田辺聖子全集 (4)

  • 集英社 (2005年6月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (532ページ) / ISBN・EAN: 9784081550043

作品紹介・あらすじ

古代の愛、王朝の恋。著者渾身の二つの物語。
「記紀」の世界から材を得、20年の構想を経て結実した古代ロマン「隼別王子の叛乱」。王朝に花開く、典雅にして傲慢な恋のかけひき…「不機嫌な恋人」。傑作恋愛小説2編! 月報/高橋睦郎、熊井明子

感想・レビュー・書評

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  • 古事記を題材にした「隼別王子の叛乱」と
    王朝を舞台にした「不機嫌な恋人」。

    隼別王子(速総別王とも)は仁徳天皇の異母弟。
    仁徳帝の使者として女鳥王に帝との結婚の申し込みに
    たったものの、女鳥王は申し込みを拒否。
    隼別王子自らがその女鳥王をめとってしまい、
    結局、二人とも帝に討たれてしまう話をもとにしています。

    古事記にこんな話があったんですね。
    大変にロマンチックな話ですが、甘くせずに古事記らしく
    骨太かつ力強い物語に仕立てられています。

    「不機嫌な恋人」は、舞台が平安時代とは思えない現代的な
    タイトルですが、内容も今の感覚に近くなっています。
    仕事を持った女性が女性が、年下の恋人を持ち・・・
    というストーリーはするっと現代に置き換えられます。
    非常に納得いく結末でした。

    田辺さん、王朝ものだけでなく、古事記も自家薬籠中のものに
    されてるんですねぇ。
    読み終えてしまうのが惜しくなる楽しさでした。

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著者プロフィール

田辺 聖子(たなべ・せいこ):1928(昭和3)年、大阪生れ。樟蔭女専国文科卒業。1964年『感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)』で芥川賞、1987年『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』で女流文学賞、1993(平成5)年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞を、1994年菊池寛賞を受賞。また1995年紫綬褒章、2008年文化勲章を受章。昨今では『ジョゼと虎と魚たち』の映画化アニメ化が話題に。小説、エッセイの他に、古典の現代語訳ならびに古典案内の作品も多い。2019没。

「2026年 『田辺聖子傑作短編集 難儀な恋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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