冒険の森へ 傑作小説大全 1 漂白と流浪 (冒険の森へ 傑作小説大全1)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784081570317

作品紹介・あらすじ

ジャンルを越え、小説の面白さをとことんまで追求した画期的アンソロジー。第10回配本、第1巻『漂泊と流浪』は、この選集を象徴するような冒険物語の数々を、文豪の傑作から古典的な空想科学小説まで全16編収録!

●編集委員/逢坂剛 大沢在昌 北方謙三 船戸与一 夢枕獏

[編集室から]
劈頭の巻である。ここに収録する長編2編でこの叢書に収録される作品の幅を提示することになる。
編集委員は悩んだ。結局、大衆小説の枢・江戸川乱歩の本作が選ばれた。
財宝。復讐。大海原。「冒険」物語のあらゆる要素が入っている。
その対極は井上靖である。砂漠。騎馬の民。宝石の首飾り。
さらに短掌編では文豪と言われる作家の作品と「空想科学小説」の作品をかみ合わせた。
奇をてらったわけではない。必然、だったような気がする。

[収録作]
【長編】
江戸川乱歩「白髪鬼」
井上靖「敦煌」

【短編】
吉川英治「鬼」
司馬遼太郎「奇妙な剣客」
火野葦平「手」
井伏鱒二「ジョン万次郎漂流記」
野上弥生子「海神丸」
押川春浪「月世界競争探検」
香山滋「緑の蜘蛛」
海野十三「軍用鮫」
橘外男「マトモッソ渓谷」
小栗虫太郎「火礁海(アーラン・アーラン)」

【掌編】
夢野久作「瓶詰の地獄」
小川未明「眠い町」
森鷗外「寒山拾得」
中島敦「山月記」

感想・レビュー・書評

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  • 短編含め面白かった。
    白髪鬼はお決まりの復讐劇だしプロットに疑問はあれど一気に読み通した。
    敦煌は筒井康隆の旅のラゴスを読むようにまったりした読後感だった。

  • [鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]
    https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB20818389

  • 冒険の森 傑作小説大全集 第一巻「漂白と流浪」
    冒険小説とは言え、漂流中の苦しい話が多く鬱々とした気分に。
    そうそうたる著者の作品が並んでいるのだが、いかんせん古い作品の為読みづらく、読み物ととして楽しめるかは難しい。
    短編はまあまあ、長編は辛かった。空想科学小説編は、Sは何処に?というぐらい童話風というのが面白かった。

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著者プロフィール

井上 靖 (1907~1991)
北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章。現代小説、歴史小説、随筆、紀行、詩集など、創作は多岐に及び、次々と名作を産み出す。1971(昭和46)年から、約1年間にわたり、朝日新聞紙面上で連載された『星と祭』の舞台となった滋賀県湖北地域には、連載終了後も度々訪れ、仏像を守る人たちと交流を深めた。長浜市立高月図書館には「井上靖記念室」が設けられ、今も多くの人が訪れている。

「2019年 『星と祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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