伯爵と妖精 ロンドン橋に星は灯る (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086008839

作品紹介・あらすじ

宿敵プリンスからリディアを守るため、妖精ケルピーに彼女を預けたエドガー。別れる間際、ついにエドガーと結婚すると言ったリディアだったが、ケルピーの魔法でエドガーに関する記憶を失ってしまう。その頃、イーストエンドでは謎の疫病が蔓延していた。ロンドン橋近くの船着き場に浮かぶ"箱船"に乗れば助かるという噂を聞いたエドガーは、プリンスの邪悪なたくらみを感じ取るが…。

感想・レビュー・書評

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  • 本編はシリアスです。
    エドガーは無理だから、リディアが少し素直になれば多少は平穏になるんじゃないか?いや、無理か

  • シリーズ10作品目。
    いまさらだけど、タイトルの割に重いというか難しい内容。
    色々な伏線があります。

    ここで物語が思わぬ展開になってびっくり。
    これからどうやって進んでいくのか楽しみな反面、一筋二筋縄ではいかない展開がまっているんだろうな…と想像。

    ロタ、相変わらずかっこいい。
    ロタでてくると物語が明るくなっていいな。
    そしてアーミン、やっぱり意味がわからない。彼女は何がしたいんだろう。

    ひとつ気になったこと。青騎士伯爵のメロウの宝剣とお妃妖精ムーンストーンのこと。つまりリディアは妖精なの?お母さんが亡くなっているのも伏線のひとつ?と思ってみたり…。
    お母さんの話し。そこらへんもたぶん今後出てくるんだろうなと期待。楽しみです。

  • 毎回辛くてぐったりする
    毎回命かけてるんだもの お互い
    もうすこしおてやわらかにはいかないものか、、、
    しかしまた横糸が増えちゃって複雑すぎる
    プリンス兼伯爵とかどうなのー
    しかしロタがいてよかたー

  • やっと二人が結ばれますがエドガーが今後、どうなるのかとても気になります。

  • 【伯爵と妖精10作目】
    プリンスとの決着があんな形になるとは予想外。
    エドガーはリディアにいつ話すのかなー。
    やっと婚約したけど何の事件もなく結婚するのかな~。気になる。

  • 第一部完。といったところでしょうか。

    前巻でリディアを守るためにケルピーに託したエドガーは、彼女を迎えにスコットランドへ。
    リディアはケルピーの魔法にかかり、エドガーの事はメロウの剣を手に入れたマナーン島での出来事以降、ロンドンで伯爵家の妖精博士として働いていた記憶を失っていた…。

    ロンドン橋に眠る乙女や、フレイアも出てきました。
    大切なものを守るためにとんでもない爆弾を抱える事になったエドガーは、そして記憶を取り戻して伯爵家の一員となる事を決めたリディアは今後どうなるのか。

    …改めて読み返すと、ここで例の『彼』の影が出てきてたんですねぇ…。全然気づかなかった…。

  • シリーズ第十巻。いきなりリディアが記憶喪失でびっくり。プリンスとの戦いは一段落着いたんでしょうか。本当のハッピーエンドがあるのかこわくなってきました。どこまでも切ない。
    カールトン教授とエドガーのやりとりがすき。レイヴンとニコのともだち関係もすき。
    アローとボウの展開が急すぎてもやっと。

  • 第一部完。的な。

    こういう決着にもってくるんだー、と途中から思ってはいたけどほんとにそうなって、エドガーらしいというか、ほんとエドガー好きだなあと思いました。
    リディアも、前巻の「いやな夫になりそう」発言に続き、結婚するけどエドガーはいやだから父に抱きつくとか、かわいすぎてなごむ。

    この先もふたりは微妙にすれ違ったまま、ちょっとダークになりつつもしあわせに進むのかな〜。

    前巻の三人の女神と石の関係はいまいちわかりにくくてもやっとしつつ読んだものの、今巻の矢と弓にはちょっとがくっときた。ちょっと。

  • 普段からいい人だけど、リディアのお父さんが今回とても素敵
    エドガーに関して本当のことを知っても、リディアが彼と居ないなら、とリディアを嫁に出せてしまう 強くてリディア想いで素敵です

    そして、今回は今まで以上にエドガーとケルピーそれぞれのリディアへの愛が強く出てるんじゃないかなって思う
    二人とも形は違えど、リディアを思っていたのは今までと同じだけど
    二人がリディアをどれ程大切に思っているかが表現されてたと思う

    あとは、ニコとケルピー、そしてセルキーになってしまったアーミンのそれぞれに人間の恋愛がどう移ってるのか
    その違いもそれぞれで面白いと思った

    レイブンがニコと(成り行きとは言え)友達になってほんわかしてみたり
    前回とは逆に今回はエドガーがリディアのために身を引いて嘘ついて切なくなったり
    いろんな事件にハラハラしたり、読んでて気持ちが忙しい巻だったな

    取りあえずアローが兄弟だったことにびっくりした

    嘘だらけの青騎士伯爵のエドガーだけど、アローにムーンストーン
    青騎士伯爵としての自分に妖精の知識を持った奥さんのリディア
    いろいろと違う所はあれ、初代青騎士伯爵夫妻と重なるところが多いんだね

  • 私、この表紙がすごく好きです(最初の感想がそれかい)

    冒頭のエドガーとカールトン教授の話に、父親の…家族の愛を感じました。
    エドガーの偽りのない言葉に、教授もようやく貴族としてでなく彼本人を見てくれるようになったのは、この時のエドガーの話が素の彼だと思ったからじゃないのかな。

    にしても本編での展開が記憶のないエドガーの話な今、ここで記憶が欠落しているリディアの話と言うのも面白い対比です。
    記憶がなくてもエドガーを追っていくリディアに、彼女の母であるアウローラが恋をした時を思い出すニコが切なかった。
    妖精から見たら、人の恋はどんな風に映るんだろう。
    少なくともニコは「馬鹿だなぁ」と思いつつも、眩しく思っているような気がします。

    しかしこんなに早くにエドガーがプリンスの記憶を引き受けていたんだっけ、とそっちが衝撃でした。
    何となく、結婚の直前くらいのイメージでいたので…。
    そういう時間齟齬が私の中で良くある。
    それがまた再読の楽しみなんだけどねー

    リディアと正式な婚約。
    嬉しいはずなのに、今まで以上にというか、今までは外敵に対しての彼女の影響を心配していたエドガーが、それを自分の身の内に取り込んでしまったことで、別の不安が付き纏う結果に。
    これは現在進行形で続いている不安の種ですが、この方法が最良だったとは思わなかったけど、この状況じゃこう判断するしかなかったというのは分かる。
    いつでもその場で出来る最良のことを、というエドガーの心意気は伝わるエピソード。そして復讐ではなく「貴族の義務」としてプリンスと対峙することを決めた彼が、本当に変わって行っているんだという実感を摑めた巻でした。
    それがあるからこそのカールトン教授の返事なんだろうなぁ。
    プロローグとエピローグの対比が、とてもいい感じです。
    まあそんな感傷だけではないいろいろが次巻からやってくるけど…。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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