伯爵と妖精 永久の想いを旋律にのせて (コバルト文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086014328

作品紹介・あらすじ

甘い新婚生活を送る妖精博士のリディアと妖精国伯爵のエドガーだったが、不気味な猛獣・ナックラヴィーがリディアを狙ってきて!?不吉な予言が影を落とすなか、リディアとエドガーたちはコーンウォールに向かう。ナックラヴィーを操るテランという男の正体は?その背後に見え隠れするアーミンの目論見とは?リディアを救うため、二人の愛を守るため、エドガーはある決心をするのだが…。

感想・レビュー・書評

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  • 毎回別れの危機か熱愛かの回があるなあ
    しかし忙しい
    運命に逆らってる感じはいいなー
    でも刹那的な二人を見るのは辛いなあ
    てか フ ラ ン シ ス !!

  • ロンドンの街を襲う人食いのアンシーリーコート・ナックラヴィーを食い止める為コーンウォールへ向かう伯爵夫妻。ナックラヴィーを操るテランという男とプリンスの組織、何者かの指示によって動くアーミン、そして「子供を産めないかもしれない」ということを告げられず、すれ違うエドガーとリディア。
    プリンスの記憶を抱えたエドガーは「何があっても生きる」とリディアと約束し、ある決断をするのだが――

    物語がいよいよ動きだしてきた感じです。二人のすれ違いや誤解がたまらなく切なかったよ。。。絶対生きて戻ってくるんだぞ!絶対エドガーのままで戻ってくるんだよエドガー(´;ω;`) 私ハッピーエンドじゃないと認めないからな! ちょーシリーズみたいに次世代に引き継ぎとかダレるのでやめてくれよ!
    そして最後の最後に騙された……というか予想もしてなかったのだよ……やられたー!と感じました。とりあえず最新刊までさくさく読もうと思います。

  • すれ違う2人。

    誤解も解けたと思ったところで離れ離れ。

    エドガーはどうなるのか。気になります。

  • 【伯爵と妖精23作目】
    えぇー!?
    そこでまさかのフランシス?
    ちょっと怪しいなとは思ってたけど...
    まさかな展開になるのかな?
    次作が楽しみ!!!

  • エドガーもリディアもどんどん人間離れしてくなぁ。話がゴチャゴチャで混乱してきたwいいところで続きますなぁ!

  • アーミンが、エドガーやユリシスを裏切ってまで従っていた主人はあの人だったのかー!
    そう判れば、あの時のあんなことやこんなことに、妙に納得できる。
    これは、全部読み終えたら、また最初から読んでみたくなるなぁ……
    今は、謎が多いまま、その答えを知りたいがために読み急いでしまっている自覚がある。

    そして続きが気になるこんなところで終わるなんて!
    谷さん、上手すぎる~~!(悶絶)

    ケルピーはますますカッコ良くなってきた。
    彼にとってはリディアが最優先だから、行動もシンプルでストレーで、わたしにとってはそこが魅力に映る。

  • シリーズ第22巻。ナックラヴィーのエピソードが哀しい。この後の展開も切なくなりそうで早くハッピーエンドが読みたい!

  • 今回はまた切なくて苦しいお話だったな
    エドガーとリディアも、ナックラヴィーの弟も

    リディアの悩みは一人の女性としては辛いことかもしれない
    でも前の話で、全てを与えきれなくてもエドガーの側に居るのが何よりだって気付いたくせに、どうしてすぐ相談しなかったのか・・・
    まぁこの時代、いろいろとはしたないやら階級相応じゃないやらいろいろと堅苦しいしね、世継ぎ問題って重いだろうから仕方ないのかもだけどさ・・・
    一方エドガーもエドガーでリディアを一緒に地獄へは連れていけないとかまた葛藤してるし まぁでもこっちは思い切るには難しいか
    もうとにかく二人の誤解、すれ違いが切ない
    想い合ってるだけじゃ足りないんだよね

    ナックラヴィー兄弟のお母さんはお母さんでまたすごく強い人だよね
    ナックラヴィーの子を宿しても、人間の血が流れ、魂を持っているかもしれないと思って 憎くても愛してもいたんだろうな

    今回はまたアーミンがいろいろと裏で動いていて、正直イライラする
    エドガーのためにと思いながら、正直どこまでエドガーのためになるのか分かってない感じ 分からないなら余計なことするなって感じ
    スパイ活動してみたりして・・・利用してるようでされてる感満載
    エドリディに迷惑かけ過ぎもいいとこだ
    ケルピーが言うように、相手の安全と幸せを思った時、すべきことは重ならないことがあるから仕方のないことなのかもしれないけど
    それにしてもなんというか・・・

