マリア様がみてる 32 卒業前小景 (コバルト文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086012140

作品紹介・あらすじ

卒業式を翌日に控えたリリアン女学園高等部。薔薇の館の一階の物置部屋では、紅薔薇さまの祥子と黄薔薇さまの令の忘れ物捜索が行われていた。祥子の置いていった"あるもの"をみつけた祐巳は、急用を思い出したようにそのまま薔薇の館を出ていくが…!?三年生とのお別れはいよいよ明日。複雑な想いを抱く、祥子と祐巳、由乃、新聞部の三奈子、写真部の蔦子、桂たちの一日を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 「マリみて」第32巻。

    卒業式前日のセンチメンタルな雰囲気が、"山百合会"面々を中心に様々な視点から描かれている。

    祥子、令ら3年生組の卒業が迫る。このシリーズも終盤に近付いてきていると思うと、読んでいる私もちょっぴりセンチメンタル。彼女らはどのような卒業式を迎えるのか。楽しみであるが、やはり寂しくもあり。。。


  • シリーズ34

    卒業前のそれぞれの小景を
    いくつも集めた短編集


    個人的には新聞部美奈子さんの回と、
    美術部の二人のお話が好き。

    そしてもちろん祥子アンド祐巳のお話も(^^)

  • ライトノベル

  • 卒業式を翌日に控えたリリアン女学園高等部。薔薇の館の一階の物置部屋では、紅薔薇さまの祥子と黄薔薇さまの令の忘れ物捜索が行われていた。祥子の置いていった"あるもの"をみつけた祐巳は、急用を思い出したようにそのまま薔薇の館を出て行くが・・・!?三年生とのお別れはいよいよ明日。複雑な想いを抱く、祐巳と祥子、由乃、新聞部の三奈子、写真部の蔦子、桂たちの一日を描く!

  • 卒業式前日の様々なエピソード集

    伏線とかちょこちょこ回収
    並びに去年を踏襲したりしなかったり、変化も面白い

  • 第32巻。卒業前のリリアン。

    なんだろなぁ。こんな文体だったかな?ちょっと作者目線混じってきた?

    白薔薇姉妹が相変わらず癒しですな。

  • 先月読んだ。
    やっと図書館にて確保。

    とにかく言いたいのは「藻音(あやね)」ってすごい名前だな・・・。
    「桂」さんが下の名前なのも遅くなったがこの巻で気づいた。

    やっと来巻で祥子さまご卒業の前のワンクッション。

    しかし百合百合しすぎだったよね。

    軽くひいたというか、そんなのマリみてに求めていない読者としては退屈だった。

    瞳子と乃梨子の友情が好き。

    紅薔薇姉妹で瞳子がないがしろにされていて哀れ、なんて意見もあったけれど、確かに瞳子の存在は忘れていた。

    だがしかし、卒業式前日なら仕方ないのかな、と思ってしまう私だった。

  • 互いに互いを探しに行ったり騒がしい二人・・・
    卒業、かぁ。
    去年高校を卒業したはずなのに、年月が流れるのは早すぎて、
    もう卒業のことなんて全く覚えていません。

    祐巳たちは卒業式前に素敵な思い出が作れたのかしら?

  • 卒業前日のリリアン女学園を描いた短編集。
    卒業前日ということで、姉妹間の良い話が多かった。

    三奈子さまは薔薇さまたちとの歓談を。
    蔦子さんは先輩たちにしてやられ、写真をとられ。
    美術部に所属する藻音(あやね)はお姉さまとのデッサンを。
    白薔薇のつぼみである乃梨子は姉である志摩子さんに包まれ。
    黄薔薇のつぼみである由乃は忘れ物に気づき。
    赤薔薇のつぼみの妹である瞳子は乃梨子とお姉さまの効用について。
    そして赤薔薇のつぼみである祐巳はお姉さまである祥子と卒業式前に儀式を。

    卒業式という特別な日を迎える前日に、描かれる一日はとても魅力的で、きっとマリア様も微笑んでみてるんだろう。

  • 今数えてみたら、マリみてシリーズの34冊目。…そんなに出てたのかー

    サブタイトルの通り卒業式前日の話。
    章ごとにキャラクタの視点が変わるのだが、それぞれの登場人物がそれぞれのやり方で卒業直前の精算をしていくような短編集な感じ。
    とはいってもそれぞれが完全に独立してるわけではなく、同じ「卒業式前日」とう時間のなかでの出来事なので、他のキャラクタの展開と少しオーバーラップする箇所がいくつかあったり。

