- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784082310042
感想・レビュー・書評
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サソリとカマキリとクモが出てきた。
カマキリはカマがあるから、サソリの尻尾をずっと挟んでいれば勝てるけど、離してしまったら負けた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2014.09.08読了)( 2002.01.18購入)
副題「サソリの決闘」
副題が「サソリの決闘」ですが、この本で取り上げられている昆虫は、クモとサソリとカマキリです。厳密にいえば、クモとサソリは昆虫ではないということですが。昆虫記の中で取り上げられています。昆虫は、肢が6本ですが、クモやサソリは8本あるということです。ムカデなどは、もっとたくさん肢があるけど、やっぱり取り上げるとしたら、昆虫記となるでしょう。
コモリグモやサソリは、卵から子供が出てくるとしばらくは、母親の背中ですごすようです。サソリに関しては、成虫で生まれてくるという説もあったようですが、ファーブルの観察によって、薄い皮に包まれて生まれてきて、母親がその皮を破ってあげるということが分かりました。
クモは、空中に網を張って網にかかった昆虫を食べるというのが一般的ですが、網を張らずに、通りかかる昆虫を捕まえて食べるというのもいます。その場合、牙で噛んで急所に毒を入れて弱らせるということです。
ファーブルはサソリがどれぐらい強いかというのを、いろんな昆虫と闘わせて確かめています。サソリの毒がきかない幼虫や成虫がいるようですが、サソリは無敵のようです。クモやカマキリにも勝っています。
【目次】
はじめに
1 ナルボンヌコモリグモ―地面に巣をほるクモ
2 ナガコガネグモ―空中に網を張るクモ
3 カニグモ―花で待ち伏せするクモ
4 ラングドックサソリ
5 ウスバカマキリ
6 クシヒゲカマキリ
昆虫って何だろう4
年表(ファーブルの生涯)
●穴掘りグモ(60頁)
穴を掘っている最中のクモを捕まえて、実験してみましょう。
まず、鉛筆の端で、3センチぐらい土をへこませたところにクモを放してやると、クモはすぐそこに入りこみ、続けてほり始めます。
くぼみをつくってやらなかった場合、クモはなんにもしないのです。そうして、死んでしまいます。
クモの一生では、穴を掘る時期が決まっているのです。
昆虫にとっては、すでに済ませた仕事をもう一度初めからやり直すことは、不可能なのです。
●コガネグモ(125頁)
遠くの隠れ家に入るクモが、獲物のかかったことを知るには、目で見なくてもわかるうまい仕掛けがあるのです。
コガネグモの網をよく見ると、中心のところから一本、しっかりした糸が出て、斜めにクモの隠れ家まで伸びているのがわかります。
●サソリの卵(238頁)
卵を虫眼鏡でよく見ると、中に小さな小さなサソリの子が、肢やハサミを体にぴたりとくっつけて、綺麗に縮こまって入っています。卵を包んでいるのは、殻ではなくて、やわらかく薄い膜です。
サソリの子虫は、自分一人では、卵から外に出られません。だから、サソリの母虫は、猫や羊の母親が、生まれたばかりの子を丁寧になめてやるように、子どもがかえるのを手伝ってやるのです。
☆関連図書(既読)
「ファーブル昆虫記 1」ファーブル著・奥本大三郎訳、集英社、1991.03.20
「ファーブル昆虫記 2」ファーブル著・奥本大三郎訳、集英社、1991.05.15
「ファーブル昆虫記 3」ファーブル著・奥本大三郎訳、集英社、1991.06.10
「ファーブル『昆虫記』」奥本大三郎著、NHK出版、2014.07.01
(2014年9月8日・記)
(本の紹介より)
毒のしずくがしっぽの先にキラリと光るサソリ。すばらしい網を張るコガネグモ。カマキリの武器。 -
61ページ『昆虫にとっては、すでにすませた仕事をもう一度はじめからやり直すことは、不可能なのです。』
クモの説明で昆虫という言葉は不適切だと思う。
サソリ、クモ、カマキリ
この巻は広く浅くであまりおもしろくなかったな。
ファーブルさん、クモの毒の強さを調べる実験で、娘の飼ってたスズメを噛ませて死なせ、顰蹙を買っていた。おもしろい。 -
タイトルに「サソリの決闘」とあるのに、その肝心なサソリの話しがなかなか出てきませんでした。
・ナルモンヌコモリグモ・ナガコガネグモ・カニグモ
の話しを経て、ようやくラングドックサソリにたどりついた時には、親子で喜んでしまいました。そして、
・ウスバカマキリ・クシヒエカマキリ
を読み終えた後は、親子で「やり遂げた感」満載で感動してしまいました。
また別のシリーズに挑戦してみようと思っています!! -
ファーブル先生の研究に対する姿勢は見習わなきゃな