伯爵と妖精 花嫁修業は薔薇迷宮で (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086010221

作品紹介・あらすじ

ついに結婚が決まった伯爵エドガーと妖精博士のリディア。結婚の準備を急ぐエドガーに対し、リディアは貴族に嫁ぐ大変さを実感し戸惑っていた。そんな不安を払って堂々と社交界デビューできるよう、貴婦人の鑑と名高い夫人の教育を受けることになったリディアだったが、花嫁修業に訪れた屋敷で、なぜかメイドとして働くことに。いっぽうエドガーの元には、婚約者を名乗る令嬢が現れ…。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ11作品目。
    前巻からの重い内容から一転、婚約者としてのリディアの花嫁修業(?)のお話。
    おもしろかったです。
    リディアが焼きもち爆発。
    でもエドガーの女好きに読者としてもハラハラしてしまうのはしょうがないよね。

  • 身分違いが表面化しつつある
    それなりの待遇を受けるためには態度や見かけで示さなきゃいけないこともあるのだな
    しかし頭に来る
    リディアお疲れさまだなー

  • ようやくちょっとエドガーに甘えることをおぼえたリディアがかわいらしいです。

  • 【伯爵と妖精11作目】
    ようやくリディアがエドガーに甘えてもいいと気づいてくれてホッとした。
    このまま平和に結婚できればいいけど...
    やっぱり今回も続きが気になる。

  • シリーズの中でも一番読み返しているぐらい大好きな作品。

    ルシンダに苛々させられつつも、リディアのお人好しさが際立ち、そして健気。そりゃあエドガーでなくても可愛く見えるわ…と思わず突っ込みたくなる。

    エドガーが鍋を洗うシーンが好きです。

    そして「出来ない事は、変わってもらえばよいのです。」の台詞から繋がるリディアの夢まで、作品全体を通して読んでるこちら側が傍で二人を見ていてる周りの登場人物のように、やれやれ、と溜め息を吐きつつも見守りたくなる。
    そんな作品。

  • エドガーのプロポーズを受け入れたリディアだが、身分の差を思うと、早くもマリッジブルー。
    対してエドガーは、リディアが社交界で傷つかなくていいように、と最善を尽くす──。
    エドガーのそんな思惑から、今回の花嫁修業が始まるわけだけれど、ボタンを掛け違えたように不運なアクシデントが重なって、リディアはなぜか小間使い扱いに。
    ”令嬢”という肩書(自覚?)がなく、上流階級に対して肩身の狭いリディアは「これも花嫁修業の一環かもしれない」と甘んじて受け入れちゃうし、鞭で打たれた手も辛いことも、強がってエドガーに隠しちゃうし。
    リディアが健気で、「もうそこまでガンバらなくていいじゃない、エドガーになんとかしてもらいなよ~!」とお姉さんは物語の外で悶々してしまったじゃないか。

    オートレッド夫人の正体(逆かな?)には、結構早々に気づいちゃった。
    でも、今巻は、プリンスもユリウスも出てこず、
    リディアとエドガーの絆が深まったスピンオフっぽいところが◎

    エドガーがリディアを、立場を振りかざすでもなく、「一人の男」として全力で守ろうとしている姿に、胸がじーんとした♡
    女の子はいくつになっても、守ってくれるひとに憧れちゃうんだっ!(*`・ω・´*)

  • 閑話休題?のような長編。

    婚約者として身分の差に戸惑いながら、エドガーに恥をかかせないように頑張らなくては、と頑なにるリディアと、そんな事は気にせず、それより今後のために一刻も早く「確固たる」関係を築きたいエドガーの間にはまだまだ障害はあるようで…。

    あの御方やビリーさん登場。

  • シリーズ第11巻。タイトル通りリディアの花嫁修行のお話。エドガーの嫉妬がストレートで楽しい。お互いの思いやりが素敵でした。楽しかったです!

  • このお話結構好き
    ルシンダがどうこうってのはほとんど覚えてなかったけど、薔薇園の話と、今回はリディアの健気さとエドガーの今までとは違ったリディアへの愛の形がいい

    これが花嫁修業?とか疑問に思いながらもメイドの仕事をしたり
    他のメイドやルシンダにいじめられても、頑張るしで
    恋人に、エドガーに、甘えるという術を知らなかった故に大変そうだったけど、彼女がちゃんとエドガーに悩みとか苦しみとかそういうのを告げられるようになったのも、リディアだけじゃなくて、エドガーも成長したってことかな?

    今回のエドガーは貴族が云々とか婚約者だからどうとかじゃなくて、ただリディアのために食器洗いだってしちゃうし、彼女に無理をさせることもないって気付くし
    リディアの気持ちや意地とか全部尊重して、自分の考えや気持ちだけで動かなかったところがね
    相変わらずの策士っぷりではあったけども(脅すシーンも怖いし)

    にしてもレイブンの天然っぷりが増してきてる!
    でもリディアだけじゃなくて、ニコと接することで確実に人間らしさを得てて、ほんわかはするけど
    ここ数巻くらいからレイブンが結構好きになり始めたんだ
    きっと皆そう

  • 貴族の花嫁修業がメイドとか有り得んだろ、それ。
    というか、部屋に閉じこもった夫人の態度はあからさまにチェンジリングのようなものでは…というツッコミはなしなのね。
    それがあると、物語進みません(でもツッコむ)

    と初っ端からツッコミでしたが、この話は好きです。
    というのも、メイドをしていて嫉妬でいじめられているリディアを助けるのに、貴族の権威を振るうでもなく、婚約者として庇ってしまう訳でもなく、ただ彼女に変わって大鍋とか樽を洗い、「君といっしょなら、農夫のように日なが一日働くのも悪くないかもしれない」というエドガーに、今までのなかで一番の愛情を感じたからでした。
    本当に泣けたよ、この時は。
    彼女の気持ちも思いもプライドも意地も尊重して、自分の気持ちだけでなくいろんなものを慮ったエドガーの支えにグッと来ました。
    リディア的にはもっと嬉しい時があったかもしれないけど、私はこのシーンが一番好き!
    二人のラブラブよりももっと、絆を感じるシーンがいいなぁ。

    あと、レイヴンがニコを庇って「友達ですから」というシーン。
    ニコの詭弁と言うか行き当たりばったりの発言をそのまま受け止めているレイヴン…。そうかこの二人の交流はこうして始まったのかーと思うと、微笑ましいやらおかしいやら(笑)
    でも今やレイヴンにはニコはかけがえのない人ですからね。
    ニコにとってもそうであってほしいなぁ。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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