ジョバンニの島 みらい文庫版 (集英社みらい文庫)

著者 : 五十嵐佳子 杉田成道

• 集英社 (2014年3月5日発売)

作品紹介・あらすじ

アニメ映画のノベライズ。終戦前後の色丹島を舞台に、運命に翻弄されながらも必死で生きた少年達の姿を通して、戦争の理不尽さを問いかける! 実話をもとにした感動の物語。

感想・レビュー・書評

[紀さんの感想 · 2014年8月18日]

銀河鉄道の夜への見方が少し変わりました。
大人の事情に振り回される子供。子供時代のやりとりがあってこそ、大人になってからも寛大な心で、接することができているのだと思うと、とても切なく逞しく思えます。

[綾里 未優さんの感想 · 2014年8月15日]

映画のノベライズ。子供向けのみらい文庫版です。本当は大人向けの方を借りたかったけど貸出中でしたので。アニメ映画の体裁をとっていながら、本当は実写でやりたかったとの作品でしたので、子供向けの最小限の描写はやはり少し物たりませんでした。しかし、映画で見た時はさらっと流してしまった銀河鉄道の夜の引用は本当に絶妙というかそのシーンに対応していたことに改めて気づきました。舞台は北方領土の色丹島。かつては日本人が住んでいた所に突然やってきたソ連兵。学校でお互いの歌を覚えていて歌い合うシーンが好きです。

[川崎大輔さんの感想 · 2014年3月9日]

五十嵐佳子著「ジョバンニの島」みらい文庫版（２０１４）

今年少し気になる実話アニメ映画。１９４５年に日本が戦争に負けた後ソ連軍が島にやってきた。樺太に連れて行かれた運命い必死に立ち向かった少年の実話。ようやく本が出たので早速。映画でみたい感動の内容でした。

著者プロフィール

1956年、山形県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。女性誌を中心にライターとして広く活躍。著書に「結実の産婆みならい帖」「読売屋お吉甘味帖」「女房は式神遣い！　あらやま神社妖異録」シリーズ、『妻恋稲荷 煮売屋ごよみ』などがある。

「2023年 『桜色の風 茶屋「蒲公英」の料理帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」