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本 ・本 (752ページ) / ISBN・EAN: 9784081570072
作品紹介・あらすじ
日中戦争の開始から敗戦までを名作でたどる
満州国建国以降も版図の拡大を謀(はか)る日本軍は、ついに中国と全面戦争へ。長引く戦争に疲弊する兵士たち、そして虐げられる住民。小林秀雄、阿川弘之、伊藤桂一らの名作が描き出す日中戦争のすべて。
感想・レビュー・書評
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アンソロ苦手…と言いつつ、7巻目まで読んでます。
半分ってところかな。たまに好きな小説に出会えるので、そういう点ではアンソロもいいかもしれないけれど、高いのですよ…
私は戦争もののお話を書いているけれど、やっぱり戦場を見た人、実際戦ってきた人のものは違う。ちょっとした細かい、身近な動作が、私には書けないもの。そういう生臭さは、やはり調べただけでは出てこない、書ききれない。ちょっと聞いたんだけどねっていう、偽物になる。
なので、なんだか自分で執筆することの虚しさなんかを抱えてみたりして、読み終えたのだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
胡桃沢耕史著『東干』では物語の最後が物悲しい。日比野士朗著『呉淞クリーク』では戦場の惨状をみごとに生々しく描いている。田村泰次郎著『蝗』では朝鮮人の従軍慰安婦のことが描かれていて、おそらく戦地ではこのような日本兵による人非人的なふるまいが実際に頻繁に行われていたのであろうと想わせられる。田中小実昌著『岩塩の袋』は氏独特のとぼけた感じが戦記ものでも味わい深い。五味川純平著『不帰の暦』は淡々とした筆致が悲しさを際立たせている。
著者プロフィール
浅田次郎の作品