    今回はまた気になるところで終わってるけど、アーミンが今使えてるのはフランシスなの??
    彼が人間じゃないっていうのは思い出したけど、その辺りがまだ曖昧
    それとエドガーがプリンスになることの利点ってこちら(青騎士/エドリディ)側には何かあるんかなぁ

  • 許嫁の婚約者である限り、エドガーとの間に子供は生まれない。
    そう知ったリディアがエドガーの側にしていいのか迷い、それを感じ取ったエドガーが揺れる、という展開。

    気持ち分からないでもないけど、相談すればこんなにもすれ違わないのにーっと、私も毎度やきもき。
    まあ、一気読みしているから、余計に同じパターンだと思ってしまうのでしょうが。これが3か月おきとかなら、そうも感じないのでしょうけど。

    でもこのナックラヴィーの母子の話は、結構印象に残っている話でした。
    想像を絶する世界ではありますが、ローズがどういう女性だったのか、この強さを見ると知りたく思います。

    にしても最後の展開「えっ、ここでっ!?」と思ったのですが、ここから先は結構つらい展開ですよねー…。

  • ナックラヴィーがかわいそうで、電車でもらい泣きしそうになった。
    久しぶりに、頭の中だけタイムトリップ?できる作品で、本から目を開ける現実世界にちょっと戸惑ったほど。
    色んな伏線がどんどん絡んでいって、主人公はリディアなんだけれども、他のキャラたちにも充分感情移入できる。
    個人的には、アーミンとケルピーが仲良くなってくれると微笑ましいと思うのだけれど。
    作者さんの性格からして、きっとみんな幸せになれるエンディングが用意されているとは思う。ただ、そこまでの道筋がほとんど読めないので、これから先も楽しみ。

  • こんなふうに愛し合えるなら、いうことはないのですけど…。

    エドガーもリディアもやっと本当の夫婦になり始めたのでしょうね。苦しみがあろうとも迷いなく愛せるなら幸せです。

    ハッピーエンドになって欲しいな。

    結婚したあとの方が悩みは深いものでしょうから、少女小説でそこをしっかり書くとはやるじゃないですか。まあ、お金やほかの異性の影など、現実的な諍いの種はこの二人にはないので、深刻になるわけないじゃんと言えばそれまでだけど。

    それ言っちゃおしまいですからね。乙女は夢を見るのが仕事だし。そうじゃない部分を求めるならコバルトじゃなく他へ行けばいいので。

    やっぱ『少女小説万歳』と言いたくなっちゃうんです。

  • 「リディア、ずっと僕は、きみと離れなければならないことがあるかもしれないと覚悟してきた。地獄へは連れていけない、そこまできみを縛れないと思った。けれど、僕は貪欲な男だ。この呪われた人生に縛りつけて、地獄へ連れていくのかもしれない。それでももう、手放せないんだ」


    内容紹介です。

    甘い新婚生活を送る妖精博士のリディアと妖精国伯爵のエドガーだったが、不気味な猛獣・ナックラヴィーがリディアを狙ってきて!?
    不吉な予言が影を落とすなか、リディアとエドガーたちはコーンウォールに向かう。ナックラヴィーを操るテランという男の正体は?その背後に見え隠れするアーミンの目論見とは?
    リディアを救うため、二人の愛を守るため、エドガーはある決心をするのだが!?

    最近、高星さんの描くリディアが大人っぽくなってきているように思います。
    いやー、彼女もがっつり成長しますよね。
    お互いがお互いを思い合うが故にすれ違い、なのに結局はお互いが大切だから失えない。
    傷つく、というよりも傷つけてしまうけれど、それでも手を伸ばさずにはいられない。

    最初の方のラブラブカポーっぷりはちょっとありませんが…だってストーリィがシリアス過ぎる。
    ついでに最近あまりに単調過ぎて飽きかけてたんですが、ようやく動き出すようです。
    先が読めますが、そしてこの巻ラストに「やっぱりか!」って思っちゃいましたけど、許す!
    リディアが可愛いから許す!

