ビューティフル・ドリーマー 帝都浪漫活劇 (帝都浪漫活劇シリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2003年9月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086003193
作品紹介・あらすじ
芙美の妹・秋江に藤江子爵家から見合いの話が持ち上がる。ところがお相手は活動写真に夢中な道楽者で、映画撮影の資金を出して欲しいという始末。乙女心を打ち砕かれた秋江は落ちこんでしまい、またまた一肌脱ごうとするおせっかいな芙美だったが、銀幕のスタァを目指す青年にぽーっとなって…。一方撮影所では怪しい事故が重なり、秋江が連れ去られる。芙美の活劇・クランクイン。
感想・レビュー・書評
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シリーズ3
大正浪漫風、おてんばお嬢さん活劇w詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明治~昭和の空気に惹かれて読んだこのシリーズも現時点での最後の1冊と相成りました。
内容的にも「完結」なのかな?て感じ。
今回はその大正時代の大日本帝国で繰り広げられた「活動写真」(今の映画ですな)のお話。
そこに映画に夢中な狸男藤江氏と、主人公芙美さんの妹・秋江さんのラヴロマンスの香りがしないラヴ?と、ヒーローヒロインの芙美さん&風見さんの行方も絡ませつつ。
今回、遂に芙美さんは風見さんへの愛情を自覚するのですが、この2人の掛け合いは既に夫婦の域なような気がするので、いい夫婦になるんでないでしょうか。
最後にはそれ故ミーハーに惚れ込んでいた2枚目俳優矢一さんのプロポーズ?を断るのですから、やはり漢前でした。
そして家より妻になる女性より「映画」が大事!とハッキリ言う藤江氏(ちゃーんと秋江さんへの愛もあるのです)と、狸はともかく映画は素敵!な秋江さん(何だかんだでかいがいしい)も何だかお似合いです。
愛してるって言い合うよりよっぽどいい関係ですなぁ。
そして最初から最後までオプションで全巻制覇した勇玄様…(笑) -
20050222:読了