アジア人物史 第5巻 モンゴル帝国のユーラシア統一 (アジア人物史)

  • 集英社 (2023年10月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (736ページ) / ISBN・EAN: 9784081571055

作品紹介・あらすじ

カバーイラストは荒木飛呂彦描き下ろし!

評伝を積み重ねて描く、本邦初の本格的アジア通史全編書き下ろし。

「アジア」と名指される広大な領域を、東西南北、古代から21世紀へと、縦横無尽に駆けめぐる。
現代のアジア史研究の第一人者である編集委員たちと、東洋史研究の伝統を継承した人々が、古代から21世紀までを展望し、圧倒的個性を掘り起こす!

「月報」エッセイ・北方謙三

チンギス・カン/クビライ/ラシードゥッディーン/
関漢卿/王重陽/丘長春/北条泰時/夢窓疎石/忠烈王/
ニザームッディーン・アウリヤー/ガジャマダ/
イブン・バットゥータ/イブン・タイミーヤ/他。

みんなの感想まとめ

多様な視点からアジアの歴史を掘り下げるこの作品は、特にモンゴル帝国の影響力とその背後にある人々の物語を鮮やかに描き出しています。チンギス・カンの意外な一面や、彼を支えた弟の存在、さらには高麗との複雑な...

感想・レビュー・書評

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  • モンゴル帝国のユーラシア統一、というタイトルの通り、モンゴル帝国に多くのページが当てられている。◆チンギス・カンの前半生が、最新の研究にもとづくとこう描かれるのか、というのを知ることができたのが収穫。興味深かったのが「チンギス・カンがオゴデイを後継者に指名したとき、帝位はオゴデイの子孫が永遠に継承するという約束が結ばれており、トルイ家はそれを無視してカアン位を簒奪したのである」。この約束はどこの史料にもとづいたのかわからないけど、それが正しいとして、もしチンギスの結ばせた約束すら反故にするなら、その後のどんな偉大な君主といえども、モンゴル帝国では死後にその意思を貫徹できないんだろうなあ、という感慨。自家の箔をつけるために先祖を顕彰・尊崇することと、遺志をふみにじることは矛盾しないんだろうか。◆クビライ・カアンについても、輝かしい事績は数あれど、"「正統性のない非合法のカン」のまま帝国に君臨し続けた"、ゆえに"チンギス・カン以上に領土を拡大し、多くの君主たちを従えた「偉大な」帝王という名声でかき消そうとしているかのようである"という描写がつきささる。ましてや、おのれの権力の源泉たる財富を増やすためなら、アフマドの数々の非法を、法を曲げてまでもかばいとおすという姿勢からはどうしようもなさを感じる。正統性もない、法もまげる、それで皇族が、臣下が、民がついてくるかよ、と。◆そのモンゴル帝国の覇権下の高麗の「国のあり方」も、"モンゴルとの一体化・内部化と同時に差異化・外部化。この異なるベクトルの拮抗"と描かれ、迎合しすぎても臣下に見透かされ、独自色を出しすぎると干渉を受けるという舵取りの難しさには苦さを感じた。

  • ユーラシア大陸全体の動的なつながりが映し出される巻。最新の研究成果が反映されていて、認識を改めさせられる場面がたくさんある。
    特に、ラシードゥッディーンの項はとても興味深い。イル・ハン国の政情がよく分かる。遊牧民国家でありながら、イスラーム化し、はたまたペルシア人官僚が統治の実務を担う。ペルシアでシーア派が台頭していく様子や『集史』が作られた背景もつながっているんだなぁ。

  • 登録番号:1027510、請求記号:282/A27/5

  • モンゴル帝国時代の人物を取り上げながら歴史を描く。

    https://historia-bookreport.hatenablog.jp/entry/2023/10/03/135659

  • 282||As||5

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著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授

「2025年 『福祉の世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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