがそれぞれの役割を果たそうとしたり、無力を感じたり。猫猫もその一人。彼女だけでなく色んな形の心の強さを見せてもらった。
それにしても「馬閃青春記」!もーありがとうございます!ファンよりって感じ。そこ!気になってた!
肝心の猫猫と彼の方は何だかサッパリ(笑) -
蝗害、怖いですね。
飛蝗が襲ってくる様は想像しながら読んだら怖すぎた。
羅半兄もいいキャラ。もっと活躍してほしい。
雀さんも曲者。
あぁー、もっと読んでいたい。 -
今回は甘さ控えめで蝗害などの真面目モードが多かった。
蝗害の時の猫猫、陸孫、良かったな。
あと、李白が多く出る飛頭蛮、好きでした。彼みたいなシンプルで適度に気が利く善人ってそばにいると良いなよなぁ。
それにしても壬氏様の猫猫呼び、ニヤリとしてしまった。
2023.3.29
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羅半兄の本名が明かされぬまま、羅半兄で通ってるのが不憫(笑)
バッタ被害が尋常ではなく、ゾッとしました。大群で来たらこんなに壮絶なんですね…
馬閃と里樹がやっと想いが通じ合って良かった!言われるがままに過ごしていた里樹が、お姫様から一人の人間として成長し、前へ進み出した先に馬閃が待っていてくれるだけで未来は明るくなる気がします。
不穏な動きをする風読みの民の末裔。又波乱の予感しかないです。