お嬢さまを探せ! 帝都浪漫活劇 (帝都浪漫活劇シリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2003年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086002653
作品紹介・あらすじ
女学校の同級生・静子が自由恋愛を実らせて婚約。…が、静子には他に想い人がいるらしい。芙美に悩みを打ち明けた静子は置き手紙を残して行方知れずに。子爵家ご令嬢が失踪、誘拐?責任を感じた芙美は婚約者の風見と共に静子の捜索に向かう。二人の前に現れたのは東京ウルフ一座と名乗る怪しい面々!静子は彼らと一緒にいるらしい。お嬢さまの恋の行方は?大正浪漫コメディ絶好調。
感想・レビュー・書評
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20世紀初頭が最近ツボで、古本屋で見かけて思わずゲットしてみました。
なかなか不思議な感触のお話だったかもです。
この巻は2巻目だったようで、ヒロイン芙美さんと許婚風見君の影がうすめ…でも王道ハイカラさんと飄々書生さんで良いキャラでした。
でも興味深かったのはこのお話の主人公?静子お嬢様の恋模様。
今が舞台だとお話の結末のようにはならなかったかもしれないので、時代設定の意味に納得な感じでしたね。
思い込みの激しいお嬢様には優しくてしっかり者、でも微妙にカッコ悪い(笑)地味目の幼馴染の許婚と、色男の元使用人がいて、お嬢様は元使用人に思いを寄せます。
しかし使用人の正体は今でもお嬢様と結ばれるのは難しいものなので、当時としてはまず無理な可能性が高い。
それと自分自身の目的から使用人はお嬢様をひどい振り方をするんですが、それはお嬢様を思うが故。
色男も性格ブスではなくいい男だったという。
身分違いの色男も許婚の地味男もいい男、これはどうしましょう?みたいな(笑)。
お嬢様は思い込みが激しいのでこの使用人の思うところに気が付いたかは解りませんが…多分気が付いてないな。
も少しお嬢様の心の動きも見たかったんですが、お嬢様単純そうなので見たままなのかも。
あとオプションで風見君のお父様勇玄様が出てきますが完全にオプションで笑いました。
はたしてこのヒトは前の巻ではオプションだったんだろうか。
結構良かったので、前巻も見かけたら読んでみたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20050111:読了