そして花嫁は恋を知る 緑の森を拓く姫 (そして花嫁は恋を知るシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086012904

作品紹介・あらすじ

姉をさしおいて結婚が決まったプラーナ帝国の皇女エリスセレナ。嫁ぎ先は古い価値観に縛られたヴァルス帝国。政略結婚は覚悟していたものの、なぜ姉ではなく自分なのか-。複雑な思いを抱きながら輿入れする道中で、エリスセレナは金髪の聖騎士イシュトファルと出会う。彼は、婚約者であるゲオルグ公の異母弟だった。そしてゲオルグ公にはすでに愛人がいて、しかも妊娠していると知り…。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ4

    皇女エリスセレナと、信心深い聖騎士イシュトファルの

  • エリスセレナは、政略結婚で嫁ぐ道中、結婚相手の公に愛人がおり、妊娠していることを知らされる。教えてくれたのは公の異母弟の聖騎士で……。


    こうあらすじを書くとすごい感じなのですが、いいお話でした。エリスセレナがすてきで、イシュトファルがかっこいい!
    ラストのラストまでもうこのふたりはダメなのではないか、嫁入り不成立!?とどきどきしていたのですが、最後でやられました。あのときのイシュトファルには、今思い出しても胸熱です。
    このふたりの物語がもっと読みたかった!政務をこなすエリスセレナが良すぎます!

  • 今まででこのカップルが一番好きです。
    純朴青年がツボ。(笑)

  • シリーズ4作目。3作目を0とすると、
    ・4作目:300年後
    ・1作目:500年後
    ・2作目:1000年後
    ということで、時代としては、3作目と1作目の間の時代のお話のようです。
    (全部出たら、順番に読むとブラーナ帝国の衰退の様子が分かりそうですが・・)

    ニンジンのような髪がコンプレックスのプラーナ帝国の皇女エリスセレナが、同じ国なのに聖王庁から任命されたヴァルス皇帝とゲオルグ公という二重の政権を持つヴァルス帝国に輿入れします。

    やっぱり、政略結婚ではありますが、聡明なエリスセレナは、納得して向かいます。その途中寄り道で寄った教会堂で聖騎士イシュトファルと出会いますが、彼は婚約者の義弟という設定。
    最初は、これで、どうやってラブな方向に行くんだろうと思いました。
    不倫じゃ困るし~。

    イシュトファルの容姿は、金髪で私の好みとはちょい違ってましたけど、結構かっこいいです。
    かなーり真面目で、エリスセレナではないけど、そこまでする?ってくらい厳しい戒律を守ってる人なので、最初はちょっと物足りない感がありましたけど、エリスセレナに触れるとドキドキしていたり、危機的状況になると、騎士に早変わりして、しかも結構強いってところ、なかなか好印象でした。

    ゲオルグ公が亡くなったことで、王位継承権の問題が出てきて、ドロドロしてきますが、最後には、エリスセレナが女公となり、還俗したイシュトファルを夫とすることで解決。こんな展開は、ちょっと予想してませんでした。

    二人の気持ちを知ってか知らずか、皇帝がエリスセレナにイシュトファルを夫とすることが、継承権を認めると条件を出しますが、確かにエリスセレナがゲオルグ公となれば、イシュトファルの身分は問われないし、子供ができれば、現在の皇帝の血が次に続きますもんね。
    皇帝、すごいです。

    ずっと還俗を拒んでいたイシュトファルが、神に仕えるよりも、老父や義兄の子供の面倒をみたい、またその気持ちよりもエリスセレナを守りたいと言ったときは、やっと言ったかぁって気持ちになりましたけど、戒律を破るってことは、大変なことなんですよね、きっと。
    無神論者の私には分かりづらいですが・・・。

    最後はイシュトファルが還俗の課程を経て戻って来たところで終わりですが、今回のお話は、全体的に二人が惹かれ合っていく課程が丁寧にかかれていて、激しい恋ではないですが、こんな恋もいいなって思いました。

  • 今までで一番好きなカップル。姫と騎士という設定からツボです。

  • シリーズ4作目

  • 嫁恋シリーズ4
    緑の森を統べる姫の前編。本屋を3か所まわってゲット。見つからんかったらどうしようとか思ったけど、あってよかった…。

  • このシリーズの中で一番好きな巻です。
    エリスセレナとイシュトファルのキャラがいいです。

  • 4巻まで既読<1〜5>1・2巻と比べると微妙かなあ。それでも面白かった

  • 婚約者が急死!?
    政略結婚をするために遠路はるばるやってきた主人公は
    一体どうなるの?どうするの?と、ぐいぐい引き込まれていきます。

    終始、陰謀に満ちていて、少々どろどろしてる、かも。
    そんな中で二人の仲はどうなっていくが読みがいがあります。

    主人公は「赤毛のアン」のごとく、
    その髪を「ニンジン」と表現されて辟易しているようですが、
    その「ニンジンのような色」は
    他にこうしたたとえもあるんだ!とびっくりしたりもしました。

    真顔でその気どころか自覚もなく(!)
    口説き文句ととられかねないことを言うヒーロー。
    いざという時は騎士として主人公を守るヒーロー。
    かと思ったら、修道騎士として戒律を守るべく、
    主人公との接近に慌てるヒーロー。
    一人の中に何人も混在しているような
    (いくつもの人格とでもいうのか)
    ヒーローがとても良い。

    女帝の息女というだけあって聡明な主人公も、カッコイイ。

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著者プロフィール

埼玉県出身、佐賀県在住。「平安あや解き草紙」「なりゆき斎王の入内」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズを執筆。その他の作品に『西陣あんてぃく着物取引帖』『お師匠さまは、天神様』『後宮の薬師』『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿』などがある。

「2023年 『華は天命を診る 莉国後宮女医伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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