恋のドレスと大いなる賭け ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086010801

感想・レビュー・書評

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  • シリーズの今までのなかでいちばん面白かったかも。

    アディル嬢はあきさんの挿絵でも文章のなかでも文句なく美しく綺麗で麗しいし、
    シャーロックがクリスに拒絶されてきれてるシーンもおいしかったし、
    フォローのいれかたは相変わらずだったけど、
    ダービーで恋のドレスを着たアディルに見とれてしまうのもかえって嘘くさくなくてよかったし、

    ついにリンダが姿を現したっぽいのもこの先に期待を持てて、
    一日一冊でやめておこうと思うのに、次の巻にも手を出して睡眠不足になる日々はまだ続いちゃうかんじ。

  • うわーん、シャーリーのバカー!と思いつつ、本を閉じた。

    ちょっと、キツイ巻だったなぁー。いつも通り面白かったんだけど、内容が暗めで、苦手とするところだったので、☆3つ。心狭くてすんません。
     
    前巻がいい感じだった分、今巻がぁぁぁーーーーっ!
    次巻もこの関係を引きずっていたらどうしよう。
     
    終始二人の関係でモヤモヤされっぱなしでしたが、その分パメラとイアン先生に癒された。オアシスでした。
     
    そして、もうひとつ。
    このシリーズ、毎回ではないにしてもその巻ごとに一つ当時のイギリスの風俗に関して書かれていたりします。汽車だったり車だったり、演劇だったり。今回は競馬でした。歴史に詳しくないので、真偽のほどは分かりませんが、競馬場の風景など楽しく読ませていただきました。

  • クリスとシャーロックの関係は本当に一進一退という感じです。
    (確か)前回ちょっと進んで、今回も更に一歩踏み込んだ感じだったのに、最後にまた2、3歩後退した感じでキーッ!って感じですよ!
    せっかくクリスにも変化が表れたっていうのにシャーロックのやつは!
    何がいつでも逢える、だ、そういう問題じゃないでしょ!とだいたいそんな感じです。
    彼にも立場があって必ずしも自分の立場を優先できるわけではない、ということはわかるんですけどね。
    やっぱりクリスがちょっとかわいそう、そんな気持ちもあります。

    今回の依頼人の令嬢は、いつもとちょっと違う人。
    本当の貴族という感じの令嬢。
    誰かに恋して、というよりはそれが当たり前だから、当たり前のように好きなるという感じ。
    それが最終的に何が何でも振り向かせたいという気持ちになる、はず←
    ちゃんとわかったつもりだったけど、改めて表す言葉が浮かばない…。

  • わー!きゃー!
    シャーリーとクリスのじれじれ感がアディルを挟んで最高潮じゃないかと思いました。(言葉が足りてません)
    クリスが健気にシャーリーを信じるっていうのが、読んでて辛かった。でも、アディルが意外と嫌いな感じじゃないってのが、救いかなと思いました。むしろコネーリアの方が…もにょもにょっていう…。この巻で、シャーリーは、父、アルフレイドに嵌められてた気がします。次巻が気になる終わり方ですよ!余韻残して終わってる気がする!!

  • クリスとパメラが営む小さな仕立屋『薔薇色』に、名門オルソープ伯爵家の令嬢アディルのアフタヌーン・ドレスの注文が入る。ただひとりのパートナーの目を釘づけにするドレスに仕立ててほしいという要望に応えようとするクリスだが、アディルの相手を知ってショックを受ける。シャーロックは、彼を拒絶し、仕事も進まなくなってしまったクリスに気を揉むが、闇のドレスが再び影を忍ばせ・・・。

    ストーリー自体はいいのだけれど、この巻のシャーリーには本当にがっくりさせられました。何このヘタレ男・・・(怒)女をナメんなとパメラあたりが説教してやればいいと思う。もっと殴ったれ。クリスは現実を悪い意味で悟りすぎて可哀そうになる。もうちょっと夢見るお年頃でしょう。過去が過去だから大人びてしまってるのもあるのかな。二人ともそろそろこの恋と真剣に向き合うべきだと思うぞ。ぐだぐだ感が次で薄まることを願います。今回一番カッコよかったの、何気にイアン先生じゃないのかしら。プロポーズ、やるときはやるじゃない!

  • 《第9作》

    ●ゲスト:

    ●ドレス:

    ●内容:

    ●感想:

  • シャーロックとクリス、近くて遠い。

  • 19世紀イギリス。仕立屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』のミス・クリスティン・パレスの作るドレスは恋を叶えると評判。看板である美人売り子のパメラと共に順調に店を営んでいた。そんなクリスのもとに、公爵家嫡男シャーロック・ハクニールが妹の為にドレスを作って欲しいと注文を持ってくる。そこから二人の縁は始まるのだが……

    階級社会イギリス。貴族として全てを兼ね備えたシャーロックと、労働階級の内気なクリス。二人は友人から始まるのですが、レーベルがコバルトだけあって、恋愛の描写が丁寧です。でも階級差がありすぎます。貧乏貴族と資産家の中流階級が結婚するのはよくある話ですが、ハクニールは名も実も揃った名家。少女小説とはいえ、その辺は甘くないです。「恋のドレス」というファンタジー要素があっても、そこはご都合主義じゃなくてよい感じ。

    あきさんのイラストも好きです。

  • 何だかすごく今更ですが、「このふたりが幸せに結ばれることはないのかもしれない…」と、しみじみ思った巻でした。何だかんだ言って、シャーロックは家柄を捨ててクリスの手を取ったり、他を抑制してクリスを迎えたり、そういったことを最後まで選べないような気がする…。(2008.04.05読了)

  • 少しお話が加速し出す巻というイメージです。アディル嬢の勝負に出たところが綺麗に決まっていてとても好きです。しかしシャーロックにはイラッとします。なんか、なんて間が悪いんだー!と可哀想にも思うんですけど、でもやっぱりねえ。2人の恋はどうなっていくのでしょうか!?そしてイアンとパメラにも注目ですね。パメラは過去を気にして素直になれないという感じですよね。んん、この2人もどうなるのか、アントニーがどう絡んでくるのかとか、そこも気になります。

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著者プロフィール

あおき・ゆうこ
『ぼくのズーマー』が集英社主催2002年度ノベル大賞を受賞してデビュー。『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』シリーズがドラマ化、コミック化され人気を博す。『派遣社員あすみの家計簿』も好調!

「2021年 『コーチ! はげまし屋・立花ことりのクライアントファイル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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