    あと読者としては祐巳の成長っぷりは長々と続いた妹を決める話から祐巳の成長を見て取れたのだが、登場人物からの視点からも祐巳の成長ぷりが語られたりして時間の積み重ねというものが改めて実感できるね。

    次回はついに卒業式になるのかな?
    大きな一区切りは目前となった訳なのだけれど、マリ見てとしてはどこまで続くのかなぁ…話としては祥子達が卒業したら終わりでよさそうなんだけれどね。あと卒業後の後日談が1,2冊短編集で出るくらいでね。

    どんでん返しのような大きな展開は今後ないかとは思うが今後の展開が気になるところ。

  •  別れを明日に控えた姉妹それぞれの、自分たちだけの別れの儀式。形じゃなくて、気持ちに決着をつけるために。 その中で名も知らないけど新たな姉妹が生まれているところは感動でした。 久しぶりの桂さんもテニス部でしっかり居場所を築いてたんだなと。 新聞部も、活動内容のせいか男らしくてすてきな人たちが集まってます。 さて、卒業式は泣かないと決めたもののどうなることでしょうか。 そして次はとうとう最終巻。 終わるのがもったいなくて読めません…

  • 順序が逆になってしまったけど、リトルホラーズの後に読みました。
    そして小作品集としてはこっちの方が好きかも。

    今までリリアン女学園のみんなを見守ってきたものとしては、集大成ともいえる作りで、ひとつひとつのエピソードが胸に沁みました。
    祐巳と祥子の出会いから始まった「マリア様が見てる」が二年弱の歳月を経て、ついに祥子さまの卒業です。
    感無量でした。
    卒業の日そのものの「ハローグッバイ」よりも、こっちの方が好きです。

  • 今回は今までで1番「日常」のお話だったかも。
    逆に紅薔薇姉妹・黄薔薇姉妹には今までで1番大きい出来事ともいえる
    「卒業」前日の1日を切り取ったお話なので。
    主役たちに何ですが、白薔薇姉妹のシーンが良かったですね。
    志摩子さんが瞳子ちゃんを心配する乃梨子ちゃんにかける言葉が最高です。
    というか、その後の乃梨子ちゃんの
    「一緒にくっついているだけが、スキンシップじゃないんですね」
    が素晴らしい。
    信頼、てこういうことですね。
    うん、私は白薔薇姉妹が1番好きかも。

    逆にやや苦手なのが黄薔薇かも…令ちゃんは淡白(ただしシスコン)で、
    由乃ちゃんは自己完結(ただしシスコン)の気があるので、
    ネタ提供がいつも由乃ちゃんな気が…
    てか妹がコレなので令ちゃんが暴れられないだけかもだが。
    江利子さまがいたほうがバランスの良かった2人かもしれない。

    そして、蓉子さまの言葉が1番似合うのは、やはり紅薔薇。
    妹は姉の支えになり、姉は妹を包み込む。
    まさに祐巳と祥子さま。
    最終巻前でここまでラヴラヴだと、次巻「ハロー グッバイ」
    ではどうなんでしょうね(笑)。

  • 祐巳・祥子編終了ー

  • とうとう祥子の卒業式前日になってしまいました。
    祥子が卒業した後も「マリみて」は続きそうでちょっと安心しました。

    バライティギフトほどではないけど短編。つながりのある短編。

  • 1年ぶりに読みましたけど、おもしろかったです。

  • あー蔦子かわいいよ蔦子。桂さんがかつてなくクローズアップされている気がするww

    祥子さまも令さまも卒業ですか……あっという間だなー。

  • そこまでしんみりせんでも…。卒業するってそんなもんなのかね??
    最後が涙涙だけど、よく考えたら、確か祥子様ってリリアンの大学に行くんじゃ……。

  • 結構前からカウントダウンは始まっていたのですが、やっぱりいよいよ…となると寂しいですね。シリーズとしてかなり話が多方面に広がってしまいましたが、ラストの紅薔薇姉妹のやり取りに、やはりこのふたりだよなと、ぐっときました。(2008.11.15読了)

  • 次は卒業式! と思ったのに、こうきたか! 小話。
    じらされた感があります(笑)

    それぞれの視点と、それぞれの想い。
    卒業するからこその、何ともいえない思いがあります。
    送る側、送られる側。
    色々あったな〜と、自分の記憶も元に笑ってみたり。
    …ですが、ここまで特殊(?)な環境でもなかったので
    こういうものなの? と思うものもあったり。

    もうすぐ卒業です。

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