恋のドレスとつぼみの淑女 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2005年12月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086007160
作品紹介・あらすじ
19世紀のイギリス。ロンドン郊外の町リーフスタウンヒルにある仕立屋『薔薇色』。店主クリスの仕立てるドレスは恋をかなえてくれると大評判。噂を聞いた公爵の令息・シャーロックは立つことのできない妹フローレンスのドレスを頼む。採寸のため屋敷を訪れるクリス。恋のドレスはフローレンスの心を映し出す。そこには思いがけない秘密が隠されていて…。英国調ロマン。
感想・レビュー・書評
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ドレス用語をググって調べながら読むのが楽しかった。
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思いの外、推理小説?シャーロックさんが探偵ではなかったけど。続きも読みたいと思います。
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商品説明を見ると、「恋のドレス」「闇のドレス」とあって笑ってしまうが、本編を読んでみると大して気にならなくなる。
ヒロインもヒーローも大人しめの性格なので、ツンデレという名の暴力やどSという名のイジメはない。
ドレス用語は正直分からないが、読んでいればヴィクトリアン調のふわふわもこもこキラキラな仕上がりは想像できる。
ちなみに19C後半なので車が登場する。明日のナージャを思い出す時代だった。 -
上司に借りた「これは経費で落ちません」が、面白かったので、別タイトルを探して借りてみた。
コバルトです。コバルト文庫ですヨ・・・!
1870年代のイギリスが舞台の話・・・! それだけでもゾワッとするくらい、わくわくする。
ましてやタイトル通りドレスを仕立てる女の子の話で、ちょっとだけミステリ風味もあったかな。
コッテリした感じが、なんちゅうかものすごいクリームたっぷりのケーキを食べてるくらいの読了感なんやけど(わかるような、わからんような・・・?)、シリーズ第一作ということで、いろんな布石なんかしらね。
シャーロックがいまいちつかめないけれど、砕けた感じでしゃべる彼はなかなか好きかもしれない。
ちゅうかそもそも、挿絵がものすごい好きだ・・・。挿絵不要派の私としてはひじょうに珍しい。
ほんで、「これは経費で」と、まったく文章のテイストが違っているような気がする。
一方的にグイグイ語られる感じがまるで翻訳ものを読んでるみたい。すごいなあ。
ドレスの知識は全然ないけれど、シャーロットとクリスが早くまとまればいいのに・・・。
でもまあ、この1冊を読む限りでは、この二人がまとまるということはシリーズ終了を意味しそう。笑
それにしてもフローレンスの意中の人はイアン先生やと思ったよね。
私の好きな系統のコバルトやねんけど、たった10年前が初版やった・・・。
コバルトシリーズ、まだまだ健在やねんなあ。
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■ボンネット
ボンネット (帽子)
■クラヴァット
1 17~19世紀、西洋の男性が首に巻いたスカーフ状の装飾。ネクタイの原形。
2 ネクタイ。
(2017.03.19) -
専門分野一辺倒で、それ以外のこととなるとからっきし、異性関係なんてもってのほか、か。
それでも自信をもって得意なことがあるというのは、本当に素敵なことですよ。 -
恋のドレスシリーズの第一弾。
友人に薦められて読み始めました。
舞台は19世紀のイギリス。ドレスの仕立て屋の女の子・クリスが貴族のシャーロックと出会うことから始まる、身分差の恋の物語です。
真面目で控えめなヒロインが頑張る様子は非常に可愛く、好感が持てます。
長いシリースですが、1巻ごとに話の内容は独立しているので、好きなタイミングで読むことができるのもありがたい点ですね。 -
「あなたに眠る花の香」まで読了。
仕立て屋として頑張る主人公の物語。
さらりとしていて読みやすいです。
主人公が苦悩するのは黒いドレスに関してのみで、ドレス作りは簡単にこなせているように見えるせいか、主人公が努力している印象が薄い感じ。
一冊一冊は楽しいのですが、シリーズ続けて読んでいくと、ストーリーが進まないので、途中で飽きてきてしまうのが残念。 -
シリーズ1巻
一気にお話にひきこまれちゃうんだよなぁ
読み返し3どめだけど、
やっぱり面白い
英国調の雰囲気が心地いい作品 -
面白かった!!控えめで真面目なヒロインというのが珍しく新鮮でした。その人の心を表すドレスを作るというのが面白く、ストーリーも全体的に穏やかで好みでした。続きの読みたくなる作品。
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ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズにはまったきっかけでした。
コバルト文庫愛読者ではなかったため、読んだことがあるのは友達に勧められたマリ見てだけ、という状態でした。
マリ見てを読んでみて、コバルト文庫も意外に夢見る乙女系ばかりではないのだな、というイメージ変わりがあり、手に取ってみた本です。
並んだコバルト文庫の中で手にとってみた理由は、他の表紙より控えめだったこと、でしょうか。
題名をはずすと、コバルト文庫にしては随分控えめな感じになるんですよね。そこが好印象でした。
シリーズ通して、「闇のドレス」という設定を除けば、かなり手堅く進んだ小説でした。特にラストが。
乙女系文庫でありながら、結末は分厚い小説のような手堅さで、計算された緻密なストーリーが、読み手として嬉しかったです。