窓の向こうは夏の色 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2008年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086011839
作品紹介・あらすじ
ケイトは厳格な叔母にドレスの注文を取り消され…(「ドレッシング・ルームの高い窓」)。男爵令嬢ファニーは恋人のケネスに隠し事をしていて…(「希望という名の猫」)。仕立屋『薔薇色』をめぐる短編に、書き下ろしで寄宿学校時代のシャーロックの淡い恋を描いた「窓の向こうは夏の色」、愛人のいるヘンリー・モアティエと結婚したドロシアの物語「幸福な淑女」を加えた"恋"の短編集。
感想・レビュー・書評
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外伝、短編集。
シャーリーの学生時代の淡い恋の話もあり。
ドロシアの話もあり、気になる裏話がわかる。
クリスとシャーリーから考えると、裏話になるが、本人からすると、裏も表もなく、自分の人生が本筋なんだよなとふと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どの話も良かったんですが、「幸福な淑女」のなんとも言えない後味の悪さが印象的でした。
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短編集。
「希望という名の猫」ファニー強くなって…
「幸福な淑女」ドロシアすげえ…貴族怖い。 -
シリーズ短編集二冊目、第十二巻。ケネスとファニーのお話は、ケネスの前向きな行動力がよい感じ。実は作中でお互いが向き合って努力してるカップルはこの二人だけな気がするよ。コーネリアとビアードはどうなるのか、気になるところでドロシアの痛い話になっちゃってますが、二人の最大の障害はこの人なんだろうけど、コーネリアがちゃんとドロシアを好きな事にビアードが気づかないとダメな気がする。まぁ、追々、話は進展するのでしょう。コーネリア嫌いじゃないのでいい感じにいって欲しいところです。
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あきさんの挿絵が、いつものやわらかい鉛筆線じゃなくてふつうのつけペンになっていて、いつものニュアンスがなくなっていたのがショック。
寄宿舎時代のシャーロックよりも、「希望という名の猫」で指貫に動揺するシャーロックのほうが何倍もかわいい。 -
ドレッシング・ルームの高い窓
・・・自分の息子でもおかしくない男に恋してるのかと思ってビビったあ。昔の恋を重ねてたんですね。あんず色のドレス綺麗だろうなと思いました。絶対かわいい。血のつながりがなくても仲いいことが一番だと思う。
希望という名の猫
ファニーの隠し事云々はびっくりしました。私ならすぐケネスに話しちゃうなあ。反対されたら諦めてしまうかもしれない。でも頼るばかりではなく自分の力で、と少しでも強くあろうとする彼女の意志には感心しました。婚約おめでとうー!
窓の向こうは夏の色
一番謎な話でした。シャーリーの初恋相手がいまいち分からないというまさかの・・・グラスってことなの?妹さんは関係ないの??私の読解力が足りなすぎるのだろうか(汗)っていうか、皆若いねー。
幸福な淑女
最初ドロシアが嫌な人だなあと思っていたのですが、過去を知って少しは許せる気がします。ヘンリー超ムカつく奴に見える・・・。コーネリアは本当に優しいんだなと思う。私ならいくら母親でも反発してしまう。ビアードのことを気にかけているようなので、いつか二人が素直になって前を向けるといいなと思います。アップルちゃんはそういう意味で鋭い。 -
書き下ろしを含む短編4作「ドレッシング・ルームの高い窓」「希望という名の猫」「窓の向こうは夏の色」「幸福な淑女」を収録。
「幸福な淑女」は本編では端役の、とある淑女が主人公です。コバルトでこれをやるかという話なんですが、非常に印象的で考えさせられる作品でした。 -
短編集。「希望という名の猫」が好きでした。ゲストカップルはケネスとファニーが一番好きv
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番外編的な話を集めた短編集。『幸福な淑女』が、ちょっと海外ロマンス小説のようなテイストで面白…(いや、『面白い』というのは適切ではないのですが)興味深かったです。少年のシャーリーは……う〜ん、男って奴ぁ…(笑)(2008.10.03読了)