田辺聖子の古事記

  • 集英社 (1986年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784081630011

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

古代の神話や歴史が豊かに描かれたこの作品は、読者に深い感動を与えます。神々の名前や物語の複雑さに初めて触れた頃の思い出や、他の古典文学との出会いを通じて、神話への興味が育まれたことが語られています。特...

感想・レビュー・書評

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  • 短大入学直後19歳でこの本を寮の近くの金門堂(だったと思う)のおばさんの勧めで(高かった!)買い、幾年月。
    物語を咀嚼まではしてないが、数ページで神々の名前の長さ、複雑さに挫折したあの頃を思うと感慨無量である。

    先に読んだ古代出雲(水木先生)や出雲大社のガイドブックで神様たちがより身近になったおかげ。更に古代の歴史を読めば出てくる天皇たち♡
    ああ、皆様、おかげ様、ありがとうございます。

    古代の言葉の響きの美しさ面白さはやはり現代語訳だと伝わらないけど、田辺氏の解説の興味深さにこの本を捨てずに良かった。
    日本人は自分で開発した文字を持たなかった。物語は記憶によって正確に伝えられたということに宇宙的な能力を知る。
    古事記は昔話・神話だけじゃなく、歴史書であり和歌の書でもあるスーパーハイブリッドな書物だと感じ入る。

    国若く浮べる脂の如くして水母なす漂へる時・・という和語の素晴らしさよ。

  • 教科書以外で初めて読んだ古典文学がこの本だった。中学生のころだ。そのころ私は荻原規子の《空色勾玉》のシリーズに夢中で図書室で何度も借りて貪るように読んでいた。そのため自然と興味は神話の時代へと向かい、そんなときにどういうきっかけだったのか忘れてしまったが母がこの本を買ってきた。私はわくわくしながら頁をめくった。イザナギイザナミのヨモツヒラサカの話も国産みの話も面白くて仕方がなかった。というわけでこの本は今でも大切な一冊だ。紆余曲折の末、万葉集という座右の書に出合うまで一等好きな古典はいつでも古事記だった。神話はやはり面白い。

  • 最近の研究では語り手=稗田阿礼は「女性だった」という説もある。田辺は『日本書紀』は男性社会が“大陸の隋・唐王朝に対し対等を主張した”書であるとすれば、古事記は女性社会が《社会の基礎をなすのは女性》原理を前提として書き下ろされたのではないか?と想像する。共通のテーマでも書紀は勇ましく、古事記は女性目線で戦士を思いやり、いたわる感覚が確かにある。神功皇后の話にしても古事記では悲壮感があるが、書紀ではやたら勇ましいだけ。記紀ともに白村江の敗戦を受けて、“半島での兵力使用の正当化”ではある。敗北は文藝を発達させる

  • 初めて読んだのは高校を卒業する頃だったと思う。発売後の田舎の書店はどこも在庫がなくて、取り寄せしたのを覚えている。
    そろそろ読み返してみるかな。

  • さすがおせいさん。いにしえの日本の神々とオオキミらの交わりが大らかにのびのびと語られる。ただ、いかんせん登場人物(神々)の名前が難しく親しみを感じさせない。漢字でもカタカナ書きでも難しい。ロシア人の名前が難しくてロシア文学は…という話をよく聞くが、古事記の人名の難しさはその比ではない。まあ、それは慣れの問題だろう。

  • 歴史書として解釈する古事記には興味あるけど、文学として表面をすくうだけの古事記はどうなのよ、と避けていたのですが、この本は全然違いました。文学としての美しさ、楽しさを薦める一方、歴史的な背景もきちんと注釈し、古代日本史の謎を解くための好奇心の扉を開かせてくれる、そんな素敵な一冊でした。読んで良かった。

  • [29]
    荻原規子さんの勾玉シリーズから古事記が気になって仕方なかった。
    田辺聖子さんの解釈はとても判り易く面白かった。
    因幡の白兎、海彦山彦の昔話も古事記だったとは知らなかった(~_~;)

  • 古事記、好きなんです〜。
    これは多分高校生の時に買ったやつ。
    他の人の古事記も読んでみたいですッ。

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著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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