屋上ボーイズ (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 134
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086012324

作品紹介・あらすじ

高校2年の相原和也。両親との仲は最悪だし、自分を取巻く全てがうっとうしい。唯一、小林親和だけが特別だった。飄々とした食えないやつだけど、親和の存在は、和也の心の拠りどころだ。しかし、親和が過去に秘密を抱えていることに気づいてしまう。それにはあの高崎啓吾が関わっているようで…。意味ありげな二人の様子に、和也は-!?少年たちを鮮やかに描いた、2008年ロマン大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 半年くらい前に読んだけどとても面白かった。感情移入した。

  • 阿部さんの文章が好きなのである。そんなに大きな出来事がおこるわけじゃないし、家族やいじめのテーマも他でも読んだことがあるような内容なんだけれど、それでもじんわりくる。押しつけじゃなく読者の心を動かす力があると思う。

  • 私この人、好きです。
    男の子しか出てきませんが、BLではない、のか…?その手の人から見ればBLかもしれません←
    私、BLは性描写なしの漫画なら目についたら読んでやっても良いけど片方女々しけりゃこれは少女漫画でおk的な感じで苦手なんですが(えっ)、関係が爽やかですんなり読めました。
    話はちょっと重いんですが読みやすいです。最近のラノベにはない感じ。もしかしたら、コバルト(の前身)から一般文芸に移った唯川さんみたいになるんじゃないかと考えてるんですが…深読みしすぎですかね?

  • 後半はもう、感情移入しすぎて息するのが辛いくらい。
    読んだ時の自分がちょうど、主人公みたいな考えでいたから、なんでこんなにも気持ちを分かってくれるんだろうと不思議でした。作者のあとがきにまで共感してしまったときは、涙で……。

  • やるせない、ひとりじゃ何もできなくて、そんな自分にイラついて…
    主人公の環境が自分と似ていて感情移入してしまった。

  • 2008年ロマン大賞入選作『いつまでも』改題。
    日常系のもの、ロマンでも受賞させてるのかー!と驚き。
    ノベルで日常系を書いてて、これでいいのか?と思っていたところだったので、タイムリーでした。
    いつも必要なときに必要なものが読めるのは、神様の粋な計らいか、ありがたいことです!
    確かに、すーっと読ませる筆力はある。
    登場人物もたくさん出ているのに、きちんと描けていて、どの人も印象に残るし。
    ただし、題材の選び方が、暗いのが難点。
    説教臭かったりするところは、しんどいし。
    読後感が爽やかなものではないのです。
    「自らを語るという域を出ていない」という選評を気にされてか、以後の作品はわりと好きです。歴史好きなようで、趣味も合いますしね!

  • 地元の友達が通っている高校の卒業生の方が書いたらしい、と友達に貸してもらった。
    あとがきにその高校生活のことにも触れられていて、なんだか嬉しかった。

    主人公と親和、友和が大好きになった!

  • 絵:カズアキ
    ちょっと話しが重い(?)けど面白いッb

  • 主人公の和也を取り巻く思春期にとっては深刻な・・?家庭事情。まぁ、ここらへんはわかるようなわからないような、ちょっと私には感情移入しにくかったかなぁ・・。
    一方和也の親友・親和の方にも誰にもいえなかった秘密、悩み、家庭の事情というのがあって、それを和也は知ってしまいほっとけなくなる。
    敵キャラ?で、一番厄介な人物として高崎啓吾というやつが出てくるけど、こいつも家庭事情は複雑そうで、悪になりきれないっていうか、なんかぐれてる。

    読みやすかったし、面白かったんだけど、いろんな複線をまきっぱなしでほっとかれた感じで、もやもや感を残されたまま終わられてしまった感じがある。
    実際は父親の浮気をしていたのか?お祖父ちゃんの入院話は?泣くほど兄の離婚を止めようとする叔母の心境は?啓吾と弟は(皆問題を解決していってるのに、啓吾だけ前に進めてない感じ)?啓吾にとっての親和って・・・?自殺しちゃった女の子のことを考えるのは今までもだけど、これからも・・・それを親和は入院中で今自己完結できるのか?親和の退院後の謎の休み・・・

    物語的にはちょっとよくわからなかったところはあるけど、いじめに対する作者の考えはよくわかったし、親和の言葉は一番心に残ったところでもある。

    なんだかんだで、一番面白かったのはあとがきの作者の高校時代のおはなしだったりする。

  • イラストがカズアキさんだったという理由で購入。
    久し振りにコバルト文庫買いました(・∀・)
    青春というか、明るいイメージで買ったんですが、
    中身はなかなかです・・・!!
    話に入りやすくて一気に読めました!!
    男の子が頑張ってますヾ(o゚ω゚o)ノ゙
    親和くんがすきです^^

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。

「2022年 『読んで旅する鎌倉時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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