    どっちかっていうと、エドガーに覚悟が足りなかったんですよね。
    というか、上の台詞からすると、覚悟するところ間違ってますよね。
    離れる覚悟じゃないだろ!とか突っ込みましたけど、ようやく正しく腹を括ってくれたようなので。
    とか云いながら、二人、離れ離れですが。


    早いところいろんな問題が解決して、初期の頃のような見てるこっちがむず痒くなるような甘甘っぷりを発揮してほしいものです。

  • シリーズ…ええと、もう何冊目かわからなくなってきましたが、とにかく新刊です!今回は久しぶりに出てきたキャラがいて、また色々大変そうな感じに。

  • 久々にアーミンが出てくれて嬉しい。ケルピーとの今後が気になります。

  • 現実逃避用。甘いセリフはいつも通り。すれ違いが、ドキドキします。気になるラストなので、次の巻は早めに出してもしいところ。早く二人が再開しますように。

  • “「そうね」
    ロタに同意し、リディアは少年に手を差し出した。そんなリディアに、彼は首を横に振る。
    (でも、仕事がおわらないと帰れない)
    「仕事?」
    (女の人をたべるんだ)
    わけがわからなくて、ロタやポールと顔を見合わせたが。
    (きみどりの目の、さび色の髪の)
    ぞくりとした。
    視線をあげた少年の、長い前髪がゆれ、その隙間から瞳が覗く。
    あきらかに人間ではなかった。額の真ん中に、大きな一つ目があったのだ。
    (ねえ、カイブツって何?ぼくがカイブツ?)
    異形の瞳でリディアを見つめる少年の、皮膚がどろりと溶け出した。むき出しの肉や血管があらわになった手で、彼はリディアが差し出した手をつかもうとのばす。
    「リディア、そいつに手を触れるな!」”

    レイヴンの素直な台詞が面白い。
    エドガーの決めた決断が次からの展開にどのような影響をもたらすのやら。
    というか最後、何でフランシスがいたのだろう?

    “「まあ、そうなんですか。フランシスさんは物知りですね」
    ケリーにほめられて、フランシスは胸を張る。
    「男は頭がよくないとね。腕力が自慢なんてのはもう時代遅れさ。なあレイブン、そう思うだろう?」
    ちらりとレイヴンを見るフランシスは、武術に秀でたレイヴンをやり込めてみたかったのかもしれない。
    「でしたらフランシスさん、頭を使ったことがないのはどうしてですか?」
    皮肉や嫌味を言えないレイヴンだけに、純粋な気持ちで述べられた疑問は、かなりの破壊力があった。
    フランシスはすごすごと降参して口をつぐんだ。
    ケリーがそっとついたため息は、フランシスも頼りにならないと落胆したからだろうか。”

  • 滂沱でした。たまらない!
    いつになったら平穏が訪れるのか気が気でなりません。
    合間合間に挟まれるらぶらぶで和むけど、
    殺伐とした場面との落差が激しすぎる。

  • フランシスーっ!?
    いや、まあ、ただアホな脇役だとは思っていなかったけどさ……。ちょっと、久々の本編で打撃食らった気分です。
    こういう切なさ全開展開は好きなんですけど、出るスペースが遅いとやきもきしてしまうので、心臓に悪い。ってか、段々コバルトっぽくない方向に進みつつあるよね(笑)。私はそれでもいいけど、耐えられない人はそろそろ出てくるのではないかと思われる……。

    早めに次が出てくれるといいな、と思う。

  • うわー売れてるなー。一ヶ月たたないうちに63人登録かー。さすが。
    続きが気になり、どんどんページが進む。さらっと読めるストーリー。
    萌え会話満載のエドガーとリディア。
    かわいらしい妖精に、かいわいそうな怪物(オペラ座の怪人風)にも共感ができるし。
    プリンスとしてのエドガーはどうなる?という引きもあり。
    うん、楽しい。
    それにしても谷さんは、最後いつもダンジョンに行きますねー。まあファンタジーの基本だけれども。

  • いつもの内容と思いきや、びっくりするほど話が進みました。
    エドガーの決意にはびっくり。
    でも、そうしないと解決しないから仕方がないですよね。
    今回の巻は本当に切なかった・・・。ナックラヴィーといい・・・。
    というかテランが怖すぎます。
    奴がリディアにしようとしていることを想像するだけでもゾッとします。

    イチャイチャは少ないけど、エドガーとリディアがお互いの愛を確かめ合ったのは良かった。
    プリンス・預言者と、今回は内容が濃すぎて、頭が混乱しそうです。
    リディアはやはり妊娠しているのでしょうか。
    最後のオルゴールが意味深です。
    早くニコにどうなっているのか教えてもらいたい。
    リディアは一体何者なんでしょう?
    もしかして、リディアが預言者?

    最後の登場人物には・・・ええええええって感じでした。
    見方じゃなかったの?と思いました。
    でもあんなに能天気でもダイアナのことをちゃんと
    思っていたんだなってことは伝わりました。
    エドリディが離れ離れには耐えられないので、
    次巻が早く出ることを祈ります。
    最後に、グリーンスリーヴスは個人的にも大好きな音楽です。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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