集英社ギャラリー 世界の文学 (12) ドイツ3 中欧・東欧・イタリア 変身/流刑地にて/田舎医者/断食芸人/巣穴/判決/三人の女/フェルディドゥルケ/肉桂色の店/存在の耐えられない軽さ/侮蔑/流刑地・ほか

制作 : 川村 二郎  菅野 昭正  篠田 一士  原 卓也 
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (1212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784081290123

作品紹介・あらすじ

異形の風景ひろがる豊潤なヨーロッパの小説世界。

感想・レビュー・書評

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  • 近所の図書館は比較的小さいので、予約本の受け取りに行くことがほとんどですが、古典的名作を読みたいと思ったときは、全集本の1冊を借りることがときどきあります。全集本て、たいていの場合は書架にあるので、なかなか便利です。重いのが難ですが。本書は、『海辺のカフカ』つながりで、カフカの『流刑地にて』が読みたくて借りました。その1編しか読んでいないため、ちょっと評価は無理ということで未評価です。図書館本なので、カバー(ケース?)がなく、表紙絵はたなぞうの書影で初めて見ました。ほうほう。こんな外見だったのですか。天の部分にも(多分)山本容子さんの絵が入って、なかなかきれいな本です。カフカの他、ムージル、ゴンブローヴィッチ、シュルツ、クンデラ、モラヴィア、パヴェーゼの作品が収められています(メモとして残しておきます)。『流刑地にて』に関して言えば、久しぶりにカフカを読みましたが、いや、すごい。すごい作家だなぁ、カフカ。決してカフカになりたいとは思わないけれど。あまりの見事さに『変身』も読み返そうかと思ったけれど、ちょっと今疲れ気味なのでよしておきました(^^;)。流刑地にある特殊な処刑装置とそれを守る将校の物語。折に触れて思い出すことになりそう。将校も、旅行者も、囚人も、兵士も、実は、誰一人として、この不条理の世界から抜け出せなかったのではないかな。そして一読者たる自分自身も。

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著者プロフィール

ツイッターやインスタグラムで恋に悩む女性にむけて優しく背中を押す言葉を投稿している。著書に『だから、そばにいて』(ワニブックス)、『好きでいて』(セブン&アイ出版)、『何度も諦めようと思ったけど、やっぱり好きなんだ』(KADOKAWA)などがある。ツイッター @kafuka_monchi インスタグラム @kafuka022

「2020年 『だから、そばにいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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