- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086012447
作品紹介・あらすじ
紅薔薇さまである祥子と黄薔薇さまである令も、ついに卒業する。卒業生の胸に花をつける係としてお姉さまのいる三年松組を訪れた祐巳は、祥子からあるものを渡されて…!?一方、菊組の令に花をつけるのは、由乃ではなく田沼ちさとで!?元薔薇さまの聖・蓉子・江利子もリリアン女学園に集合し、それぞれの思いを胸に、今、別れのときを迎える。「さようなら、お姉さま」。
感想・レビュー・書評
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あーアタシ何年間このシリーズを読んできたんだろう。
とうとう涙涙の祐巳・祥子編の最終巻、でございますですよー。
遠くから眺めていた憧れの上級生から「妹(プティ・スール)に」と乞われてあたふたしていた祐巳。
彼女がラストで「紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)」と呼ばれて振り返るトコロが泣かせますね~。
立派になったもんだ、おーいおい(号泣)
滑り込みセーフで黄薔薇も姉妹になったし、やや詰め込み過ぎのきらいもあるけど、まずまずの大円団ではないでしょーか。
美しきお姉さま方のお姿がリリアン女子学園から消えてしまうのは悲しいけれど、祐巳・由乃・志摩子の3人を中心に、新しい物語を紡ぎあげてゆくのでしょうね。
(あれ?もともと初めて雑誌で発表されたのって、祥子さま卒業後の話じゃなかったっけ?)
私もおととし去年と某本部役員をこなしていたのですが、そのシステムが薔薇姉妹制度に似ていたんですよね。
だから過酷な責務を前に心がひるみそうになっても、わが身を薔薇様になぞらえて(ひー、なんと不遜なことを!!)「薔薇様ならこんな仕事、微笑みながらこなしたろう!」と自らを奮い立たせたりもしてました。
あのつらかった日々も、マリみてのおかげで少し楽しく過ごせたかも。
その意味も込めて、このシリーズにありがとうと伝えたい。
時には中だるみした時もあったけれど、きちんとラストまで書ききった作者さまにもお疲れさまでしたと言いたいですね!
それではしばらくの間は祥子さまご卒業の余韻に浸りましょうか・・・。
祐巳・瞳子の紅薔薇姉妹、由乃・菜々の黄薔薇姉妹、志摩子・乃梨子の白薔薇姉妹が新しい物語を語り始めるまで、しばしの間、
ごきげんよう
ですわね、みなさま?ww詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「マリみて」第33巻。
遂に迎える祥子、令ら3年生の卒業式。
「センチメンタルな気分は全部、前日(前巻)までに出し切った。だから、今日この卒業式に悲しい涙はいらない。」そんな気持ちが伝わってくる、ドラマチックではない"日常の延長にある卒業式"が描かれている。読み手としてはドラマチックな方が良いと思ってしまうが、これまで姉妹(スール)として仲間として成長を重ねてきた彼女らが辿り着いた先の卒業式と思えば、あるべき情景だったのだろう。
これにて祐巳・祥子編は終わりとのこと。祐巳、由乃、志摩子が"薔薇さま"となる日常を、あと少し「マリみて」の世界を、楽しませてもらおうかな。 -
シリーズ36
一応ここで完結、とら後書きには書いてあるけれど
その後短編集が出ていたような気も…
祥子さまと令さまの卒業式。
笑いありおとぼけあり、センチメンタルありで
色々な謎解きもあって、ファンにはたまらない一冊 -
ライトノベル
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どう考えても30代男性の読むシリーズではないので(汗)レビューは避けてきましたが、シリーズ完結?記念と言うことで。
第1巻の発売が10年前、僕が読み始めたのは最新刊が修学旅行だった頃ですからそれでも5年前。全34巻、よくも長く続いたものです。作品世界上はわずか1年半。この間に現実は作品を飛び越えて、携帯電話が爆発的に普及し、中央線にはリリアン車両どころか本物の女性専用車が登場してしまいました。世の中変われば変わるものです。
初めて読んだ時には、それこそ1ページ目で顔から火が出るような感覚を味わいましたが、緻密な世界観設定にぐいぐいと魅きこまれてしまいました。地の文の視点を時折切り替える、という手法も実に巧妙。これらの"仕掛け"が、キャラクターを生き生きと動かし、超お嬢様学園という非現実的な世界と読者との距離感をぐっと縮めたものと思います。
各巻それぞれに起承転結のつけ方が上手く、特に「パラソルをさして」までは傑作揃いだと思います。以降は続き物のような形態になり1冊毎のカラーは薄まってしまった感がありますが、最終盤の盛り上げ方はやはりさすが。全部読み終えた今、爽やかな読後感と共に、終わってしまったなあと寂寥感に浸っています。
コバルトである以上当然万人受けはしませんが、個人的には青春群像劇の傑作と位置づけたいと思います。
お気に入りの巻は「いばらの森」、エピソードは「ファースト デート トライアングル」、派閥は白で。 -
紅薔薇さまである祥子と黄薔薇さまである令も、ついに卒業する。卒業生の胸に花をつける係としてお姉さまのいる三年松組を訪れた祐巳は、祥子からあるものを渡されて・・・!?一方、菊組の令に花をつけるのは、由乃ではなく田沼ちさとで!?元薔薇さまの聖、蓉子、江利子もリリアン女学園に集合し、それぞれの思いを胸に、今、別れのときを迎える。「さようなら、お姉さま」
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アニメ化されているところまでアニメでみて、それ以降は本で読んだ。「キラキラまわる」のあとがきに「『マリア様がみてる』はファンタジー」とあったが、まさにそうだと思う。「マリみて」は、なんとも魅力的な別乾坤を描き出している。
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祥子さんと令さんの卒業式
期待通りのいいお話しでした
元三薔薇様方も集合して大団円
由乃さんも最後の最後まで伝統(?)を壊すあたりが由乃さんらしい
らしさといえば他の方々も最後までらしくていいね
惜しむらくは3年生の祐巳さん達が今後描かれるのかどうか・・・ -
第33巻。お姉様卒業。
感想は、『引っ張ったわりに、あっさりすぎはしないか!?』なんですが。
送辞とか答辞とか、もっと盛り上げていいのになぁ。
全体的に急いで今までの話を締めくくった感があったかも。由乃の妹とかもかさ。
あと瞳子ちゃん妹になるまで時間かけといて、放置?
今まで進まないと思ってたとこを巻いて、この最後のイベントをしっかり盛り上げてくれたらもっとよかったなぁ。
でも、ちゃんと締めてくれたのはよかったです。お疲れ様でした!