レギ伯爵の末娘 〜よかったり悪かったりする魔女〜 (よかったり悪かったりする魔女シリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2004年11月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086004985
作品紹介・あらすじ
ポムグラニットは見習い魔女。まだ修行歴半年で、故郷のお祭りには家に帰りたいお年頃。だがそれには"魔女らしいことができたら"という、師匠からの宿題をクリアしなければ!彼女は町の噂で、十三人の義姉に日々いじめられているというレギ伯爵の末娘を訪ねる。しかし噂は真っ赤な嘘で、末娘のマダーとポムグラニットは仲良くなるが、マダーには町の噂以上にとんでもない秘密があって…。
感想・レビュー・書評
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野梨原さんは相変わらず女の子の設定がいい!
男前すぎるポレグレには惚れざるを得ない。
アザーが家名に泥を塗りたがる理由やそれぞれの恋路がすごく気になります。
どうなるのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女の子が強くてかっこよくてかわいい。野梨原さんの持ち味ですね。男の子たちはやるときはやってかっこいいんですが、よか魔女も女の子にまずは惚れます。ミュージカルの主役にいそうな赤毛にそばかすのキュートな魔女っ娘は性格男前だし、呪いをかけられた娘は見た目も中身も男前。よかったり悪かったりする魔女がいてもいいんじゃないかとヒロインが言うのですが、それって、人間がそうなんですよね。完璧にいい人もいなければ悪い人もいない。その時々の判断と、見方、立場によっていくらでもラベルが変わるのです。結局は本人がどうしたいのか、どうするのかということ。当たり前のことだけど、言葉にするのは難しい。そんなテーマが描かれているように思います。
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普段はまったく読まないジャンルだけど、友人からお勧めと貸してもらったので読んでみた。
ドキドキわくわくですごく面白いというわけじゃないけれど、安心して読める面白さ。
魔女を目指す主人公のポムグラニットは、「おとぎ話に出てくるのは大抵よい魔女か悪い魔女」なので自分は「よかったり悪かったりする魔女」を目指すという優柔不断なんだかしっかりしてるんだかよくわからないキャラクター。
このひねくれていながらも友情に熱く、序盤の頼りないものの話が進むにつれてどんどんかっこよくなっていく様は読んでいて微笑ましく、応援してあげたくなるね。
作品の雰囲気もよかった。
語り手であるポムグラニットのキャラクターとも相まっておとぎ話のような世界観で、どことなくフォーチュンクエストが思い出された。
あの作品も主人公のパステルを見守りたくなる、優しさに包まれた物語だったなー。
「よかったり悪かったりする魔女」を目指しているポムグラニットだけど、今回は完全に「いい魔女」。
今後「悪い魔女」に揺れたりするのか。
続きも楽しみ。 -
登場する人々、ほんの脇役のセリフひとことにさえ、あったかな気持ちにさせられる。大好きな作家さん。
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再読なんですけども、あらためてシリーズ読み返して好きだなぁと。
ポムグラニットが好きです。
というか、登場人物みんなに「こいつらかわいいな!」と思いながら読んでました。 -
公爵夫人のご商売まで持ってます。
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かなり読前と読後でイメージが変わりました。
実は読前は、「よかったり悪かったりする魔女」というのは2重人格で、「レギ伯爵の末娘」と同一人物と思っていました。
そんなイメージをヒロイン「ポムグラニット」に抱いていたのです(大笑)。
ちなみに前者と後者の答えは読めばわかるのですが、ヒロイン?のマダーは最初「男」と思っていました(笑)。
当たらずとも遠からずなんですけどね。ヒントは「らんま(笑)」。
ポムグラニットとマダーの周辺の変な人々(ひでぇ)も魅力的。
常識人代表のカイも可愛いです。
2巻も是非とも読みたい1冊。 -
野梨原女史は魔法のある世界を複数書いているけれど
ちゃんと形態が違うのがすごいと思う。 -
本当にあとがき通り、誰と誰がくっついちゃうの状態な内容でした!
面白かったー続きも読みたいな。
マダーはかっこいいです。ポムグラニットもかっこいいです。
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シリーズ1作目