蒼の行方 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 170
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086005913

作品紹介・あらすじ

高校時代から密かに好きだった加賀見先生が結婚する。そんな噂を聞いた美月は、告白だけでもするべきだったと後悔する。激しく痛む心を抱えた美月の足は、いつしか高校の校舎へと向かう。「真夜中に女子トイレの鏡の前で呪文を唱えると、過去に戻ることができる」という学園七不思議を思い出した美月は、半信半疑ながら鏡の前に立つ。「あの頃の先生に会いたい!」月が見せた、奇跡の愛の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 朝丘さん唯一の男女もの。高校生の頃から先生に恋をして、伝えられなかった想いを胸に後悔していた美月は学校の伝説でタイムスリップをしたことで三年前の先生に出会い、奇跡の先生10日間を過ごすうちにーー
    つれなくてぶっきらぼうな先生がくれた何気ない言葉が忘れられずに健気に想いを伝える美月の頑張り屋さんな姿には先生も絆されてしまっても仕方ない…純粋なひたむきさで恋に堕ち、三年後の未来での再会の約束を果たす二人の姿が眩しくも切ない。
    つれなく厳しい大人に愛情を感じて寂しさを癒され、どうしようもなく惹かれてしまう健気な10代…この頃からの朝丘さんの王道。笑
    先生と結ばれるのは三年後の成人した美月なので倫理的にはセーフ!笑

    古き良き少女小説の世界観と文体ながら、砕けすぎずにやわらかく繊細な文章運びはお話に心地良く没入させてくれます。
    心が洗われるようなラブストーリー。

  • 学生の時に読んで以来、二度目になります。
    朝丘戻。作品の中で、とても好きな作品です。

    タイムスリップ。
    辛くて苦しい片想い。

    美月と先生が離れていた三年間を、先生の目線からも見てみたいなと。ネックレスを渡して、気持ちがないようなフリをして、そして結婚したと嘘をつく。

    美月が辛かった期間に、先生も辛かったんだと思うと、なんだか片想いだと思ってたのに、そうじゃなかったんだって…少し救われるような、幸せに思えるような気がします。

    あんなに厳しい先生が甘々になるとこ本当大好きです。

  • 朝丘先生がNLも書いているとは知りませんでした。でもすごく素敵で切なかったです。他のNL作品もあるなら読んでみたくなりました。

  • 好きな作品。

  • とても綺麗で素敵な物語でした。
    叶わない恋の切なさ、痛み、哀しみ。そんな前半から、後半は優しさ、甘さ、幸福なものへとなりました。
    心情の描写が丁寧で、私も美月と一緒に、先生に恋をしている気分になりました。

  • 大学生の主人公がタイムスリップをし、ずっと片思いしていた高校の先生に会いに行く話。

    タイムスリップという設定はファンタジーですが、話の内容と感情はとてもリアルで共感出来ます。
    朝丘さんはこの「制限付きの恋」を描くのがとても上手いなと思います。
    切ない。

    普段BLを書いている作家さんですが、この話はNLです。

  • 一生懸命に恋をする女の子の話。

  • 全1巻の読み切り

    過去に伝えられなかった想いを抱えたまま大学生になった主人公:美月。
    今になって後悔した美月が、卒業した高校の学園七不思議"満月の夜に美術室の前の女子トイレの鏡の前で呪文を唱えると、過去に戻る事が出来る"と言う噂を思い出した。
    半信半疑ながらも、それを実行し―――3年前の過去の世界へ・・・。
    過去で過ごせる時間は10日間。
    そして、過去から戻ったその瞬間、死んでしまうと言う。
    月が見せた、奇跡の物語です。

  • 先生が格好良すぎ。
    文章はちょっと恥ずかしくなったけど、胸がキュンとなった。

  • 読んでてこっ恥ずかしかったです。キャーキャー。
    恋愛小説自体久しぶりなので、とっつきにくかった。

    先生に恋する!っていうシチュエーションは、一度くらい経験しておいても損はないなと思いました。美月ちゃんと違って私は先生が振り向いてほしい一心で数学をがんばったから、そのへんあまり共感はしなかったです。絵はないほうが素敵だけど、まあ、コバルトだし。

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