ひとりぼっちのソユーズ (下)

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  • 主婦の友社 (2021年9月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784074495856

作品紹介・あらすじ

ソーネチカとも心が離れてしまったスプートニクは地球に降りる。だが、彼女に再び会うために、また月を目指す決意をする。二人は離れ離れになりながらも、月に、地球に、思いを馳せた。そしてスプートニクが再び月に上がると、そこに待っていたのは思い描いていたものとは違っていた。月は発展し続け、やがて人類の生活の場になった。ある日スプートニクは月面に宇宙望遠鏡を設置し、遠くの宇宙に未知のブラックホールを発見する。そのブラックホールからは有意な信号が発せられており、それは人類へのメッセージだった。そのメッセージの内容を解析して、スプートニクはある決意をするのだが――。

感想・レビュー・書評

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  • 『ほしのこえ』を思い描いて読むと『三体』的戦略だったような、読後感。
    なるほどなぁ。

    遠く遠く彼方から届いたメッセージは。

    ハロースプートニク。
    you copy?

    おおお、と一気にテンションが駆け上がる。
    だけど、だけど、だ。
    一人の少年と一人の少女に、そこまでの壮絶な体験をさせなければならないのか、と。
    それは再会のためにあったのか、人類のためにあったのか、もはや分からない宿命を背負って。
    少年と少女は、最後に幸せと言って、笑うのか。

    私の頭には、FGOのガネーシャ•ジナコがフラッシュバックする。
    10000回のリセットだって、ひと一人が耐えられる重みじゃない。

    もう一つは、ソーネチカの存在。
    ユーリヤに重ねて読んでいたからこそ、ユーリヤとの再会後のソーネチカの役割をどこに求めたら良かったんだろう。

    壮大レベルがぐんぐん上がっていった物語だったなあ。

  • 最初のユーリアとスプートニクの完全無欠の恋愛小説に、まずは心をぐわっっとつかまれ、それでもこのあとこのボリュームをどうやって展開していくのだろう、と少し不安になりつつ読み続けていった、ところが!
    ユーリアの次に現れた月の姫、ソーネチカとの長い物語、そしてそこから始まるもっと長い長いユーリアを求め続ける旅。繰り返される過去、その度に悪化していく現状、心身ともに疲弊するスプートニク。そしてすべてをあきらめようと決めてからの、希望の光。そうか、すべてはここにたどり着くための序章だったのか、と震える心。
    自分を、そして誰かを信じきることの困難さと、そのために必要とされる努力。どちらか一方だけでは成り立たない、その尊さ。
    出会う前から始まっていた二人の関係。二人の心が一つになるその時がたとえ一瞬であったとしてもたどりつける場所があるなら、きっとその一瞬のためにどれだけの「無駄」な時間を費やしたとしても後悔はしないのだろう。
    ここまで強く思い合える人と出会えるなんて、ある意味最高の幸せなのかもしれない。

  • 圧倒的読後感とはこのことか…!と感動いたしました。
    ユーリヤとスプートニクのやり取りが全て優しくて、お互いがお互いの人生において絶対に欠けてはならない1ピースなんだと思うと愛だ恋だという言葉では片付けてならない関係性のように思います。
    上巻は世界観についていくのに苦戦しましたが、下巻ともなるとかなり慣れたものでスラスラと読むことが出来ました。
    これから先、月を見上げる度この物語を思い出すのだと思います。

  • 上、下巻と共に面白かった。
    最初はあんまりSF感のない宇宙ラブストーリーだったが最後が壮大すぎてびっくりした。
    好きな人の為に何千年も同じことずっと繰り返すとかすごいと思った。
    それを何周も、ずーっとするのは流石にファンタジーだなと思った。
    内容はすごく面白くて、自分自身宇宙や宇宙エレベーターに興味を持った。
    大事な言葉は一度しか言わないから素敵なんだなぁ。

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